販売解禁!! 「Sandy Bridge-E」の一式がアキバにそろう古田雄介のアキバPickUp!

» 2011年11月14日 18時04分 公開
[古田雄介(ぜせ),ITmedia]
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「正直、0時解禁じゃなくてよかったな……と」

インテル「Core i7 3960X Extreme Edition」と「Core i7 3930K」

 11月14日17時、インテルの新CPU「Core i7 3960X Extreme Edition」と「Core i7 3930K」が発売された。価格は順に8万6000円前後と5万円弱。

 Core i7 3960Xと3930Kは、コードネーム「Sandy Bridge-E」で知られる次世代ハイエンドCPUで、ソケット形状はLGA 2011、チップセットはIntel X79 Expressに対応する。2モデルともに6コア構成で、3960Xは標準3.3GHz/TurboBoost時最大3.9GHz、3930Kは標準3.2GHz/TurboBoost時最大3.8GHzで動作する。3次キャッシュ容量は、3960Xが15Mバイトで、3930Kが12Mバイト、TDPは共通して130ワットだ。なお、どちらのモデルもCPUクーラーは付属しない。

 高価なCPUながら、クレバリー1号店は「Core i7 900番台の後継と考えると妥当なラインですかね。対応するX79マザーも安くて2万円を少し超える価格帯なので、トータルでは相当高価になりそうですが、ハイエンド志向の方にヒットすると思います」と話していた。

PC DIY SHOP FreeTの新型Core i7価格POP(写真=左)。Core i7 3960X Extreme Edition(写真=中央)。インテル純正クーラーは別売り。2000円前後で販売される(写真=右)

 先週複数のショップで展示されていたX79マザーも同じタイミングで販売解禁となる。価格帯はASUSTeKの「P9X79 DELUXE」が3万5000円前後で、「SABERTOOTH X79」が3万円台前半、「P9X79 PRO」が3万円前後といったところ。低価格帯では、ASRockのATXタイプ「X79 Extreme4」とmicro ATXタイプ「X79 Extreme4-M」が2万円台前半だ。

 前評判どおり全体的に在庫は潤沢で、CPUの数量のほうが不足がちというのは大方のショップの見方だ。PC DIY SHOP FreeTは「初回入荷分はかなり少なくて、現時点では再入荷の見通しも立っていないので、年末までに潤沢に買えるようになるかは未知数です」と語る。

 一方で、「販売解禁が17時というのは、CPUの数量にあまり余裕がないために深夜販売を避ける意図があったのかも。正直、夜通しの準備をしなくて済んだので、個人的に助かりました」といったジョーク混じりのコメントも聞いた。

 なお、Sandy Bridge-Eの登場により、自作市場全体が活性化すると期待する声も高まっているようだ。あるベテラン店員氏は「海外ブログやインテルのロードマップなどから、もうすぐSandy Bridge-Eが登場すると予想していたユーザーは少なくありません。実際、それでZ68マザーの買い控えも起きていましたが、今後はSandy Bridge-E目当ての人や、価格的に諦めてZ68系やAMD系に向かう人も出てくるかなと思います。とにかく大物パーツが登場すると、せきを切ったように市場が活性化するので、年末にかけて期待したいですね」と話していた。

ASUSTeK「SABERTOOTH X79」(写真=左)。ASUSTeK「P9X79 DELUXE」(写真=右)

ASRock「X79 Extreme4」(写真=左)。ASRock「X79 Extreme4-M」(写真=右)

MSI「X79A-GD65」(写真=左)。MSI「X79A-GD45」(写真=右)

センチュリーマイクロやUMAX、コルセアからもQuad channel対応DDR3メモリセットが登場している。センチュリーマイクロのDDR3-1600 16Gバイトセット「CAK4GX4-D3U1600/HYN」の価格は1万4000円弱だ

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