Sandy Bridge-E世代の最新最強システムを採用するフラグシップPC「Endeavor Pro7500」が登場。「夢の世界に行ってしまう」ほどという至高のパフォーマンスを試した。
近年のPC性能の向上は目覚ましいが、動画エンコードやCG作成、ビデオ編集などのクリエイティブユースを中心に、より高いPCパワーが必要な作業やアプリケーションは、まだたくさんある。そういう作業をする業務ユーザーやハイクラスの個人ユーザーにとっては「とにかく速い、業務効率のよいマシンを」というのは自然な要求だろう。
ただ、いざ選ぶとなるとそれはなかなか難しい。ハイクラスになればなるほどニーズは高度な方向に多様化し、動画エンコードならCPU性能とストレージ容量、ビデオや写真の編集ならメモリとストレージの性能や容量、ゲームならグラフィックス性能など、業務や用途によってPCパーツの優先順位が異なってくる。そのため「メモリがもう少し搭載できれば……」「RAID 0にできれば……」といったように、自分だけのニーズにフィットしたものを見つけることは簡単ではない。
また、単に「一番いいものを」という条件だけでは、得られる快適さはいいが、コストが高くついてしまうことにもなりがちだ。必要な部分の快適さに発生するコストは惜しまないが、必要のない部分は不要と考える人はもちろん少なくないだろう。
そんな業務ユーザー、ハイクラスの個人ユーザーには、エプソンダイレクトの最新フラグシップモデル「Endeavor Pro7500」を勧めたい。ハイクラスユーザーのニーズに応える最高の性能をシンプルに追求したベースシステム構成と、使い勝手やメンテナンス性に優れたボディに加えて、EndeavorシリーズならではのフルBTO(Build To Order)システムに対応しており、パーツ構成を柔軟にカスタマイズできる点が特徴だ。
BTOシステムは、用意された選択肢の中から好みのパーツを選んで柔軟に構成できる注文の仕組みだ。ハイクラスならではの多様なニーズにフィットするPCを、ムダのないリーズナブルな価格で入手できる。選択肢も豊富で、重視したい部分をめいっぱい強化する一方で、そうでない部分はコスト重視で構成するということも可能になっている。ハイエンドのシステムになるとパーツ1つ1つも高価になるだけに、ムダな部分を省ける点はコスト面でのメリットは非常に大きいだろう。
そして、このEndeavor Pro7500は、2011年11月に登場したばかりのSandy Bridge-E(開発コードネーム)ことLGA2011版Core i7とIntel X79 Expressチップセットからなる最新のウルトラハイエンドプラットフォームを採用する。ウルトラハイエンドとしては2008年以来の大幅刷新にあたるだけに、ハイクラスのユーザーにとってはまさに待望といえる魅力的な内容であり、これから新たに導入するには願ってもないタイミングでもある。
早速、本シリーズのパフォーマンスや使い勝手などをじっくりと検証していこう。
Endeavor Pro7500は、インテル最新のLGA2011プラットフォームを採用する。開発コードネーム:Sandy Bridge-EことLGA2011版Core i7とIntel X79 Expressチップセットからなるエンスージアスト(熱狂的なファン)向けのウルトラハイエンドのプラットフォームである。
LGA1155版Core i7システムとどこが大きく違うか。まずCPU性能が大きく異なる。LGA1155版Core i7の4コアに対し、LGA2011版Core i7は「6コア」を内蔵する。1コアにつき2スレッドを同時に取り込んで処理するHyper-Threading Technology(HT)にも対応するので、計12スレッドの同時処理が可能になっている。動画エンコードやCGレンダリングなどといったマルチスレッドに最適化された処理で大きなアドバンテージを発揮できる。
また、CPU内蔵のメモリコントローラが4チャンネルアクセスに対応しており、デュアルチャネルのLGA1155版Core i7に比べて、理論値で約2倍のメモリパフォーマンスを持っているのも大変大きい。大量のデータを次々に処理していくことが求められるマルチメディア系処理や通信系処理(暗号化/復号化)などのパフォーマンスに効いてくる。
具体的なシステム構成を見てみよう。CPUはインテル最上位モデルとなるCore i7-3960X Extreme Edition(3.3GHz)とCore i7-3930K(3.2GHz)の2種類が選べる。BTOメニューでの両者の差額は5万2500円だ。どちらも6コア/12スレッドに対応しており、動作クロックで100MHz、3次キャッシュ容量が3Mバイト少ないといった違いがある。
メモリはPC3-12800 DIMM対応で、4Gバイト(2Gバイト×2)から最大32Gバイト(8Gバイト×4)まで実装可能だ。8Gバイト(2Gバイト×4)、16Gバイト(4Gバイト×4)、24Gバイト(8Gバイト×2+4Gバイト×2)、32Gバイト(8Gバイト×4)の構成で4チャネルアクセス(同容量2枚1組での使用の場合、2チャネルアクセス)に対応し、CPU内蔵メモリコントローラを最大に引き出せるようになっている。
内蔵ストレージは、最大1Tバイトの3.5インチHDD(Serial ATA 600MB/s対応)と最大250Gバイトの2.5インチSSDを合計4基まで搭載できる。RAID構成も可能で、HDDを2台使ったRAID 1キット(最大1Tバイト)や、HDDを4基使ったRAID 10キット(1Tバイト)といったメニューがある。さらにSSDは、Serial ATA 600MB/s対応の高速タイプ(Intel 510シリーズ:120Gバイト/250Gバイト)とSerial ATA 300MB/s対応の標準タイプ(インテル製:160Gバイト)を用意し、高速タイプの120GバイトSSDを2台利用した240GバイトのRAID 0キットも選べる。
光学ドライブは、Blu-ray DiscドライブとDVDメディアの記録に対応したBlu-ray Discコンボドライブのほか、DVD-ROMドライブ、DVDスーパーマルチドライブが選べる。
グラフィックスカードの選択肢も充実している。エントリークラスのRadeon HD 6450から、GeForce GTS 450、Radeon HD 6770、ハイエンドのGeForce GTX 580、Radeon HD 6970までを用意しており、好みや予算に応じて選ぶことができる。さらに、CADやCGといった業務用途向けにOpen GL対応のQuadro 2000搭載カードもラインアップする。
通信機能は有線LAN(1000BASE-T)を標準で装備し、BTOメニューでBluetooth 3.0アダプタ(USB接続)の追加も可能だ。サウンド機能はHDオーディオに対応しており、前面にヘッドフォン、マイク端子、背面にはアナログ8ch音声出力端子と光デジタル出力(角形/同軸両方)を備えている。
また、マザーボード上にUSB 3.0コントローラをオンボードで搭載しており、先進のUSB 3.0ポートを前面と背面に2基ずつ搭載する。USB 3.0は、USB 2.0の約10倍にあたる最大5Gbpsの転送速度(スーパースピードモード)に対応しており、同じくUSB 3.0に対応した周辺機器との間で高速なデータ転送が行える。すでに外付けHDDやUSBメモリ、カードリーダーなど、外部ストレージを中心にUSB 3.0周辺機器も普及しており、素材の取り込みや保存/管理にこういった外部ストレージをそのまま利用できるのが非常にありがたい。作業効率も大きく改善されるだろう。さらに、IEEE1394aカード(PCI接続)などもBTOメニューにより追加可能だ。
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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2011年12月31日
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