性能とデザインの美しい融合――「ENVY15-3000」にうっとりした直販モデルがお買い得(2/2 ページ)

» 2012年02月08日 11時00分 公開
[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]
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オールラウンドに活躍できるパフォーマンスを発揮

 それでは各種ベンチマークテストでENVY15-3001TXの性能を評価していこう。まずはWindowsエクスペリエンスインデックスから。結果を見ると、プロセッサが7.5、メモリが7.6、プライマリハードディスクが7.6と、全体的に高いスコアとなっている。また、グラフィックスは、外付けのRadeon HD 7690MとCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000が自動で切り替わる「スイッチャブル・グラフィックス」に対応するため、BIOSでこれを無効(Radeon HD 7690M動作)にした結果も掲載した。

Windowsエクスペリエンスインデックスの結果(右はBIOSで「スイッチャブル・グラフィックス」をオフにしたスコア)。プロセッサ、メモリー、ハードディスクのスコアは7.5以上と総じて高い結果だ。また、グラフィックス/ゲーム用グラフィックスともに6.9とメインマシンとして不足のない性能を持つ

CrystalDiskMark 3.0.1の結果

 いずれにせよWindows 7の操作に不満のない性能を備えていることが分かる。特に300GバイトのSSDを採用している点(評価機はIntel製「SSDSA2BW300G3H」を搭載していた)は、OSの起動やスリープからの復帰が高速なうえに十分な容量も確保しており、ENVY15を直販で購入する動機の1つになるだろう。なお、SSDを性能をCrystalDiskMark 3.0.1(ひよひよ氏作)で計測したところ、シーケンシャルリード/ライトで200Mバイト/秒を超えた。SATA 3.0(6Gbps)に対応した最新SSDには速度で劣るものの、容量や価格も考えるとバランスのとれた構成といえる。

 続いて定番ベンチマークソフトであるPCMark Vantage(x64)とPCMark 7、3DMark06、3DMark Vantage、3DMark11を実行した。また、ゲームベンチとしてFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3とFINAL FANTASY XIV Official Benchmark、およびCUSTOM MAID 3Dを(なんとなく)試してみた。なお、こちらもスイッチャブル・グラフィックスをオフにした状態で計測している。

 結果を見ていくと、クアッドコアCPUや外付けGPU、大容量SSDといった死角のない構成のおかげで、PCMark Vantageの総合スコアは1万5000超え、PCMark 7も4000弱と、コストパフォーマンス重視のデスクトップPC程度なら軽く上回るスコアを残している。

 一方、グラフィックス性能を測るテストでは、3DMark06が9320、3DMarkVantageがPerformanceで6188、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3もLowで1万越えと、こちらもノートPCとしてはまずまずの結果だ。いわゆるゲーミングノートPCのように最新のFPSを快適に楽しめるとまではいかないが、設定次第では十分に3Dゲームもプレイできるだろう。もっとも、あらかじめゲームが目的であれば(そしてデザインや品質にこだわらないのであれば)、ENVY15よりも安価でより高性能なGPUを搭載した製品がホワイトボックス系から発売されているので、そちらを選ぶほうがいいかもしれない。

PCMark Vantage(画面=左)とPCMark 7(画面=右)の結果

3DMark06(画面=左)、3DMarkVantage(画面=中央)、3DMark11(画面=右)の結果

FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3(画面=左)とFINAL FANTASY XIV Official Benchmark(画面=右)の結果

 ちなみになんとなく試してみた「CUSTOM MAID 3D」ベンチの結果は、デフォルト設定から解像度を1920×1080ドットに上げた状態で6162(fpsは59.70で張り付き)、さらにセルフシャドウをオンにし、アンチエイリアスをx8に変更しても4625(fpsは44前後)と、快適にプレイできる範囲に収まっていた。

 最後に静音性と熱についても触れておこう。ベンチマークテストなどシステムに高い負荷をかけるとファンが勢いよく回り始め、背面のスリットから暖かい空気が排気される。ファンノイズが不快に感じることはなかったが、深夜の静かな部屋でははっきりと意識するレベルだ。一方、冷却システムはかなり優秀で、キーボード・パームレスト面が熱を帯びることはなく、むしろアルミニウムのひんやりとした感触が心地よい。長時間負荷をかけ続けると、キーボード右奥の温度がやや上昇するものの、それでも38度程度前後(室温23度)、パームレストは30〜32度と優秀な結果だった。

性能とデザインに不満なし、コストパフォーマンスも魅力

 以上、HP ENVY15-3001TXをチェックしてきた。外装にアルミニウムとマグネシウムを用い、ブラックとシルバー、アクセントにレッドを配色したデザインは、いつまでも飽きの来ないシンプルさと、他のどのノートPCとも違う確かな存在感を併せ持つ。さすがは「ENVY」ブランドと思わせる仕上がりだ。

 また、高解像度ディスプレイと高品質なサウンドシステム、そして高い基本スペックは、仕事でも遊びでも幅広い用途で快適さを提供してくれる。標準で「Adobe Premiere Elements 9」と「Photoshop Elements 9」が付属しており、画像/動画編集用などのクリエイティブな作業にもうってつけ、まさにオールラウンダーとして活躍してくれるだろう。

 低価格化が進むノートPCにおいて13万9650円の本機はそれなりに高価だが、これまで見てきたように、トータルのパッケージングを考えるとENVY15-3001TXはむしろかなりお買い得といえる。もしあなたがメインで使えるノートPCを探しているのなら、ENVY15-3000を検討してはいかがだろうか。

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