レビュー
» 2012年02月02日 11時00分 UPDATE

本日発売!:“ナナキュッパ”の13.3型Ultrabookは意外にスゴい――「HP Folio 13-1000」に迫る(後編) (1/2)

7万9800円という低価格が目を引く13.3型Ultrabook「HP Folio 13-1000」は、どこまで“使える”のか? パフォーマンス、バッテリー、発熱、騒音をじっくりテストした。

[前橋豪(撮影:矢野渉),ITmedia]

←・これは、お値段以上か?:Core i5+128GバイトSSD搭載の13.3型Ultrabookが8万円切り――「HP Folio 13-1000」に迫る(前編)

レビュー後編は各種テストで実力を明らかに

 「HP Folio 13-1000」は、日本ヒューレット・パッカード(HP)が初めて投入したUltrabookだ。第1世代のUltrabookとしては後発となる製品だが、13.3型ワイド液晶ディスプレイ搭載のスリムボディにCore i5と128GバイトSSDを搭載し、HP Directplusでの直販価格を7万9800円に抑えており、その低価格設定には驚かされる。

tm_1202folio_01.jpgtm_1202folio_02.jpg 日本HPの13.3型Ultrabook「HP Folio 13-1000」

 先に掲載したレビュー前編では、そのデザイン、スペック、液晶の視認性や入力環境の使い勝手をチェックした。今回のレビュー後編は、ソフトウェア環境をはじめ、パフォーマンス、バッテリー駆動時間、動作時におけるボディの発熱や騒音など、Ultrabookとしての実力を調べていこう。

シンプルなソフトウェア構成

 HP Folio 13-1000のソフトウェア環境はシンプルにまとまっている。OSは64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)をプリインストール。付属ソフトにオフィススイートは含まれず、動画再生の「Cyberlink PowerDVD 10」やWebカメラ撮影の「Cyberlink YouCam」のほか、HP独自のユーティリティを備えている。

 独自ユーティリティについては、設置環境によってパフォーマンスやファンコントロールを細かく制御することで、ボディ表面の温度が上がりすぎないようにする「HP CoolSense」機能、主に日本でのニーズに応え、設定した時間内はACアダプタ接続時でも内蔵バッテリーで駆動する「HP ピークシフト」機能を用意しているのがポイントだ。

tm_1202folio_03.jpgtm_1202folio_04.jpgtm_1202folio_05.jpg 設置環境によってパフォーマンスやファンコントロールを細かく制御することで、ボディの発熱を抑える「HP CoolSense」(画面=左)。独自の電源管理ユーティリティ「HP Power Manager」で「外部電源の制御」ボタンをクリックすると、「HP ピークシフト」の設定が行える(画面=中央/右)

tm_1202folio_06.jpgtm_1202folio_07.jpgtm_1202folio_08.jpg 動画再生用に「Cyberlink PowerDVD 10」をプリインストールしている(画面=左)。高音質化技術「Dolby Advanced Audio」の設定は、専用のコントロールパネルから行える(画面=中央/右)

各種ベンチマークテストのスコアは?

 HP Folio 13-1000の基本スペックをおさらいすると、CPUはTDP(熱設計電力)が17ワットの超低電圧版Core i5-2467M(1.6GHz/最大2.3GHz)、チップセットはIntel HM65 Express、メモリは4Gバイト(PC3-10600/増設不可)、ストレージは128GバイトSSD、グラフィックスはCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000となっている。

 Windows 7の性能評価機能であるWindowsエクスペリエンスインデックスのスコアは、下に掲載した画面の通り。Intel HD Graphics 3000によるグラフィックスのサブスコアがほかより低くなっているが、プライマリハードディスクの7.5という値をはじめ、全体的に高めで安定している。通常のPC作業を快適にこなせるパフォーマンスだ。SSDを搭載したほかのUltrabookと同様、Windows 7やアプリケーションの起動、スリープ状態からの復帰も素早く、待たされる印象はない。

 高いスコアを獲得したSSDのパフォーマンスは、CrystalDiskMark 3.0.1(ひよひよ氏作)でも調べてみた。シーケンシャルリード/ライトは飛び抜けて高速というわけではないが、ランダムリード/ライトも含めて全体としては弱点のない高性能を発揮している。4Kランダムライトでもスコアが落ち込んでおらず、この価格帯のUltrabookとして満足できる結果だ。

tm_1202folio_09.jpgtm_1202folio_10.jpg Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア(画面=左)。CrystalDiskMark 3.0.1bのスコア(画面=右)

 システム全体のパフォーマンスを調べるアプリケーションベースの定番ベンチマークテストであるPCMark Vantage x64およびPCMark 7、3Dグラフィックス性能を総合的に評価する3DMark06と3DMark Vantage、ゲームベンチのモンスターハンターフロンティア(MHF)ベンチマーク【絆】とストリートファイターIVベンチマークも実行した。

 参考までに、PCMark Vantage x64のテスト結果は、これまでPC USERで取り上げた主要な13.3型UltrabookとMacBook Airのスコアも併記している。

 テスト結果はWindowsエクスペリエンスインデックスと同じ傾向だ。3Dグラフィックス関連のテストは振るわないが、描画負荷がそれほど高くないカジュアルなゲームタイトルであれば対応できるだろう。高速なSSDに助けられ、Core i5搭載のUltrabookでは総合的なパフォーマンスが高い。価格まで考慮すると、パフォーマンスは優秀といえる。

tm_1202folio_11.jpg PCMark Vantage x64のスコア

各種ベンチマークテストの結果
テスト内容 スコア
PCMark Vantage PCMarks 8793
Memories 4920
TV and Movies 3840
Gaming 6749
Music 9738
Communication 9056
Productivity 10500
HDD 24840
PCMark 7 PCMarks 3143
Lightweight 3177
Productivity 2539
Creativity 5723
Entertainment 2368
Computation 7610
System Storage 4353
3DMark06 3DMarks 3510
SM2.0 1191
HDR/SM3.0 1421
CPU 2444
3DMark Vantage 3DMark/Entry 7380
GPU/Entry 7738
CPU/Entry 6482
3DMark/Performance 1542
GPU/Performance 1231
CPU/Performance 6439
モンスターハンターフロンティア ベンチマーク【絆】 1280×720ドット 1603
ストリートファイターIVベンチマーク 1280×720ドット 7626、32.00FPS、ランクD
ストリートファイターIVベンチマークの設定 アンチエイリアス:NONE、垂直同期:OFF、モデル:高、背景:高、ソフトシャドウ:低、セルフシャドウ:低、モーションブラー:低、パーティクル:中、エクストラタッチ:OFF

       1|2 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.