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» 2012年02月22日 09時00分 UPDATE

野村ケンジのぶらんにゅ〜PCオーディオ Review:お手ごろ価格で“響きが心地よい”サウンド、真空管で遊んでもヨシ──Trends Audio「PA-10」 (1/2)

音楽は“いい音”で聞きたい──。それならば、自作に続くオトナのPC遊び「PCオーディオ」に挑戦してはいかがだろう。今回は、とんがったアタマが“にょきっとこんにちは”した愛きょうのあるデザインの真空管ヘッドフォンアンプ「PA-10」を試聴する。

[野村ケンジ,ITmedia]

真空管交換も楽しめる、小型ボディの真空管ヘッドフォンアンプ

photo Trends Audioの真空管ヘッドフォンアンプ「PA-10」。実売価格は2012年2月現在、2万4800円前後だ

 Trends Audioというブランドをご存知だろうか。

 香港に本社を構え、AV・マルチメディア関連製品を製造販売するITOK Mediaのピュアオーディオブランドである。その始まりは2006年と比較的新しく(会社設立は1998年)、ラインアップするアイテムもデスクトップ向けのコンパクトなサイズの製品を得意としている。

 このたびこのTrends Audioから、真空管搭載ヘッドフォンアンプ/プリアンプ「PA-10」とパワーアンプ「TA-10」の国内販売が始まった。まずはPA-10を実力をチェックしてみよう。

 PA-10は、デスクトップ向けの小型ボディと、真空管の採用を特長とするヘッドフォンアンプだ。USBなどのデジタル入力系は備えないが、2系統のアナログRCA入力により簡易的なプリアンプとしても活用できるようになっている。PC以外に、iPodなどポータブルオーディオプレーヤーを接続して活用するのもいいだろう。

 その回路は入力段の真空管に加えて、出力段にMOS-FET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor:電界効果トランジスタの1種)を使用する。いわゆる“低電圧ハイブリッドプリアンプ”と呼ぶべき構成とすることで、高品位が望めるClass-A/A級動作を実現する。

 真空管は、資料によると6DJ8互換である中国製造の「6N11」というものを使用するとある(ただ、評価機に装着されていたものはWest Electronic/6963 U.S.Aという文字が読み取れた)。ジャンパースイッチを切り替えることで、6DJ8/6922シリーズのほかに12AU7シリーズも使用できるようになっている。

 本体サイズは、76(幅)×150(奥行き)×46(高さ)ミリ(突起部除く)。外付けHDDや光学ドライブを横置きできるスペースがあれば本機も設置可能だろう(上面に真空管があるので、その上にモノは置けないが)。前面/背面パネルはシルバーのアルミのヘアライン仕上げ、ボディ周囲をブラック仕上げ。ひんやりする金属の質感に対し、上面中央よりちょこんと出ている真空管のとんがったアタマ。何ともいえない愛きょうのあるデザインだ。

photophoto ボディの上面より、真空管のアタマが少し出ている。真空管は6DJ8/6922互換のほか、12AU7シリーズも使用できるようだ

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