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» 2011年12月21日 11時45分 UPDATE

薄型軽量はそのままに性能アップ:Web直販だけの“Core i7”Ultrabook――「dynabook R631/W1TD」は買いなのか? (1/4)

東芝ダイレクトが「dynabook」のWebオリジナルモデルに、Ultrabookの「R631/W1TD」を追加。店頭モデルより高速なCPUを搭載しているのが特徴だ。その実力をじっくりチェックした。

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

東芝のUltrabookってCore i5でしょ? いいえ、そんなことありません

tm_1111_r631_01.jpg 「dynabook R631/W1TD」

 「dynabook R631」は東芝から登場した国内メーカー初のUltrabookだ。13.3型で世界最薄(2011年11月、東芝調べ)をうたう厚さ8.3〜15.9ミリ、重量約1.12キロという極薄のボディはUltrabookの中でも際立った存在だろう。

 今回は2011年11月末に発表された東芝ダイレクトのWebオリジナルモデル「dynabook R631/W1TD」を入手したので、性能や使い勝手を検証していこう。同年12月21日現在で、12月末の出荷予定とされている。

 先行して発売中の店頭向けモデル(R631/28D)と比較して、CPUを超低電圧版Core i5-2467M(1.6GHz/最大2.3GHz)からCore i7-2677M(1.8GHz/最大2.9GHz)に強化し、ワンランク上の性能を手に入れているのが特徴だ。

 また、店頭向けモデルはOffice Home and Business 2010が標準搭載になるが、R631/W1TDでは搭載の有無が選択できる。内部構造を細部まで追求した薄型軽量ボディのUltrabookなので、そのほかの基本スペックは変更できないが、直販モデルならではのハイスペックで柔軟な構成はありがたい。

薄さと軽さが際立つマグネシウムボディ

tm_1111_r631_02.jpg 薄型軽量のマグネシウムボディは、デザインや堅牢性にもこだわった

 ボディのサイズは、316(幅)×227(奥行き)×8.3〜15.9(高さ)ミリだ。光学ドライブ内蔵型の13.3型モバイルノートPC「dynabook R731」(316×227×18.3〜26.6ミリ)の光学ドライブを省き、そのまま薄くしたサイズといえる。

 重量は約1.12キロと、13型クラスの液晶ディスプレイを搭載するモデルとしては非常に軽い。しかも実測の重量では1093グラムと、公称値以下だった。これはアップルの「Mac Book Air」やASUSTeK Computerの「ZENBOOK」に用意されている11.6型モデルに近い重さだ。

 金属製のボディはほぼフラットな形状で、端の部分は手前側と両側面を少し絞っている。暗めなシルバーメタリックのカラーリングで、天面には金属の質感を生かした横に走るヘアライン加工が施されており、くどすぎない上品な高級感がある。

 堅牢性も十分に確保されている。ボディの素材はマグネシウム合金で軽さと頑丈さを両立。これにハニカム形状のリブを付けることで、応力を分散する効果があるハニカムリブ構造を採用し、負荷のかかりやすいパームレストや、基板とキーボードの間などの強度を確保している。

 開発段階では、100キロfの面加圧、76センチの落下、30ccの防滴といった耐久テストをクリアしているという。製品での無破損や無故障が保証されるわけではないが、こうした耐久テストの数値が明らかになっているのは、信頼性に対する自信の表れといえる。実際にパームレスト部分だけをつまんで持ち上げてみてもたわんだりせず、確かに剛性感の高い仕上がりだ。

 バッテリーはほかのUltrabookと同様に着脱できない構造だ。公称のバッテリー駆動時間は約9時間をうたう。付属のACアダプタは、実測でのサイズが約42(幅)×95(奥行き)×27(高さ)ミリ、重量が約239グラム(電源ケーブル込み)と小型軽量だ。ほかのUltrabookが採用するようなコンセントに直接挿せるウォールマウントプラグはないが、本体と一緒に持ち出す際も邪魔にならないだろう。

tm_1111_r631_03.jpgtm_1111_r631_04.jpgtm_1111_r631_05.jpg 天面にはヘアライン加工が施されている(写真=左)。厚さ8.3〜15.9ミリの薄型ボディが目を引く(写真=中央)。付属のACアダプタはシンプルなデザインながら、小型軽量にまとまっている(写真=右)。内蔵バッテリーの着脱はできない仕組みだ

超低電圧版のCore i7、mSATAタイプのSSDを採用

 CPUはTDP(熱設計電力)が17ワットの超低電圧版Core i7-2677M(1.8GHz/最大2.9GHz)を採用する。動作クロックは1.8GHzで、Intel Turbo Boost Technology 2.0により高負荷時は最大2.9GHzで動作する仕様だ。冒頭で触れた通り、店頭向けモデルのCPUはCore i5-2467M(1.6GHz/最大2.3GHz)なので、Web限定モデルはそれよりも強化されている。

 チップセットはIntel HM65 Express、グラフィックス機能はCore i7内蔵のIntel HD Graphics 3000を使う。

tm_1111_r631_06.jpgtm_1111_r631_07.jpg CPUはCore i7-2670M(1.8GHz/最大2.9GHz/HT対応)を搭載。TDPが17ワットと省電力(通常電圧版はTDP35W)な超低電圧版だ。CPU内部に2つのコアを内蔵するデュアルコアCPUで、Hyper-Threadingにより、4スレッド(4コアぶんの命令)を同時にとりこんで処理が可能。EIST(Enhanced Intel Speedstep Technology)、Intel Turbo Boost Technology 2.0に対応し、アイドル〜低負荷時は最低800MHz、高負荷時には最高2.9GHzまで動作クロックを上げる

 メモリはDDR3-1333(PC3-10600)のSDRAMを採用。標準で4Gバイト(オンボード2Gバイト+2Gバイト)を搭載しており、増設はできない。

 データストレージにはSSD(Serial ATA 3Gbps)を採用し、容量は128Gバイトを確保する。評価機のデバイスマネージャで型番を確認すると、東芝の「THNSNB128GMCJ」となっており、mSATAモジュールタイプのSSDを採用していることが分かる。SSDの資料では、公称の最大転送速度がリードで180Mバイト/秒、ライトで50Mバイト/秒となっている。重量はわずか8.5グラムとされており、これが本体の薄型軽量化に大きく貢献しているのは明らかだ。

 なお、メモリスロットやmSATAスロットにアクセスするための小さなカバーなどは用意されておらず、ユーザーが自ら交換や増設を行うのは困難だろう。

東芝ダイレクト
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