Endeavor NB50E/AT990E/NY2200S──「コストパフォーマンスに優れるオフィスPC」徹底対決あなたの会社にぴったりのPCを選ぶ方法(2/2 ページ)

» 2012年02月27日 10時00分 公開
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チェックポイント<1>:省スペース性

photo 本体のみでサイズ感を比較 左からEndeavor AT990E、Endeavor NB50E、Endeavor NY2200S

 では、それぞれがどんな用途、どんな業務に適しているのか、ポイントを絞って考察していこう。

 まずは省スペース性だ。Endeavor AT990Eは省スペースビジネスPCとしては標準サイズだが、この3モデルでは、やや大柄だ。ほかの2モデルは、絶対的なスペースではノートPCのEndeavor NY2200Sがもっとも有利。Endeavor NB50Eもディスプレイ一体型キットを活用すれば、大差ないスペースに収めることが可能だ。

 ノートPCタイプの利点は、使わない時は折りたたんで、サイドデスクやロッカーなどにしまっておけること、そして持ち出して使えることだ。そのあたりの機動性はミニデスクトップPCにはないものである。省スペース性を最優先とするならば、ノートPCタイプがもっともよさそうだ。

 一方のデスクトップPCタイプは、画面の大きさ/解像度と、キーボードやマウスといった入力・作業環境に優れることが挙げられる。ノートPCはそれらが本体に固定されているのに対し、デスクトップPCは、液晶ディスプレイやキーボードともに好きなものを使うことができる。データベースファイルを扱うので大画面がほしい、数字入力をひんぱんに行うのでテンキーも必要など、部署や業務によってニーズはかなり違うはず。デスクトップPCタイプであれば、例えば本体はEndeavor NB50Eで統一して一括導入、部署によってディスプレイやキーボードを変えたり、すでにある機器を流用して対応することも可能である。


<1>省スペース性
  Endeavor NB50E Endeavor AT990E Endeavor NY2200S
得点 ★★★★★★★★★☆(9) ★★★★★★☆☆☆☆(6) ★★★★★★★★★★(10)
  ディスプレイ一体型キットを使えば、液晶ディスプレイの背面にマウントでき、ノートPCに近い省スペース性を獲得できる 省スペース性と高性能、拡張性を両立する。ただ、ミニPCやノートPCと比べれば省スペース性では見劣る 扱いやすい14型サイズのノートPCだけに、省スペース性は抜群。使わない時は収納できるし、持ち出しての利用にも対応できる

チェックポイント<2>:パフォーマンス

 EndeavorシリーズはBTOでスペックをカスタマイズできるだけに、PCパフォーマンスもそれによって変わる。予算に応じた構成でオーダーできるのがBTOのよいところでもあるが、今回選んだ評価機ではどうだろう。

 今回はベンチマークプログラム“PCMarkVantage”を利用して基本パフォーマンスを同列にチェックしてみよう。参考として、2007年当時の高性能ビジネスPCをイメージした自作PC(Core 2 Duo E6400搭載)、2009年当時のベーシックノートPC(Celeron SU2300搭載)の結果も並べてみた。

photo PC総合パフォーマンステスト(PCMarkVantage)の結果

 結果を見ると、Core i3を搭載するEndeavor AT990Eがかなりパフォーマンスに優れるのは予想通りとしても、AMD E-450、Celeron B800といった廉価版CPUを搭載するEndeavor NB50E、Endeavor NY2200Sも、2009年当時のノートPCを完全に上回っている。今回のコストを優先した構成・モデルでも、ビジネス業務を快適にこなす実力を持っていることが分かる。

 このほか、Endeavor NB50Eはデータストレージに80GバイトSSD(基本構成の250GバイトHDDからの差額はプラス1万4700円)を選択したこともあり、その効果がスコアに大きく表れた。実際、体感値でもキビキビと快適に操作でき、これだけ小さくてもビジネス業務ではなんら不満を感じないパフォーマンスを実現した。

 SSDの性能については、CrystalDiskMark 3.0.1の結果も計測しておこう。Sequantial ReadやSequantial Writeは目立つものではないが、512Kや4KのスコアはやはりHDDを大きく上回るものであり、これが体感的なキビキビとしたレスポンスにつながっているわけだ。

photo ストレージ転送速度テスト(CrystalDiskMark 3.0.1)の結果

<2>パフォーマンス
  Endeavor NB50E Endeavor AT990E Endeavor NY2200S
得点 ★★★★★★☆☆☆☆(6) ★★★★★★★★★★(10) ★★★★★★★☆☆☆(7)
  評価機では高速なSSDを選択したので、操作感はかなりキビキビ。超小型ボディながら総合スコアでは5年前の高性能PCに匹敵する 基本構成でも5年前の高性能PCを軽く圧倒するパフォーマンス。BTOで強化の余地はたっぷりある 3万円台からという驚きの低価格ながら5年前の高性能PCと互角の性能。さらに高性能な上位モデルも用意する

チェックポイント<3>:消費電力

 消費電力もビジネスPCに重要な要素だ。こちらもパフォーマンスと同様に、構成やBTOによって変わる部分ではあるが、評価機における実利用時の消費電力は大いに参考になるはずだ。ワットチェッカーを使い、アイドル時と、通常利用時(インターネットにアクセスし、YouTubeの480p動画を再生)のシステム全体の消費電力を計測した。

 結果は、どれもすばらしい。Endeavor NB50Eはアイドル時8.5ワット、通常利用時でも14.5ワットしかない。ノートPCのEndeavor NY2200Sも液晶ディスプレイ込みの結果だけに、より優秀だ。Endeavor AT990Eも性能を考えれば、十分良好といえる。こちらは数年前の比較PCと比べるとその差が歴然である。PCMarkVantageの総合スコアで約77%も上回るのに対し、消費電力はアイドル時で約39%、通常利用時で約46%しかないことになる。Endeavor NB50Eでも同比較で、アイドル時で約15%、通常時でも約23%。つまり、それぞれ6分の1以下、4分の1以下ということになる。

 昨今の電力事情、電力不足、罰則付の総量規制、電気料金値上げ問題なども含めてオフィスの電力コストを考えると、この消費電力の差はPCをリプレースする価値が大いにあるといえる。

photo 消費電力をチェック

<3>消費電力
  Endeavor NB50E Endeavor AT990E Endeavor NY2200S
得点 ★★★★★★★★★☆(9) ★★★★★★★☆☆☆(7) ★★★★★★★★★★(10)
  アイドル時わずか8.5ワット。ほぼ互角の性能をもつ自作PCと比べると、通常時4分の1以下、アイドル時は約7分の1の電力しか消費しない アイドル時22.7ワット、通常時29.4ワットという値は、約5年前の自作PCの半分以下。性能がはるかに上回るので、電力効率はきわめて優秀といえる システム全体でアイドル時11.6ワット、通常時15.3ワットときわめて優秀だ。省電力性という部分では文句のつけようがない

チェックポイント<4>:カスタマイズ対応

 カスタマイズの自由度について見てみよう。

 今回の評価機でもっとも自由度が高いのは、Endeavor AT990Eだ。OSは64ビット版/32ビット版合わせて6種類、CPUも高性能なCore i7-2600から、ローエンドのCeleron G530まで6種類より選択できるなど、幅広いBTOメニューを用意する。拡張カードの増設によるインタフェースの追加などにも対応している。選択肢が豊富なだけでなく、データストレージに2基のHDDとバックアップソフトを組み合わせた「Standby Rescue Multi 4.0キット」が選べるなど、ビジネスPCならではのニーズに対応する特別なメニューも用意されている。

 オフィスクライアントといっても、用途や現場、業務によって求められるパフォーマンスや機能は違ってくる。例えば、受付業務やコールセンターのオペレーター端末における検索・閲覧用などであれば必要以上に高いパフォーマンスを必要としないと思う。それならばCPUなどのスペックはベーシックなもので大丈夫だろう。一方、企画書やプレゼンテーション作成など含むクリエイティブ作業を行うのであれば、それなりに高速な環境が望まれる。また、昨今はセキュリティポリシーにより各種作成データの収納を社内共有ストレージに集約するといった企業も増えている。それなら、作業PCに大容量のHDDは不要。容量は少な目だが劇的に高速なSSDに換えて生産性を向上させたいという考え方も大いにアリである。こういったビジネスの現場のさまざまなニーズをもれなくカバーできる選択肢といえる。

 Endeavor NB50Eも、超小型ボディながらビジネス用途に合わせたカスタマイズが可能だ。さすがにEndeavor AT990Eより選択肢は少ないが、メインメモリの強化(4Gバイト)や250Gバイト/500Gバイトの2.5インチHDDに加えて、80GバイトのSSD(インテル製)が選べること、OSに64ビット版/32ビット版のWindows 7 Professionalも選択できるなど、コストや業務にあったBTOメニューを用意する。

 Endeavor NY2200Sは、“Endeavor Sシリーズ”のコンセプトに基づき、基本仕様を半固定化することで低価格を実現するモデルである。Celeron B800+2Gバイトメモリの“Celeronプロセッサー搭載モデル”か、Core i5-2430M+4Gバイトメモリの“Core i5プロセッサー搭載モデル”のいずれかから選択する。構成は細かくカスタマイズできないのだが、生産性重視のCore i5モデル/コスト重視のCeleronモデルの2つで、オフィスの多くのニーズをカバーしているといえる。

<4>カスタマイズ対応
  Endeavor NB50E Endeavor AT990E Endeavor NY2200S
得点 ★★★★★★★★☆☆(8) ★★★★★★★★★★(10) ★★★★★☆☆☆☆☆(5)
  Endeavor SシリーズのNP30Sに対し、今回のNB50Eはメモリ、データストレージ、OSなどをカスタマイズ可能。コスト優先、パフォーマンス優先、どちらのニーズにも対応できる Core i7からCeleronまで6種類のCPUが選べるほか、メモリ、データストレージ、インタフェース追加など、きわめて自由度の高い柔軟なカスタマイズが可能だ Endeavor Sシリーズのコンセプトに基づき、ハードウェアは半固定の仕様となる。コスト優先のCeleronモデルか高性能なCore i5モデルかを選ぶスタイルだ

チェックポイント<5>:安心感とサポート体制

photo エプソンダイレクトのサポートメニュー

 手厚いサポートはエプソンダイレクト製PCの共通した特徴だが、Endeavorシリーズと、Endeavor Sシリーズでは定額保守サービスの内容や、キッティングBTO対応などに違いがある。定額保守サービスは「1年間の無償保証」期間が終了した後の各種保証サービスを加入料金のみで継続して受けることができるものだ。保守料金の予算化が可能になるメリットがある。

 通常のEndeavorシリーズは、最長5年間の基本サービス(お預かり修理と訪問修理)と最長3年間の安心プラス保証(基本サービスでは保証されない災害や破損などによる故障に対応できるサービス)に加入できる。一方のEndeavor Sシリーズは、先に述べたように中小企業やSOHOに向く、コストを抑えた保証メニューを用意する。メニューはお預かり修理と安心プラス保証のセットで、期間は3年間となる。

 また、Endeavor NB50EとEndeavor AT990Eは「キッティングBTO」と呼ぶサービスも利用できる。導入企業の指示に基づいたネットワーク設定、資産管理用ラベル等の貼付、導入先企業側で作成したオリジナルマスターHDDの内容をあらかじめコピーしておくといったことを、“購入時にオーダーし、設定済みで納品してくれる”ものだ。PC導入時の煩雑な作業を代行してくれる、オフィスでの大量導入時に特にありがたいサービスとなっている。

 最後に、修理センターに到着後、1日で修理する「1日修理」体制は全シリーズ共通だ。「データ引っ越しサービス」や「らくらくパソコン設置・設定サービス」は、PC導入/入れ替えに不安のあるユーザーの悩みを解決してくれるメニュー、期間内に何度でも購入PCに関する質問ができる「PCなんでもホットライン」、データ救出、預かり点検、OS再インストール、パーティション変更、HDDデータバックアップサービスのいずれかを1年間計3回まで利用できるという「データ安心セットライト」、これに加えてデータ復旧サービスも利用できる「データ復旧安心セット(1年または3年)」など、いざというときに心強いオプションも多数用意されている。


<5>安心感とサポート体制
  Endeavor NB50E Endeavor AT990E Endeavor NY2200S
得点 ★★★★★★★★★★(10) ★★★★★★★★★★(10) ★★★★★★★★☆☆(8)
  全シリーズ共通の手厚いサポートが受けられるほか、柔軟な定額保守メニューやキッティングBTOも選択可能だ 同じく、全シリーズ共通の手厚いサポートが受けられるほか、柔軟な定額保守メニューやキッティングBTOも選択できる 全シリーズ共通の手厚いサポートが受けられる。ただ、定額保守メニューはEndeavor Sシリーズのコンセプトに準じた制限があり、キッティングBTOは選べない

チェックポイント<6>:導入コスト

 最後に、それぞれの導入コストを確認してみよう。

 別表には基本構成時のスペックと価格をまとめてみた。どれも甲乙付けがたい印象だが、ノートPCであり液晶ディスプレイを内蔵していることを考えると、初期コストとしてはEndeavor NY2200Sが優秀だ。

 パフォーマンスの項目で紹介した評価機の構成、価格と合わせてみてもそれは同様である。前述したように、サポートに少し差がある点やスペック変更ができないという制限があるものの、初期コスト面の比較ではやはりEndeavor Sシリーズに優位性があるといえる。

photo  
<6>導入コスト
  Endeavor NB50E Endeavor AT990E Endeavor NY2200S
得点 ★★★★★★★★☆☆(8) ★★★★★★★☆☆☆(7) ★★★★★★★★★★(10)
  基本構成価格は3万3390円となる。ディスプレイ、光学ドライブは搭載しないが、すでにあるものを流用するならよりムダがないと考えることもできる 基本構成価格は4万740円。CPUをCore i7-2600、メモリ4Gバイトとかなり高性能な構成に変更しても7万円台と、十分にコストパフォーマンスが高い 14型ワイド液晶搭載で3万円台の価格は大変リーズナブルだ。Endeavor Sシリーズならではの導入コストの安価さが光る

適材適所のビジネスPC選び

 さて、これまで見てきた内容をふまえて、それぞれのモデルはどんなシーンに向くのだろうか。それを考えてみたい。

 Endeavor NB50Eは、パフォーマンスこそそれなりだが、省スペース性と省電力性、静音性が重視される用途で特に活躍するマシンだ。一般社員用クライアントとしての用途はもちろん、受付・案内業務、コールセンターなどのサポート業務、図書館や美術館などに備え付けて使う検索/閲覧用端末などに最適だ。動かす必要性がないシーンであれば、簡単に持ち出せない(セキュリティロックポートも標準搭載)のはセキュリティ的にはむしろプラスだし、設置場所や見せたい情報によって画面のサイズ/解像度を柔軟に選べることもメリットだ。すでにある液晶ディスプレイを流用するならば初期導入コストも最小限で済むだろう。

 Endeavor AT990Eは、まさにオールマイティなビジネスPCだ。BTOでスペックを自在に調整できるので、特別に強力なパフォーマンスが必要なプロフェッショナル業務以外、基本的にはどのシーンにもフィットできてしまう。少しパフォーマンスが必要な現場に最適ということになるだろう。

 最後に、Endeavor NY2200Sは仕様が半固定となり、サポート体制が中小企業向けとなる制限があるものの、省スペース、省電力、初期コストを最優先に考えるならば最適な選択肢だ。Endeavor Sシリーズの想定ターゲット通り、IT専任担当者が存在せず、自分の使うPCは自分でメンテナンスする中小企業やSOHOのユーザーにマッチする。中小企業では、大企業ほどシステマティックに部署が分かれておらず、社員それぞれが複数の業務を兼務するようなことはよくある。そういう企業で使うPCには業務や部署に特化するようなカスタマイズは不要であり、オールマイティに対応でき、かつ導入コストが安いほうが好都合だ。BTOで細かいカスタマイズを行うのは難しいと感じている方にも向いている。

総合結果
  Endeavor
NB50E
Endeavor
AT990E
Endeavor
NY2200S
<1>省スペース性 ★★★★★★★★★☆9 ★★★★★★☆☆☆☆(6) ★★★★★★★★★★10
<2>パフォーマンス ★★★★★★☆☆☆☆(6) ★★★★★★★★★★10 ★★★★★★★☆☆☆(7)
<3>消費電力 ★★★★★★★★★☆9 ★★★★★★★☆☆☆(7) ★★★★★★★★★★10
<4>カスタマイズ対応 ★★★★★★★★☆☆(8) ★★★★★★★★★★10 ★★★★★☆☆☆☆☆(5)
<5>安心感とサポート体制 ★★★★★★★★★★10 ★★★★★★★★★★10 ★★★★★★★★☆☆(8)
<6>導入コスト ★★★★★★★★☆☆(8) ★★★★★★★☆☆☆(7) ★★★★★★★★★★10

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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年3月4日

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