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» 2012年02月22日 20時00分 UPDATE

大切なものを守るために:「史上最速のノートン360」――シマンテック発表会

シマンテックの最新セキュリティスイート「ノートン360 バージョン6.0」は、NIS 2012ベースの保護機能にオンラインバックアップ機能を統合し、パフォーマンスも改善した。

[後藤治,ITmedia]

「大切なものを守る」、ユーザー中心の保護へ

og_norton_001.jpg ノートン360 バージョン6.0

 シマンテックは2月22日、コンシューマー向けセキュリティ製品の最新版「ノートン360 バージョン6.0」を発表、同日よりダウンロード販売を開始した。いずれも1年で3台のPCにインストールできるスタンダード版とプレミア版を用意し、前者が2Gバイト、後者が25Gバイトのオンラインストレージを付属する。価格は順に8480円と9980円。また、1年で1台のPCにインストールできる限定パッケージを2つあわせた「2コニコパック」も用意する(オンラインストレージ容量は2Gバイト)。こちらの価格は8480円になる。なお、2月24日より店頭での販売も開始される。

 同日行われた製品発表会では、シマンテック リージョナルプロダクトマーケティングシニアマネージャーの吉田一貫氏がノートン360 バージョン6.0の特徴を解説した。同氏はまずはじめにセキュリティの現状と同社の取り組みを紹介。「現在ユーザーを取り巻く環境は大きく変化しているが、一言でいえば“デジタル化”だ」と述べ、具体的には3つの方向でデジタル化が加速していると指摘する。

og_norton_002.jpg シマンテック リージョナルプロダクトマーケティングシニアマネージャーの吉田一貫氏

 まず1つが音楽や写真、動画といったコンテンツのデジタル化。2つ目がスマートフォンやタブレットなど多様なデジタルデバイスの台頭、そして3つめがFacebookやTwitterにみられる、ソーシャルライフのデジタル化(オンラインへの移行)だ。これとともに、近年のセキュリティリスクは金銭や個人情報を狙ったものへと変化してきており、より堅牢な保護が求められていると吉田氏は強調する。

 そうしたニーズにあわせて、シマンテックのコンシューマー向けセキュリティ製品は、従来のようなPC中心のセキュリティではなく、ユーザーが持つ情報そのものや、多様なデバイスを保護できる包括的なセキュリティへ進化してきた。また、一般ユーザーには分かりづらい技術的な内容ではなく、「大切なものを守る」というメッセージでセキュリティの重要性を訴求する新たな取り組みも紹介した。

「NIS 2012」の保護機能とバックアップ機能を融合した「ノートン360」

 ノートン360の特徴は、Norton Internet Security 2012(以下、NIS 2012)の保護機能とオンラインでのバックアップ機能を統合した点にある。吉田氏は「ノートン360の最新版は、定評のあるNIS 2012の機能がすべて盛り込まれ、これに加えて製品に統合されたバックアップ機能も入っている。単にセキュリティというだけでなく、データをなくすこと自体を防ぐためだ」とノートン360のコンセプトを説明する(ちなみに、セキュリティ企業のイメージが強いシマンテックだが、同社は個人向けバックアップサービスプロバイダーとしては世界トップの企業でもある)。

 現在、同社の国内マーケットシェアは36%(GfK調べ)と首位にいる状況だ。吉田氏は好調の理由に、ノートンシリーズの高い品質をはじめ、モバイル向けセキュリティ製品や、ノートンオンラインファミリーといったさまざまなソリューションによって認知度が上がったこと、『たいせつなものキャンペーン』でユーザーの琴線に触れるような情報発信ができたことなどを挙げ、「今回のノートン360は、フラッグシップ製品としてこの勢いをますます加速させるものだと思っている」と自信を見せた。

og_norton_003.jpgog_norton_004.jpgog_norton_005.jpg シマンテックはオンラインストレージサービスも展開しており、1400万人の顧客(データにして75ペタバイト)を抱える一大企業でもある(写真=左)。マーケットシェアの推移。Norton Internet Security 2012リリース後にシェアが伸びているのが分かる(写真=中央/右)

「これさえ買えば十分“間に合う”製品を目指した」

og_norton_006.jpg ノートン360 バージョン6.0のメイン画面。白を基調に、主要な機能のアイコンを中央に大きく配置したシンプルなデザインだ

 前述した通り、ノートン360 バージョン6.0の(セキュリティ面での)新機能はNIS 2012にほぼ準じている。具体的には、家庭内にあるPCのセキュリティ状況をクラウドベースで管理できる「ノートンマネージメント」の搭載や、個人情報保護機能「IDセーフ」の強化、レピュテーション技術を用いた「ダウンロードインサイト」に“安定性”の評価を追加した点、ノートンの通信を制御するモバイルユーザー向け機能「ネットワークメーター」など。細かく見ると、進入防止エンジンで50カ所の改善を行い、SONAR(振る舞い検知機能)に新しい120のルールを加え、フィッシング対策といったWebセキュリティの保護も大幅に強化したという。

og_norton_007.jpgog_norton_008.jpgog_norton_009.jpg 新機能のノートンマネージメントのデモ。ノートンアカウントを利用してインターネット経由で各デバイスの保護状況を確認したり遠隔インストールができる

og_norton_010.jpgog_norton_011.jpgog_norton_012.jpg IDやパスワードを求められるWebサイトで安全かつ簡単にログインできる「IDセーフ」も強化された。ID情報をローカルだけでなくクラウド上に保存できるため、ノートンアカウントを利用すればほかのPCからIDセーフを利用できる。また、ログイン情報を入れるフォームの検知性能が改善されたほか、「Save」を選択するとそれ以降は自動ログインできるようになった

 また、バックアップ機能で進行状況が一目で分かる分かりやすいユーザーインタフェースを採用したほか、何か問題が起きたときに自動的に原因を調べて修復してくれる自動修復ツールも強化された。吉田氏は「セキュリティ性能は見えづらい部分だが、目に見えないところだからこそ、きっちりと改善してパワーアップした」と述べ、第3者機関であるAV-Test.orgの調査結果を引用して「最新のノートン360では防御力、修復力を総合したスコアで1位を獲得している」とアピールした。

og_norton_013.jpgog_norton_014.jpgog_norton_015.jpg バックアップ機能を統合しているのも特徴の1つ。対象ファイル、保存場所、スケジュールの3つを設定したバックアップセットに沿って、自動的にバックアップが実行される。バックアップのロジックを改善し、バックアップに要する時間も短縮された。なお、バックアップ先にはオンラインストレージも選択できる

 一方、システムへの負荷も軽減されている。最新版では従来に比べてインストールに要する時間が短縮されたほか、スキャンやライブアップデートにかかる時間も削減、さらにファイルコピーといったリアルタイムの作業に関わる部分でも平均で50%ほどアップしたという。

 吉田氏はPassMark Softwareによるベンチマークテストの結果をスライドで示しながら「史上最速のノートン360」と表現し、「(ノートン360 バージョン6.0は)NIS 2012の高度なセキュリティに加えて、バックアップや修復、チューンアップ機能も含んでいる。これさえ買えば十分間に合う製品だ」と繰り返し強調した。

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