通信機能は下り最大75Mbps(一部屋内)のLTEサービス「Xi」+3Gの「FOMA」(下り最大14Mbps/上り最大5.7Mbps)、IEEE802.11a/g/n準拠の無線LAN(2.4GHz帯/5GHz帯のデュアルバンド対応とのこと)、Bluetooth 4.0+EDR/LE、そして赤外線通信+FeliCa(おサイフケータイ)に対応する。
Wi-Fiテザリングを正式サポートし、Xi通信を最大5台の無線LAN機器で共有して活用できる。本体裏面にFeliCaマークがあり、対応アプリをインストールすることでモバイルSuicaなどドコモスマートフォンと同等のFeliCa機能が使えるほか、Bluetotoh 4.0 Low Energy対応により、MEDIAS PP N-01DなどMEDIASのスマートフォンモデルと同様の「G-SHOCK連携機能」も利用できる。
テレビ・放送系機能は、スマートデバイス向けマルチメディア放送「NOTTV」の受信機能とワンセグチューナーを内蔵する。アンテナは本体側面(縦位置時は上面)にある。ワンセグとNOTTV放送受信を兼ねたロッド式のものが備わる。
サウンド面も、横位置(クレードル設置)時に左右配置となるステレオスピーカーを実装し、Audyssey+SRSサラウンドのソフトウェア音響補正機能で臨場感のある音が楽しめるよう工夫した。内蔵スピーカーでもプライベートルームでの利用において十分、というかかなり大きな音量で出力できる。ソフトウェア音響補正機能により、本体のスピーカー位置とは離れた場所にスピーカーがあるかのよう擬似的に聞こえる音場補正がなかなか良好だ。
また、DTCP-IP対応のDLNA連携機能にも対応する。こちらは、DTCP-IP対応Blu-ray Discレコーダーなどで録画した番組や、DLNAサーバソフトウェアをインストールしたPCの動画・音楽・写真コンテンツをのLAN内でネットワーク再生できる連携機能だ。対応アプリとして「DIXIM Player」プリインストールする。
単体通話機能やおサイフケータイ機能に対応……など、MEDIAS TABはPC利用シーンから下りてきた/PCとは違う利活用シーンを訴求していた10.1型クラスのタブレットとは少し異なり、スマートフォン プラスαの利用シーンを想定したタブレットであることが何となく伺える。
料金プランもXi対応スマートフォンと同じ「タイプXi にねん」+「Xiパケ・ホーダイ フラット」が基本となると思われるが、Xi/3Gテザリングをサポートするので、タブレットの大容量バッテリー場合によってXiルータとして活用してもいい。通話も行えるので、700円/月のドコモ同士の24時間無料通話「Xiカケ・ホーダイ」を追加するのもアリである。
これは、Android OSのバージョンが2.3にとどまる以外、NOTTV対応端末の第1弾ということをさておいても「スペック重視」の層にも響きそうだ。
価格は“基本的に販売店が決める”のは前提だが、初出時のターゲット価格として「これだけフルスペックながらかなりオトクな価格帯になると思います。基本総額6万円ほど、Xi入会のキャッシュバック額を勘案すると1万9800円あたりからとなるのではないでしょうか」(説明員)とのことである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.