Intel SSD 520シリーズの性能を容量240GBモデル「SSDSC2CW250A3」と従来のIntel SSD 510シリーズの容量250GBモデル「SSDSC2MH250A2」を使用してベンチマークテストで検証した。なお、容量が異なるため直接の比較はできないが、購買時の参考用にユーザーが多いCrucial Crucial m4シリーズ64Gバイト版「CT064M4SSD2」(0309ファームウェア)も同条件で測定をしている。ベンチマークテストの内容は「CrystalDiskMark v3.0.1b」と「HD Tune Pro 5.00」、「PCMark 7」、「AS SSD Benchmark」。接続設定はすべてAHCIモードで、Serial ATA 6Gbps用インタフェースを使用する。ドライバはIntel Rapid Storage Technology(10.8.0.1003)をインストールした状態で計測を行っている。
テスト環境 | |
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CPU | Core i7-2600K(3.4GHz) |
マザーボード | ASUS P8Z68M-PRO(Intel Z68 Expressチップセット) |
グラフィックスカード | 玄人志向 GF8500GT-E256H/HP(NVIDIA GeForce 8500 GT) |
メモリ | Corsair Memory CMX4GX3M2A1600C9 PC3-12800(DDR3 1600MHz DDR3 SDRAM 2Gバイト×2) |
OS | 64ビット版 Windows 7 Ultimate |
CrystalDiskMarkのテスト内容は、デフォルトのランダムデータとHD Tuneなどの海外製ベンチマークテストで使用されている“0”を書き込む「0Fill」の両方を計測している。デフォルトのランダムデータのシーケンシャルリードはIntel SSD 520が478Mバイト/秒、Intel SSD 510が481.5Mバイト/秒、シーケンシャルライトはIntel SSD 520が302.8Mバイト/秒、Intel SSD 510が336.5Mバイト/秒という結果だった。いずれも公称値には届かず、結果もIntel SSD 510が上回っている。
一方で、512Kバイトや4Kバイトの細かなファイルをランダム読み書きして性能を測るランダムリード・ライトは、512Kバイトのリードに関してはIntel SSD 520が411.1Mバイト/秒、Intel SSD 510が323.1Mバイト/秒となり、Intel SSD 520が上回る結果となった。さらに4Kバイトに関しては、リード・ライトともにIntel SSD 520が上回っている。NCQ使用時のランダム4Kバイトの性能を調べる「4K QD32」の項目では、Intel SSD 520がIntle SSD 510を2.5〜3倍程度上回る性能を見せている。ファイルサイズを4000Mバイトにした場合もこの傾向は変わらない。テストデータを0Fillにすると、コントローラの圧縮機能が有効となり、ほぼすべての項目でIntel SSD 510を上回る結果を出すようになった。
HD Tune Proでシーケンシャルリード・ライトのテストを行うBenchmarkテストの結果では、データファイルのサイズを大きめの8Mバイトと、小さめの64Kバイトの2種類で計測している。
Intel SSD 520のテスト結果は、ファイルサイズ8Mバイトのシーケンシャルリードでは平均で508Mバイト/秒、ライトでは平均で332.1Mバイト/秒とCrystalDiskMarkのときよりはメーカーの公称値に近づいている。0Fillやランダムデータ、その2つを混ぜて計測する“Mixed”といったファイルを読み書きして4Kバイト IOPSの計測を行うFile Benchmarkでは、Intel SSD 520のIOPSの高さが明らかになっている。ほかのファイルサイズのIOPSのデータを計測するRandam Acsessでも、ほぼCrystalDiskMarkで出ているデータと同じような傾向となった。
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