“AMDファン最後の砦”――「A8-3870K/A6-3670K」の予約が始まる週末アキバ特価リポート(1/2 ページ)

» 2011年12月23日 10時51分 公開
[古田雄介(ぜせ),ITmedia]

「3930Kもそろそろ在庫が怪しくなってきました」――注目のCPU事情

 今週末は、特価情報とともにCPUの動向にも注目したい。インテル陣営では、Sandy Bridge-Eの人気CPU「Core i7-3930K」が街全体で再び品薄傾向になっており、購入制限を設けるショップもみられた。マザーボードとのセット購入に限定したPC DIY SHOP FreeTは「12月中旬にまとまった量が再入荷しましたが、その後は安定した供給がなかったので、そろそろ在庫が厳しくなってきました。どこのお店も、年末年始に向けて人気モデルを確保すべく何か手を打ってくると思いますよ」と語る。

PC DIY SHOP FreeTのPOP。3930Kのみセット購入の条件がつけられている(写真=左)。インテル「Core i7-3930K」(写真=右)

 一方のAMD系では、12月20日に発表された新しいLlanoプロセッサー「A8-3870K/A6-3670K」の予約が一部ショップでスタートしていた。2モデルとも12月28日の販売を予定しており、予約を受け付けているTSUKUMO eX.の価格は、A8-3870Kが1万3980円、A6-3670Kが1万1980円となっている。

 Llanoは、Socket FM1に対応するGPUと統合したCPU(APU)で、AMDは新たにクアッドコアの「A8-3870K/3820」と「A6-3670K/3620」、デュアルコアの「A4-3420」を発表している。このうち、末尾にKがついた、クロック倍率可変の2モデルが年内に投入されるというわけだ。

TSUKUMO eX.のLlano価格表。作られたばかりのものを撮影させてもらった

 このモデルに対するショップの期待は大きい。TSUKUMO eX.は「FXシリーズと違ってA8/A6シリーズは、コストパフォーマンスもモノとしての性能自体も評判がいいですからね。そのうえクロック倍率可変で気軽にオーバークロックできるモデルが投入されるとなれば、売れないわけはないと思います」と断言する。

 予約を受け付けないほかのショップでも同様の声が多く、年末年始の目玉になる可能性は大だ。某ショップは「むしろ、これでこけたらAMDは本格的にヤバいでしょう。メインマシンクラスだと、ゲームも遊べる強力なGPUを備えた安いCPUという独自色で攻めていくしか活路はないですから」と背水の陣的な位置付けでみていた。

 なお、初回入荷で比較的潤沢に入荷するとの予想が多かったが、上位のA8-3870Kは若干少なめになるとみるショップもいくつかあった。狙っているユーザーは早めに予約するのが得策かもしれない。

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