作業はこれで完了だ。以後はUSBフラッシュメモリを起動ドライブとすると、自動的にWindows To Go環境としてシステムが起動する。新規のWindows 8 DP環境として扱われるため、初回起動時には通常のインストールと同じ手順でセットアップが必要となる。唯一の違いは途中で「プロダクトキー」が要求されるが、これに関するヒントは先ほどのTweaks.comの記事を参照してほしい。
セットアップだけで10時間もかかるのに、そこで作成されたUSBフラッシュメモリ自体ほとんど実用に耐えるレベルではない。起動だけで最低15〜30分程度を要し、動作中でも、ディスクアクセスが発生すれば数秒間は固まってしまう。ランダムアクセスの遅いUSBフラッシュメモリでは致命的だ。同じ作成環境でもHDDではこうしたケースは見られない。ここまで紹介してはみたものの、現時点では、この方法で作成するWindows To Goの利用は勧められない。
Windows To Goのセットアップ前に下準備をする。MicrosoftのサイトからWindows 7 Automated Installation Kit(AIK)のISOファイルをダウンロードして、これを適当な環境にインストールする。作業自体はウィザード形式で進む
Diskpartを起動して(写真=左)、USBフラッシュメモリを初期化する(写真=中央)。imagexを使ってWindows To Goの実行イメージを作成する。以降は、USBフラッシュメモリから起動することでWindows To Goが利用可能になるが、この方法で作成できるメディアは実用に耐えるレベルのパフォーマンスで実行できない(写真=右)