通信機能は1000BASE-T準拠の有線LAN、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、そしてIEEE802.16e-2005準拠のモバイルWiMAXを標準搭載する(WiMAXと無線LANは排他利用)。さらにBluetooth 2.1+EDRもサポートしており、充実の装備だ。
本体の端子類は、USB 3.0に2基のUSB 2.0(うち1基はeSATA共用かつ電源オフ充電対応)、ExpressCard/54スロット、SDメモリーカード(SDXC対応)スロットに、HDMI出力、アナログRGB出力も備える。液晶フレーム上部に約30万画素のWebカメラ、タッチパッドの左右ボタンの間に指紋センサーも内蔵している。
このクラスのノートPCとしては最高レベルの充実ぶりといえるが、配置に関しては、HDMI出力が左側面のUSB 2.0ポートのすぐ手前にあったり、サウンド端子が右側面の光学ドライブの奥にあったりと、理想的とはいえない部分もある。このあたりが実際に気になるかどうかは使用方法によって変わってくるが、これだけ豊富なインタフェースをサポートしているのは大きな強みだ。
プリインストールOSはWindows 7 Professional(SP1)を採用しており、64ビット版と32ビット版のセレクタブル仕様となっている。家庭向けのWindows 7 Home Premiumではなく、Windows XP Modeやドメイン参加に対応したProfessionalエディションを採用していることから、ビジネス利用にも最適だ。
東芝独自の豊富なソフトウェアも見逃せない。起動時間を短縮する「高速スタート」のほか、液晶ディスプレイの開閉を検知して電源オン/オフを行う「パネルオープンパワーオン」といった機能が用意されている。
東芝の説明によれば、「高速スタートで電源を切れば、次にPCを立ち上げるときの起動時に行うBI0S処理とプログラムの読み込みを最適化する」とのことで、ハイバネーション状態での待機などとは異なる仕組みのようだ。
実際に電源ボタンを押してからタスクバーのインジケータが一通りそろうまでの時間を計測してみたところ、通常のシャットダウンからの起動で約30秒弱、高速スタートからの起動では約20秒弱と、確かにその効果が見られた。
また、PCの電源がオフでもUSB機器の充電ができる「東芝USBスリープアンドチャージ」、電力需要時間帯に入るとバッテリー充電を抑制してバッテリーから駆動することで電力を節約する「東芝ピークシフトコントロール」、節電モードにすぐに切り替えられる「TOSHIBA ecoユーティリティ」など、電力管理関連の機能やユーティリティも充実している。
なお、dynabook R731/W4UDには、今回試したMicrosoft Officeなしモデル(PR7314UDABBW3)のほか、Microsoft Office Home and Business 2010プリインストールモデル(PR7314UDAJBW3)が用意されている。
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