何がゆえのHybrid──大和が語る「ThinkPad X1 Hybrid」の必然性IdeaPad U1 Hybridがこうなりました(3/3 ページ)

» 2012年02月08日 03時14分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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“Windowsのように使える”ことが目標だった

 レノボ・ジャパン 基礎研究・先端技術 主管研究員の河野誠一氏は、ThinkPad X1 Hybridで導入したソフトウェアとファームウェアの概要を解説した。

 IMMのファームウェアでは、ThinkPad X1をWindowsで使っている感覚を再現することを目指すアプリを用意するほか、LinuxベースのカスタマイズOSを“Windowsとは異なるOSとしてユーザーに意識させない”ために、システムの省電力設定はWindowsの省電力機能を利用し、Windowsのユーザー認証がIMMのアクセスでも利用できるようにした。また、PCシステムとIMMサブシステムともに、最小限の追加モジュールでスイッチングファームウェアによるIMMサブシステムの切り替えを実現している。

 ThinkPad X1 Hybridにおけるソフトウェアとファームウェア開発のポイントとして、河野氏は、2つのOSによる操作の違いを少なくするだけでなく、ポインティングデバイスの設定をPCシステムとIMMサブシステムで共有し、ホットキー、そして、LEDの表示をそろえていると説明した。

 なお、IMMにおける日本語入力では、辞書にオープンソースのWnnを採用し、入力のフロントエンドはLenovoがカスタマイズしている。現在、IMMで導入するアプリにおける日本語入力は問題はなく、Webブラウザにおける日本語入力の動作検証を行っている段階という。

IMMで導入するソフトウェアはWindowsで利用するソフトウェアと同じ感覚で使えることを目的として開発している(写真=左)。また、追加モジュールも最小限に抑えてPCシステムとIMMサブシステムの切り替えを実現した(写真=右)

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