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» 2011年11月08日 20時31分 UPDATE

「同じ値段で、上いく性能」:“シンプルなPC”で一般ユーザーに訴求――サードウェーブが「ドスパラPC」を発表

ゲーミングPC「Galleria」シリーズで知られるドスパラのショップブランドPCに、ライトユーザー層をターゲットにした新シリーズが登場する。シンプルかつ高性能な製品構成が特徴だ。

[ITmedia]

「同じ値段で、上いく性能」の新コンセプトPCを投入

og_dospara_001.jpg 一般層へ訴求する新コンセプトPC「ドスパラPC」

 PCショップ「ドスパラ」を運営するサードウェーブは11月8日、新PCブランド「ドスパラPC」を発表、同日より販売を開始した。

 同社はこれまで、ゲーミングPCブランドの「Galleria」をはじめとする高性能なPCシリーズでコアユーザー層に訴求してきたが、新たに「ドスパラPC」を投入することで、主要ターゲットをWeb閲覧やメールといった日常的にPCを利用する一般ユーザー層へ拡大するのが狙いだ。

og_dospara_002.jpg サードウェーブ代表取締役社長の尾崎健介氏

 同日行われた記者発表会では、サードウェーブ代表取締役社長の尾崎健介氏が登壇し、ドスパラPCの製品コンセプトを説明した。尾崎氏はまず直近10年の売上高の推移を示して、2001年の100億円からほぼ3倍に当たる300億円規模に成長した好調な業績をアピール。「その原動力は最新の技術をいち早く搭載したハイエンドマシンを投入してきたこと。PCを趣味や専門的に使うユーザーから高い支持を得てきた」と振り返った。

 その一方で、Windows 95の発売(1995年)以降、常に右肩上がりで伸びてきたPCの世帯普及率が85%を超えたあたりで鈍化している現状から「PCが職場や家庭で普通に使われるようになり、家電と同じように誰もが使う道具になっている」と述べ、PCのコモディティ化に伴い、ユーザー層やニーズに変化があるのではないかと指摘した。

og_dospara_003.jpgog_dospara_004.jpgog_dospara_005.jpg 過去10年の業績を示すスライド。売上高は2002年に100億円を超え、2007年に200億円、2011年(7月)には300億円規模と、順調に成長してきた(写真=左)。ゲーミングPCの「Galleria」やクリエイター向けの「Raytrek」など、コアユーザー層に向けた製品が成長をけん引してきたという(写真=中央)。PC世帯普及率は85%を超え、家電と同じように誰もが使う道具になった(写真=右)

 同社がWindows XP/Vista搭載PCのユーザーを対象に行ったインターネット調査(有効回答数1000)によると、購入時にプリインストールされたソフトのうち、オフィス系ソフトの利用率が高い一方で、家計簿ソフトなどの利用率は2割にも満たなかったという。また、PCで経験したトラブルの多くは、常駐ソフトなどの影響によるシステムパフォーマンスの低下が原因と認識されており、回答ユーザーの半数以上が「使わないソフトを削除した経験を持つ」ことが分かった。さらに、PCの買い替えを検討する際に最も重視するのが「処理速度」と「価格」であり、PCの使用歴が長いほどコストパフォーマンスに優れたショップ系PCを選ぶ傾向にあるという実態が浮かび上がってきたという。

og_dospara_006.jpgog_dospara_007.jpgog_dospara_008.jpg PCで経験したトラブルの多くは「起動が遅い」や「動作が遅い」といった、不要なソフトウェアを原因とするもの(写真=左)。半数以上のユーザーが使わない(使わなくなった)ソフトウェアを削除した経験がある(写真=中央)。PC経験歴が長いほど有名ブランドのPCよりもショップブランドのPCを選択する傾向にあるという(写真=右)

 この調査結果を受けて、尾崎氏は「ユーザーは使わないソフトに悩んでおり、多機能PCに不満を感じている。PCのトレンドは“シンプルでハイスペック”になっている」と述べ、主要メーカー製PCに比べてコストパフォーマンスに優れるドスパラPCを投入した背景を説明する。「パソコンを趣味として楽しみ、専門のアプリケーションを動かすためのハイスペックなモデルだけでなく、今後は一般のユーザーにも満足してもらえるPCを展開していく」(尾崎氏)。

 ドスパラPCの製品ラインアップはデスクトップPC2機種とノートPC5機種。第2世代Core iを採用した高い処理能力や、付属ソフトウェアを必要最小限に絞ったシンプルな構成が特徴だ。スリムデスクトップPCの「Slim Magnate GM」とミニタワーの「Magnate GM」は、CPUにCore i3 2120/Core i5-2400/Core i7-2600を採用し、4Gバイト/8Gバイトのメモリと1TバイトHDD/120GバイトSSDを搭載する。最小構成時の価格はともに5万4980円だ。

 一方、17.3型のフルHD液晶を備える「Note Chronos VF17A」は、Core i3-2330M/Core i7-2670QM/Core i7-2760QMに、8Gバイトメモリと128GバイトSSD+500GバイトHDD/500GバイトHDDという構成で最小構成価格は9万9980円。4機種をラインアップした15.6型モデルは、CPUにCore i3-2330M/Core i7-2670QM/Core i7-2760QM、グラフィックスにGeForce GT 540Mを搭載し、1920×1080ドット表示に対応する「Note Chronos MR6」と「Note Chronos VF2」がそれぞれ9万9980円/9万7980円から、Note Chronos VF2とほぼ同じパーツ構成で液晶解像度が1366×768ドットになる「Note Chronos GT-F3」が8万9980円から、1366×768ドット表示でCPU内蔵グラフィックスの「Note Chronos DX2」が7万9980円からとなっている。

og_dospara_009.jpgog_dospara_010.jpgog_dospara_011.jpg デスクトップPCは、スリムケースの省スペースモデル「Slim Magnate GM」と、拡張性を持つミニタワー型モデル「Magnate GM」の2モデルをラインアップ。SSD搭載モデルもラインアップする(写真=左)。ノートPCは液晶解像度や外付けグラフィックスの有無などで差別化された15.6型/17.3型の5機種を用意した。全モデルにOffice Home&Business 2010がプリインストールされている(写真=中央)。このほか、10.1型(1280×800ドット)のIPSパネルを搭載するWindowsタブレットも発表された。CPUはAMD Z01で4Gバイトメモリと64GバイトSSDを搭載する。発表会に実機の姿はなかったが11月下旬に発売される予定という(写真=右)

og_dospara_012.jpgog_dospara_013.jpgog_dospara_014.jpg 記者発表会では、噺家の柳家三之助さん(写真=左)、タレントの川村ゆきえさん(写真=中央)、J-waveでパーソナリティを務めるショーンKさん(写真=右)がゲストとして招かれ、トークセッションが行われた。デジタルカメラで撮影した写真の整理やブログの閲覧、仕事のスケジュール管理など、普段からPCを常用しているという3人。「PCで経験したトラブルは?」「買い換えるならどんなPCが欲しい?」といった質問に答えながら、「一回も使わないソフトはいらない」(川村さん)、「“てんこ盛り”がいいという時代は終わってきたんじゃないか」(柳家さん)。「シンプルで自分にあったPCを選べるほうがいい」(ショーンKさん)とコメントしていた

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