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“6万円切りでフルHD液晶”が魅力のノートPC――KOUZIRO「FRNDVIHDA5/D」実力診断大画面ノートでWXGAは狭いでしょ?(2/3 ページ)

» 2011年12月16日 16時00分 公開
[望月瞬(撮影:矢野渉),ITmedia]

スッキリ設置できるインタフェース配置

 標準装備の通信機能は、1000BASE-Tの有線LANとIEEE802.11b/g/nの無線LANだ。BluetoothやWiMAXなどは搭載しないが、基本的に据え置き使用のノートPCなので、有線LANと無線LANがあれば問題ないだろう。

 インタフェース類は、右側面にDVDスーパーマルチドライブと1基のUSB 2.0を装備。左側面に有線LAN、ヘッドフォン出力、マイク入力、マルチカードリーダーを備える。背面の端子は2基のUSB 3.0、HDMI出力、アナログRGB出力だ。

 電源コネクタが背面なので、無線LANを利用すれば、本体の左右と手前にケーブル類が見えないようにしてスッキリと使える。ACアダプタのコネクタはL字型で、背後に出っ張ることもない。マウスを追加する場合もワイヤレスマウスがおすすめだ。

 USBポートは全3基と少ない気もするが、必要に応じてUSBハブを増設してカバーできる。最近の周辺機器事情を考えれば、ノートPCのUSBポートに常時接続しておくような機器は多くない。使い方にもよるが、外付け型のHDD、テレビチューナー、ドキュメントスキャナ、プリンタ/複合機などだろうか(無線LANを標準装備したプリンタ/複合機ならばUSBで接続する必要もない)。3基のUSBポートのうち、2基がUSB 3.0対応なのはうれしい。

前面にインタフェース類は用意されていない(写真=左)。背面にはACアダプタ接続用のDC入力、アナログRGB出力、HDMI出力、2基のUSB 3.0、盗難防止ロック用コネクタが並ぶ(写真=右)

左側面には有線LAN、音声入出力、マルチカードリーダー、排気口が並ぶ(写真=左)。右側面にUSB 2.0と光学ドライブを備えている(写真=右)

光沢タイプの15.6型フルHD液晶ディスプレイを装備

 白色LEDバックライトを採用した液晶ディスプレイは、画面サイズが15.6型ワイド、解像度がフルHD対応の1920×1080ドットだ。光沢画面なので外光の映り込みはあるが、それほど激しくはない。発色も比較的素直だ。

 ノートPCとしては珍しいことに、液晶ディスプレイのスペックも割と詳しく公開されており、最大輝度が220カンデラ/平方メートル、コントラスト比が400:1、応答速度が平均8ms、視野角が上下100度/左右120度となっている。見た目の視野角はそれほど広くないが、1人で液晶ディスプレイのチルト角度を調整して使うぶんには何ら問題ない。

 15.6型ワイドの画面サイズで解像度が1920×1080ドットと高いことから、情報の一覧性が非常に高く、ウィンドウを複数開いての作業やWebブラウズ、表計算ソフト、クリエイティブ系のアプリなど、さまざまな場面で威力を発揮してくれる。

 その半面、ドットピッチ(0.17925ミリ)は狭く、画面上の文字表示はそれなりに小さいため、Windows 7の表示設定がデフォルトで「中 - 125%」になっている。筆者などは「中 - 125%」設定だと、表示領域を無駄にしているようで何となくもったいなく感じてしまうのだが、「中 - 125%」と「小 - 100%」を比較してみて、見やすい設定を使うとよいだろう。ちなみに、一般的にWindows 7の標準設定は「小 - 100%」だ。

15.6型ワイド液晶はフルHDの高解像度が自慢だ(写真=左)。最近のノートPCにしては珍しく、液晶ディスプレイは180度以上開く(写真=右)

テンキー付きのアイソレーションキーボードを採用

テンキー付きのアイソレーションキーボードとマルチタッチジェスチャー対応のタッチパッドを備える

 キーボードはアイソレーションタイプで、テンキー装備の日本語107キー仕様だ。キーピッチは約18.4ミリ、ストロークは約2.0ミリとなっている。キーはやや固めの印象だが、遊びが少なめで、シャープなクリック感もあり、個人的にはなかなか打ちやすかった。

 ただし、キーレイアウトでは少し無理をしているところもある。右下の一部キーやEnterキーで横ピッチが狭い点、カーソルキーの「右」キーがテンキー領域にはみ出している点は、慣れが必要だ。また、Deleteキーの位置が一般的なノートPCとは異なるのも、気になる人が多いのではないだろうか。一般的なノートPCでは、DeleteキーはBackSpaceキーの上だが、FRNDVIHDA5/Dの場合はテンキーの上(右から数えて3番目の位置)になっている。

 ポインティングデバイスは標準的なタッチパッドだ。パームレストとほぼ一体化しており、スマートに見える。ボタンは一見すると2ボタンに分かれているが、実際はシーソー式に近いため、なるべくボタンの外側を押すようにする必要がある。

 タッチパッドのドライバはSentilic製で、2本指を使うフリックやピンチの操作をサポートしている。ユニークなのは、特定のアプリケーションでのみ機能するように、タッチパッドのジェスチャーをカスタマイズできることだ。何種類かのジェスチャーに対して、キー操作やマウス操作のエミュレート、スキャンコードの送信などを、かなり詳細に設定できる。例えば、Windows Media Playerを使うときだけ、2本指の左右フリックで再生中の音楽や動画チャプターをスキップ、といった動作を設定しておける。

タッチパッドのドライバはSentilic製。任意のアプリケーションを選択し、マルチタッチジェスチャーの設定をカスタマイズできるのが面白い

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