オフィスに向くのは14型と15.6型、どっち?──「Endeavor NY2200S」で考察する、オフィスPCの選び方Celeronモデルで3万6960円、Core i5モデルで5万2980円から(2/3 ページ)

» 2011年11月14日 10時00分 公開
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最新Sandy Bridge世代の定番CPUを採用

 では、基本スペックをチェックしよう。今回評価するEndeavor NY2200S(Core i5モデル)は、兄弟機のNY3200Sと並び、Endeavor Sシリーズの主力となる1台だ。

 前述の通り、本機は基本仕様を半固定したCore i5モデルとCeleronモデルの2種類を用意し、搭載CPU(内蔵グラフィックス含む)とメモリ搭載量に仕様の違いが存在する。上位のCore i5モデルはCore i5-2430M(2.4GHz/最大3.0GHz)、メモリ4Gバイト(4Gバイト×1)の組み合わせとなり、下位のCeleronモデルはCeleron B800(1.5GHz)でメモリ2Gバイト(2Gバイト×1)の構成となる。

 グラフィックス機能はCPU内蔵のGPUコアを利用しており、Core i5モデルは「Intel HD Graphics 3000」、Celeronモデルは「Intel HD Graphics」となる。Intel HD Graphics 3000のほうが3D描画性能、動画性能ともに優れており、H.264/MPEG-4 AVCやMPEG-2のハードウェアデコードをサポートする。また、H.264、VC-1のハードウェアエンコードにも対応するメディア処理機能「Intel Quick Sync Video(QSV)」を搭載しており、AVCHDムービーなどを少ないCPU負荷で快適に再生できるほか、QSVに対応したソフトでは高速かつ低消費電力で動画のエンコードが行える。

photophoto CPUには最新のSandy Bridge世代のCPUを採用する。評価機のCore i5モデルに採用するCore i5-2430M(2.4GHz)はIntel Turbo Boost Technology 2.0に対応しており、低負荷時に動作クロックを下げて消費電力を節約する一方、高負荷時には最大3.0GHzまで動作クロックが上がる

 データストレージは2.5インチのSerial ATA対応HDDを採用し、容量は320Gバイト(5400rpm)だ。右側面にDVDスーパーマルチを内蔵し、通信機能には1000BASE-T準拠の有線LANとIEEE802.11b/g/n準拠の無線LANを装備する。

 さらに最新のUSB 3.0ポートを標準で搭載するのもポイントだ。USB 3.0は、従来USB 2.0(最大480Mbps)の10倍以上となる規格上最大5Gbpsの高速転送を実現する新世代の接続インタフェースで、対応する外付けHDDなどとともに、高速かつ快適なデータ転送速度を実現する。2011年11月現在、USB 3.0対応周辺機器もかなり普及してきており、バックアップ用途などで外付けHDDをよく利用するユーザーには特にメリットと感じられると思う。

 このほか、メモリーカードスロット(SDXC対応SDメモリーカード、MMC、Pro対応メモリースティック)、HDMI出力、アナログRGB出力(D-Sub15ピン)など、ビジネスシーンに便利なインタフェースもきちんと搭載する。DC入力や有線LANなどの常時接続する端子類より、抜き差しする頻度の高いUSBやサウンド端子、メモリーカードスロットを本体手前側や前面に設け、使い勝手の面についても配慮されている印象だ。

 OSはCore i5モデルは32ビット版のWindows 7 Professional(SP1)を、Celeronモデルは32ビット版Windows 7 Home Premiumをプリインストールする。オプションで64ビット版リカバリーメディアキット(1050円)(※)を用意し、Core i5モデルは64ビット版Windows 7 Professional(SP1)を、Celeronモデルは64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)を利用することも可能となっている。

 (※ リカバリーメディアキットにおけるインストール作業はお客様自身で行っていただく必要があります。また、選択いただいたWindows OSエディションと異なるリカバリーメディアキットはお選びいただけません)
photophotophoto Core i5モデル デバイスマネージャ画面の一部

Windows 7を快適に使える基本性能

 続いて、Endeavor NY2200S(Core i5モデル)の実パフォーマンスを、15.6型サイズのEndeavor NY3200S(Core i5モデル)の値とともにチェックする。Endeavor NY3200Sの参考評価機は、Core i5-2410M(2.3GHz/最大2.9GHz)(※)、メモリ4Gバイト(4Gバイト×1)、Intel HD Graphics 3000(CPU内蔵)グラフィックス、320GバイトHDD、64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)という構成。NY2200Sとは、CPUの動作クロックが100MHz低く(※)、OSが64ビット版であり、エディションがHome PremiumかProfessionalである点が異なる。また、今回は一部のテストでは2009年後半〜2010年前半のベーシックPC(Celeron SU2300搭載)のスコアも参考値として掲載した。

 (※ Endeavor NY3200SのCore i5モデルは2011年11月現在、今回の参考評価機とは異なり、Endeavor NY2200Sと同じ<Core i5-2430M>に切り替わっています)

 今回はWebページの表示やファイルの圧縮、解凍など、OSの日常的な操作を中心にシミュレートするPCMark05、動作再生や動画エンコードなども含めた負荷の高い内容のPCMarkVantage、最新技術に対応したプログラムを含めオフィスからエンターテインメントまで幅広い用途のテストを行い、システムのトータル性能を計測するPCMark7で計測したが、Endeavor NY2200Sはいずれも高いレベルのスコアをマークした。

 これは数年前の旧世代ノートPCと比べるとその差が分かりやすい。Windows 7のリリース前後頃に登場したCeleron SU2300搭載ベーシックPC比で、PCMark05のCPUスコアで約2.8倍、PCMarkVantageで約2.4倍、3DMark06で約5.1倍と、すべて圧倒する値を記録した。ゲーム向けPCではないため、最新の3D対応PCゲームを快適にプレイできるほどの高い3D描画性能は持たないものの、息抜きにちょっと楽しむカジュアルゲーム程度であれば快適に楽しめるだろう。

photophoto Endeavor NY3200Sおよび数年前のベーシックPCと比較した、PCMark 7(左)とPCMarkVantage(右)の結果
photophoto 同じくPCMark05(左)と3DMark06(右)の結果

 Endeavor NY3200S(参考評価機)とは、約100MHzのCPUクロック差がそのまま表れた以外は、基本的には似た傾向のスコアを示している。Endeavor NY3200Sは64ビットネイティブのバイナリが用意されるPCMarkVantageにて多くの項目でスコアが上回ったが、Endeavor NY2200SはPCMark、Communicationの2項目でスコアが特に高かった。これは暗号処理を高速化する「AES-NI」の効果で、NY3200Sに搭載するCore i5-2410MはAES-NI非対応であることが影響している(※)。

 (※ Endeavor NY3200SのCore i5モデルは2011年11月現在、今回の参考評価機とは異なり、Endeavor NY2200Sと同じ<Core i5-2430M>に切り替わっています)

 ともあれ、それぞれWindows 7とオフィスアプリケーションを軸にしたオフィス作業は、ほぼ問題なく快適にこなせる基本性能を備えている。

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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2011年11月20日

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