ARROWS Tab Wi-Fiを導入したなら、ぜひ水回りで活用したい。
特に今のような寒い季節は、お風呂で使えるのは本当にありがたいものだ。前述したように本機にはワンセグチューナーを搭載するので「お風呂テレビ」としてすぐ活用できる。
ただしワンセグ放送の画質は、残念ながら1280×800ドットで10.1型となる本機のディスプレイ全画面表示には少々荒く見にくいものとなる。(少しもったいないが)番組操作ツールを表示した状態のまま、2分の1程度の画面サイズで楽しむと荒さをそれほど感じずに視聴できる。ちなみに、ワンセグ放送のフレーム数(15フレーム/秒)を補完して、よりなめらかに表示する「なめらかモード」も一応搭載している。
ワンセグは視聴しながら録画することもできるので、お風呂でながら見しながら、あとでじっくり見返すといった使い方もアリだろう。富士通のPC「FMV ESPRIMO/LIFEBOOK」シリーズのテレビチューナーと「ケータイ書き出し機能」をサポートするモデルで録画した番組をmicroSD経由で持ち出し、本機で再生できる機能もある。こちらであれば、地デジ画質・サイズを縮小した程度の持ち出し用データを利用できるので、本機ではワンセグよりテレビ番組を高画質に楽しめるのがポイントだ。
もう1つ、DLNA+DTCP-IPにも対応し、同じくDTCP-IPに対応する家庭のBlu-ray Discレコーダーなどで録画した地デジ番組をHD解像度のまま無線LAN経由でストリーミング再生することもできる。プリインストールする「DiXiM Player」を使い、LAN内のPCやレコーダーの録画番組や保存する動画データを再生できるのも、家庭内で使うと非常に便利だ。
このほかWindows PCとのデータのやりとりに便利な「F-LINK」と呼ぶ機能も用意する。PCと動画や写真、オフィスデータなどを無線接続で同期・転送できる機能で、大容量の動画データも大量の写真データも手軽に転送できる。PCには、無償公開されているF-LINKソフトをインストールすることで機能する。
お風呂では、電子書籍リーダー「BooksV」で読書するのもアリ。同じく「TSUTAYA TV」アプリで、ドラマなどをネットレンタルし、湯船につかりながらその場で見るのも新しい楽しみ方だ。いずれにせよ、タブレットという電子機器と地デジやネットワーク連携機能は「防水性能」が触媒となって、新しくも分かりやすい機能として生きてくるようだ。
お風呂での利用について、タッチ操作の誤作動には少し気をつけたい。本機は静電容量式のマルチタッチパネルを採用しているが、水滴がかかるとその部分もタッチしたと認識されることがある。
こうした誤作動を防ぐため、直接画面に触れずに操作できる「ハンドジェスチャーコントロール」機能を搭載する。これは、インカメラに向かって手をかざすジェスチャーを行うことで、ページ送りやスクロールの操作が行えるものだ。お風呂でのチャンネル切り替えのほか、調理をしながらレシピサイトを参照する、ページをめくるといったシーンで重宝しそうだ。
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