ニュース
» 2011年12月14日 03時05分 UPDATE

ThinkPad Tabletの“重要な”もう1面を知る:ThinkPad Tabletでシステム管理者が幸せになる理由 (1/2)

これまでのAndroidデバイスは、システム管理者にとって“制御不能”な邪魔者だった。しかし、ThinkPad Tabletは、“制御可能”なAndroidタブレットとして登場した。その付加価値を確認する。

[長浜和也,ITmedia]

制御可能になってビジネス利用も可能になる

 ThinkPad Tabletは、Androidタブレットデバイスでは数少ない「ビジネス利用を重視した」モデルだ。標準のAndroidを導入したタブレットデバイスは、多数登場しているが、ThinkPad Tabletは、ビジネスで必要な“付加価値”を持たせることで独自性を出している。その付加価値とは、ThinkPad ノートPCシリーズ以上に過酷な耐久テストをクリアする堅牢性であったり、操作しやすいペン操作を実現するデジタイザであってり、そして、ドキュメント作成を初めとするビジネス作業を支援する豊富な周辺機器であったりする。

 堅牢性にしてもデジタイザにしても周辺機器にしても、これらは、ハードウェアで提供する付加価値だが、ThinkPad Tabletには、ハードウェア以上にビジネスの現場で必要とされる“ソフトウェアで提供される付加価値”を用意する。それが、Androidの標準機能では実現できない「強力なセキュリティ」と「運用管理機能」だ。

 Thinkシリーズでは、ネットワークに接続するクライアントのハードウェア構成や設定、導入しているソフトウェア情報、そして、セキュリティポリシーの配布と監視などを一元的に行うユーティリティを用意し、LANDeskやインテルのvProが提供するリモートコントロールによるクライアントマシンの制御も可能にしている。

kn_tplandesk_01.jpgkn_tplandesk_02.jpg システム管理コンソールではクライアントマシンに導入したOSや(写真=左)ソフトウェアの情報を取得したり、特定のユーザーグループやデバイスグループにセキュリティポリシーやパッケージを一括配信したりと(写真=右)、多くのクライアントマシンを管理設定できる。しかし、標準仕様のAndroidデバイスはここから管理できない

 従来、これらの機能はWindowsを導入したPCが対象となっており、Androidを導入するタブレットデバイスなどは、管理やリモートコントロールができない状況にある。その一方で、個人利用が主流だったAndroidタブレットデバイスを仕事でも利用するユーザーが増えているが、仕事の現場に“侵入”してくるAndroidタブレットデバイスに対して、有効な管理ができないのが現状だ(iPadなどのiOSについては、対応するモビリティデバイスマネージャーが複数市販されており、普及段階にある)。

 この問題を解決して、Androidタブレットデバイスでもシステム管理者が状態を把握し、設定をコントロールできるように、ThinkPad Tabletでは、Androidに独自でAPIを用意し、Exchange Serverが提供するクライアント管理機能やセキュリティーポリシー設定、アプリケーション配布機能、そして、LANDeskで利用できる、クライアントマシン設定機能(システム構成やNICアドレスなどの情報取得、インタフェースの有効無効の設定など)をAndroidタブレットデバイスに対しても利用できるようにしている。

kn_tplandesk_03.jpgkn_tplandesk_04.jpg ThinkPad Tabletでは、Androidに独自のAPIを導入することで、Exchange ServerやLANDeskで提供する管理機能と情報と設定を共有できる。クライアント管理コンソールで「モビリティ」タブから表示されるデバイスツリーの「携帯デバイス」でAndroidデバイスの情報が確認できる

 このように、AndroidデバイスであってもThinkPad Tabletなら、Windows PCのようにシステム管理者から一元的に(実際には、デバイスグループで携帯デバイスグループの中で扱うことになる)管理でき、システムのIDやユーザー情報、BIOS(ファームウェア)やOSのバージョン、データストレージの暗号化設定、搭載デバイスの有効無効の設定などAndroidの標準機能を上回るシステム管理とセキュリティ設定が実現する。

 このハードウェアとソフトウェアで提供する企業ユーザー向けの付加価値が、ThinkPad Tabletを競合する10.1型ワイドディスプレイ搭載Androidタブレットデバイスと、まったく異なるものにしているといえる。そういう意味で、ビジネスで使うAndorid Tabletとしては、やはり最適な存在と評価できるだろう。

 なお、ThinkPad Tabletは、Android 4.0へのアップデートが予定されているが、現在導入しているExchange ServerやLANDeskなど、業務利用でカスタマイズしているAPIについて、レノボ・ジャパンはAndroid 4.0のアップデート後でも利用可能になるとしている。

kn_tplandesk_06.jpgkn_tplandesk_07.jpg ThinkPad Tabletのセキュリティポリシーをシステム管理マシンから設定して、指定したグループ(ユーザーグループでもデバイスグループでもいい)に配布も可能だ

kn_tplandesk_08.jpgkn_tplandesk_09.jpg 標準のAndroidでは対応していないユーザー名とパスワードによるログイン画面もThinkPad Tabletでは利用できる(写真=左)。内蔵カメラを無効に設定した場合でもハードウェア的に無効にできないため、事前に用意した画像を強制的に保存するようにする(写真=右)

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう