以上が、VirtualBoxを使ったWindows 8 DPのセットアップ方法だ。ついでにこの勢いに乗じて「VirtualBox Guest Additions」と呼ばれるツールもセットアップする。これは、仮想マシンとホストOSでファイルをやりとりするインタフェースを用意したり、仮想マシン上で適切なドライバを追加インストールするツールキット的なものだ。以前のバージョン(ver.4.1.2)では、Windows 8 DPにインストールできなかったという報告もあるが(インストールを拒否される)、現行のver.4.1.4では不完全ながらインストールできるようだ。
VirtualBox Guest Additionsのインストールは、実行中の仮想マシンから「デバイス」→「Guest Additionsのインストール」で行う。または、仮想CD/DVDドライブにGuest AdditionsのISOファイルをマウントさせて、その中の実行ファイル(VBoxWindowsAdditions.exe)を呼び出せばいい(写真=左)。なお、Guest AdditionsのISOファイル(VBoxGuestAdditions.iso)は、VirtualBoxをインストールしたホストマシンのディレクトリの中にある(写真=右)
インストール自体はほぼフルオートなので、「Next」ボタンを押すだけでいい(写真=左)。なお、本来であればGuest Additionsのインストールでグラフィックスドライバが追加され、解像度の変更画面でワイド画面の選択が可能になるはずだが、現バージョンではそのような変化はなかった。だが、仮想マシンでデフォルトの解像度(SVGA:800×600ドット)では、Metroスタイルのアプリが起動できないため、XGA(1024×768ドット)以上に変更しておく。解像度の変更方法は、Windows 8 DPのスタート画面で「Desktop」を選択し、背景でマウスを右クリックして表示されるメニューから「Screen Resolution」を選ぶ
ここまでの手順で、Windows 8を最低限利用する環境が整ったはずだ。次回は、Windows 8 DPを直にインストールするときの注意事項、そしてWindows 8の新機能である「Windows To Go」と呼ばれるOSをUSBスティックに保存して持ち運ぶ方法を紹介しよう。Windows 8そのものの操作方法や設定方法についても、今後の連載で紹介していく予定だ。
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