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» 2012年01月13日 08時00分 UPDATE

2012 International CES:MedfieldとUltrabookでサプライズの波状攻撃── Intel基調講演 (1/3)

CES初日の夕方は、恒例のIntel基調講演だ。モバイルデバイスの台頭によるARMの隆盛など、転回点を迎えたIntelは、派手な反撃の合図を用意していた。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

ムーアの法則は不滅なのか

kn_intelkey_01.jpg 米Intel CEOのポール・オッテリーニ氏

 基調講演を進めるのは、これも恒例の米Intel CEOのポール・オッテリーニ氏だ。講演の導入もIntelが継続する投資によってイノベーションを持続させ、そのことで今後もムーアの法則を維持したコンピューティング戦略を展開するといういつものメッセージだ。

 このところ、CES開催のタイミングで新アーキテクチャ(もしくは新しいプロセスルール)を採用したCPUの発表が続いていたが、2012 CESは、登場が見込まれていた22ナノメートルプロセスルールを採用した「Ivy Bridge」が遅れており、現時点で2012年第2四半期に発表がずれ込む見通しだ。

 22ナノメートルプロセスルールでは「トライゲート・トランジスタ」と呼ばれる技術を採用し、従来世代からの性能向上を実現しているが、その次にやってくる14ナノメートルプロセスルールについても、引き続き同様のイノベーションを実現できると強調している。

kn_intelkey_02.jpgkn_intelkey_03.jpg トライゲートトランジスタ技術を用い、間もなくIvy Bridgeとしてリリースする予定の22ナノメートルプロセスルール。オッテリーニ氏によれば、14ナノメートルプロセスルールへの道のりもすでに見えており、ムーアの法則に基づいた成長が今後も可能だという

 ムーアの法則の申し子ともいえるデバイスの代表格がスマートフォンだ。オッテリーニ氏によれば、いまのスマートフォンの持つコンピューティング性能は、アポロを月に送り出した1960年代にNASAが活用していたコンピュータをすべて合わせた性能を上回る水準にあるという。

 もともと、音声通話を目的とした携帯電話は、コンピューティング性能やデータ通信機能を取り込むことでスマートフォンへと進化し、いまのようなモバイルデバイス全盛時代を作り出した。現在、音声通話は携帯電話における通信トラフィックの10パーセントを占めるにすぎず、残りはすべてデータ通信で利用してる。音声通話以外の90パーセントの用途を満たすような機能や性能が、年々進化するスマートフォンに求められているといわけだ。

kn_intelkey_04.jpgkn_intelkey_05.jpg 普及価格帯の携帯電話が持つ計算処理能力は、1960年当時のNASAが持っていたすべてのコンピュータを組み合わせた値より高い(写真=左)。音声通話が可能なハンドヘルド端末も年々進化しており、いまの高性能スマートフォンにつながっている。現在、携帯ネットワークを流れるトラフィックのうち、音声の占める割合は10パーセント程度だという(写真=右)

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