レビュー
» 2012年02月16日 17時00分 UPDATE

なんだか“お安い”ヤツを試してみよう:ヘッドマウントディスプレイで2次元の世界に引きこもる

“今年もチョコ0個”という現実が辛すぎたので、上海問屋のヘッドマウントディスプレイを使って現実から逃げ出すことにした。

[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]

チョコなんてなかった

 今年もチョコはもらえなかった。やはり現実(3次元)はダメだな。2次元の方が性に合っている。ディスプレイを見ているだけでは物足りない。どうにかして2次元の世界に引きこもりたい。

photophoto 板チョコ型のカードリーダーをデスクの上に置いてアピールしたがダメだった(写真=左)。こんなチョコレートをたくさんもらいたい(写真=右)

1万円のヘッドマウントディスプレイ

photo 「Dockコネクタ接続 ヘッドマウントディスプレイ」のパッケージ

 上海問屋はそんなワガママなボクの願いもかなえてくれる。「Dockコネクタ接続 ヘッドマウントディスプレイ」を使えば2次元に引きこもれそうだ。

 この製品はiPhoneやiPadに接続すると、メガネ部分に画面を表示できるヘッドマウントディスプレイ(以下、HMD)だ。ツルにあるUSBポートとDockコネクタをケーブルで接続して本体を頭部に装着し、イヤフォンをつけるだけで簡単に動画を視聴できる。

 端末から電力を供給するため、バッテリーなしで使用できるのが特徴だ。スクリーンサイズは2メートル先の視点で60型相当となるが、解像度は300×224ドットにとどまる。しかし何より、9999円という手ごろな価格がいい。

photophotophoto Dockコネクタ接続 ヘッドマウントディスプレイ(写真=左)。折りたたむとコンパクトに(写真=中央)。持ち運びに便利な収納ポーチが付属する。ケーブルの長さは約100センチと、iPhoneやiPadを持って見るには十分な長さがある(写真=右)

実際につけてみた

photo つけてみた。なんか近未来っぽくてカッコいい

 では、装着しよう。折りたたんだ状態の本体サイズは154(幅)×21(高さ)×40(奥行き)ミリ、ツルの長さは142ミリと一般的なメガネと同程度の大きさだ。バッテリーを内蔵しないため、重量は55グラム(実測値)と、一般的なメガネより少し重い程度(私物のメガネの重さは24グラム)で済んでおり、装着してもあまり重さを感じないが、鼻パッドのサイズが大きすぎてHMDが下にずり落ちやすかった。人によってはうまくフィットせず、画面の上または下が見切れる可能性がある。なお、メガネを着用したままの装着には対応しない。

 試しにiPadを接続し、YouTubeを視聴してみた。300×224ドットという低解像度が心配だったが、視聴してみると案外問題ない。YouTubeにアップされている720×480ドット程度の動画ならテロップも問題なく読めた。製品側で音量の調節が行えず、HMDを装着したまま手探りでiPadやiPhoneの音量ボタンを押さなければならないのは不満だが、まあいいか。なんせ1万円しないし。

 この製品で表示できるのは、写真のスライドショーや動画(接続したデバイス本体内にあるデータやYouTube、Vimeo、Ustream)のみ。それ以外の画面を表示している場合、HMDには水色の画面が一面に映るだけだ。ニコニコ動画も試してみたが、サポートしているファイル形式と異なるため、Web上で見ることはできず、視聴するにはデータを端末にダウンロードする必要があった。

photophoto 接続したデバイス上では外部出力扱いとなる(写真=左)。映っている様子を写真に撮るのは難しく、表現しづらい(写真=右)
photo iPodに接続する場合、機種によっては対応しないので注意が必要だ

 なお、製品紹介ページにはiPodにも対応するとしているが、iPod nanoでは利用できなさそうだ。iPod nanoに接続して使ったところ、バッテリーが恐ろしい勢いで減り、1分程度で電源が切れてしまった(実際にバッテリーがなくなるわけではないのだが、バッテリー切れの表示が出て電源が落ちる。iPod nanoの4th/5th generationで確認)。

HMDへの入門として

photo iPhoneと接続して使うのが王道だろう

 HMDを使うと没入感が違う。いつも以上に夢中になって動画を見られる。特にベッドに寝転がりながらお気に入りの動画を見るのはサイコーだ。病み付きになる。後ろめたくなるようなAVを見ていても、それが家族にバレることはない。実家ではイイ子のボクにはとても大事な問題なのだ。

 製品側で画質(明るさやコントラストなど)や音量の調節ができなかったり、メガネをつけたままの使用に対応していなかったり(アイピースを外せば装着できないこともないが……)と不便な点はあるものの、1万円しない安さはそれ以上に魅力的だ。気軽に動画を視聴したい人や、HMDを体験してみたいという人にオススメだ。

 さてMMD杯も始まったし、思いっきりYouTubeの動画でも漁ることにしよう。初音ミクはやっぱりかわいいなあ。2次元は裏切らない。

 すると、突然部屋のドアが開いた。妹が部屋に入ってきた……のだが、HMDをつけてニヤニヤしていたボクを見て、妹は何かを察したように静かにドアを閉じて出て行ってしまった。違うんだ誤解だ……妹よ、こんなお兄ちゃんでごめんよ……。

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