最後に、ベンチマークアプリ「Quadrant Professional」によるベンチマークテストの結果と、バッテリー動作時間についてチェックしよう。
ベンチマークテストは実行ごとにスコアに若干ばらつきが生じるのであくまで参考値としてほしいが、総合的にはTegra 2+Android 3.1の「ICONIA Tab A500」より若干良好だが、スコア差はさほどない。体感値と合わせても、ストレスを感じずおおむねのアプリケーションをそこそこ快適に活用できるレベルと言えるだろう。
バッテリーの連続使用時間は、動画再生時で約10時間、音楽再生時で約83時間、スタンバイ時で約2900時間となかなか優れた仕様が、実働時間はどうだろう。Qualcommのベンチマークアプリ「Neocore」をInteractive Modeで実行して様子を見たところ、フル充電状態から15分で残量95%、30分で残量89%となった。こちらを単純計算するとバッテリー動作時間は約5時間ということになる。ちなみに無線LAN、GPS、Bluetooth、ハンドジェスチャーのすべてを有効に、さらにディスプレイの明るさも最大にして計測したものなので、実利用においてはより長時間の動作が期待できる。数日持ち歩いた感触としては、移動中や待ち時間、打ち合わせなどで無線LAN通信とともに何度か1時間ほどずつ連続して使ったが、まる1日分は余裕で持ちこたえた印象だ。
ARROWS Tab Wi-Fiは、やはり「防水」であることが大きな武器だ。
タブレットを何に使うのかイマイチ分からないという一般層に対し、防水を切り口に、タブレットでできる可能性を分かりやすく示してくれる。自分だけでなく、家族ともシェアできる「はじめてのタブレット」に適するモデルと評価したい。
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