ファン氏は「デジタルミュージックが音楽業界に衝撃をもたらしたように、タッチテクノロジーはコンピュータ業界に大きな変革をもたらそうとしている」として、直感的な操作が可能なタッチインタフェースやセンサーを生かした新しいアプリが、タブレットデバイスの魅力を高めていくと見る。
「業界には“AndroidアプリはiOS向けのそれに比べ、質と量とで見劣りする”という見方があるのは確かだ。しかし、その状況はまもなく終わるだろう」(ファン氏)と、すでにAndroidアプリは40万を超え、2011年半ばのiOSのアプリに達していることを指摘するとともに、現在iOS向けだけに提供されている先進的なアプリのAndroid対応も加速するという。
説明会では、Nik Softwareのソフトウェア開発を統括するマニュエル・ウィリー氏が、iOS向けの写真加工ソフトとして“iPad App of the Year 2011”に選ばれた「Snapseed」のIce Cream Sandwich対応版を紹介した。同ソフトで撮影画像の特定箇所で色相を変化させたり、特殊フィルタをかけたりといった処理をTegra 3に統合したGPUを使って高速に処理できることをデモで示している。そして、Sapseedが、Tegra 2、または、Tegra 3搭載Androidデバイスの専用アプリとしてまもなく登場することも明らかにした。
また、iOSやBlackBerry対応のリモートデスクトップソフト「Splashtop Remote Desktop」でも、Tegra 3とAndroid 4.0に最適化した「Splashtop - THD」がTegra 3プラットフォーム向けに提供されることが紹介され、NVIDIAのGeForce GTXクラスの高性能グラフィックスカードを搭載したPCと組み合わせれば、最新のゲームタイトルをタブレットPCからリモート“プレイ”できるようになるという。
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