各ショップの特価品とともに注目したいのが、ハイエンド系CPUの動向だ。入荷数の少ない人気パーツは、流通がストップするなか大勢の来客を迎える年末年始を過ぎると、入手困難レベルが数段上がるのが普通。しかし、今回は少し事情が違う様子だ。
コンシューマー向けのCPUで、現在最も入手しにくいのは、インテルのSandy Bridge-E下位となる「Core i7-3930K」。上位の「Core i7-3960X Extreme Edition」が潤沢に出回っている現在、3930Kだけが売り切れとなっているショップは多いが、自社ブランドマシンを手がけているショップを中心に、バルク品の3930Kがある程度ストックされるようになっている。
CPUクーラーやメモリなどとセットでバルク3930Kを販売しているドスパラ パーツ館は「3960Xは8万円台半ばと高価なので、X79組むなら3930Kと決めている人は圧倒的に多いです。それでもリテール品が全然入荷できないので、バルク品を扱うようになりました。ある程度は数量をそろえているので、すぐに売り切れるということはないと思います」と話す。
そのドスパラ パーツ館のCPUコーナーに、日本のみ合計500個生産されたというAMDの限定CPUセット「FX-8150 Special Editon」が複数台残っていたのが印象的だった。FX-8150もレアなCPUとして昨年話題になっていたが、年末に入荷した分が現在もある程度在庫されている様子だ。同店は「ある程度需要が満たされた感があるのかもしれません。一方で、『どうせ買えないんだ』とあきらめている人もいると思うので、そういう方にどんどん知らせていきたいです」と語っていた。
※記事初出時、CPUの型番に一部誤りがありました。おわびして訂正いたします。
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