PC利用者にちょっとうれしい、モトローラ製スマホの「PC連携」機能いくつかスマホが「ノートPC」にも変身(2/2 ページ)

» 2012年01月17日 00時00分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
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スマートフォンでは珍しい「5GHz帯無線LAN」対応

 ちなみにMOTOROLA RAZR IS12Mの無線LANは、2.4GHz帯および5GHz帯のデュアルバンドをサポートするIEEE802.11a/b/g/n対応だ。ノートPCやタブレットといったアンテナ配置に余裕のあるやや大型の機器で採用例は多いが、小型のスマートフォンで5GHz帯への対応は珍しい(ちなみに、2012年au春モデルは「GALAXY S II WiMAX(ISW11SC)」も5GHz帯無線LANをサポートする)。

 5GHz帯は、スマートフォンや無線LAN搭載のポータブル機器で標準的に使われる(混雑しがちな)2.4GHz帯に対し、一般的に電波干渉の要因が少なく、高速な通信を安定して行える特性を持っている。RAZRのIEEE802.11n無線LAN最大通信速度は、ノートPCや据え置き型の無線LANルータ(2012年1月現在、300M〜450Mbps)より若干スペックの劣る1ストリームの150Mbpsとなるが、それでも2.4GHz帯より動画ストリーミング再生など大容量データのデータをより高速にやりとりできる可能性が高いといえる。

photophotophoto 自宅PCへのリモートアクセスを容易にする「MotoCast」機能。外出先のスマートフォンからでも利用可能だ

 ストリーミング再生といえば「MotoCast」機能も利便性が高そうだ。MotoCast(MotoCast Wireless)は、自宅PCに保存するファイル(写真、音楽、動画、オフィス文書など)/フォルダへ、外出先で使うスマートフォンよりアクセスできる同社独自のお手軽リモートアクセス機能。自宅PCのストレージ領域を活用する仕組みため、機能利用において別途料金の発生なしに使えるのがポイントだ。WiMAX搭載「MOTOLORA Photon(ISW11M)」も、PCとのUSB接続でデータやプレイリストの同期やソフトウェア自動更新が行える“MotoCast USB”機能を利用できるが、MOTOROLA RAZRはMotoCast USBに加え、MotoCast Wirelessも利用できるよう進化した。



 もっとも、昨今は数Gバイト程度なら無料で利用できるクラウドストレージサービスも多く、工夫すれば本機でなければできない機能でもない。さらにWiMAX内蔵なら高速なPC通信機能も兼ねられるのだが……などはあるがMOTOROLA RAZRの「スマホに全部データを保存しなくてもいい。見たいデータはスマホから自分のPCへアクセスすればOK」という考え方はPC利用者であればかなり共感できる。普及に応じて多種多様化してきたスマートフォン。“PCのセカンド・サブ機”としてどんなPC連携機能があるか、どう“遊べるか”──PC利用者であれば、そんな観点を取り入れたスマートフォン選びをしてみるのも悪くない方法ではないだろうか。


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