「Windows 8 Consumer Preview」で“ここ”が変わった!これで日本人も使えるね(1/3 ページ)

» 2012年03月01日 08時00分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

 Mobile World Conference(MWC)に合わせてバルセロナでMicrosoftのスペシャルイベント「Windows 8 Consumer Preview」が開かれた。その会場はMWC本会場から1時間以上も離れた場所に設けられ、かつ、日本の報道関係者の多くが、会場から“締め出される”という異常な状況の中で行われた。ここでは、その会場でMicrosoftが公開した情報を明らかにする。

Consumer Previewではジェスチャー変更で操作感がアップ

 米Microsoftは、2月29日(現地時間)、スペインのバルセロナで開催されているMobile World Congress 2012(MWC 2012)において、スペシャルイベントを開催し、同日より配布を開始したWindows 8の開発途上新バージョン「Windows 8 Consumer Preview」(W8CP)のデモストレーションを行った。なお、W8CPでは、新たに日本語を含む複数言語への対応が進んでおり、Preview WindowsのWebページ)からダウンロードできる。

 W8CPは、2011年9月の「BUILD」カンファレンスで提供した「Windows 8 Developer Preview」(W8DP)の次のプレビュー版にあたる。W8DPは、開発者が主なターゲットだったこともあり、基本的な機能の実装にとどまっており、予告されていた機能の一部が実際に搭載されていなかったほか、W8DPを利用するためのアプリが配布されておらず、実際の利用を想定した評価が難しかった。

 W8CPは、機能の実装がW8DPから進んでいるほか、搭載アプリの種類が増え、さらに「Windows Store」がオープンしたことで、ユーザーが「Metroスタイル」と呼ぶ新しい種類のアプリを実際に追加できるようになった。文字通り、一般ユーザー(Consumer)を対象としたプレビュー版といえるだろう。

 まだ、開発版ということもあって、現在メインに利用している環境へ直接インストールするのは勧めないが、サブマシン、または、メインPC上の仮想マシンに導入して試すならリスクも小さいだろう。実際のインストール手順や注意については、PC USERですでに紹介している連載を参考にしてほしい。

Windows開発チームを指揮するスティーブン・シノフスキー氏(写真=左)。Microsoftがイベントで公開した、Windows 8 Consumer Preview(以下、W8CP)の主な変更点。Windows 8 Developer Preview(W8DP)で無効だった機能や搭載していなかったアプリの多くを実装し、名実ともに“実質的にWindows 8を体験できる”ものになっている。ユーザーインタフェースも細かくブラッシュアップした(写真=中央)。Visual Studio 11 Betaも追加した。W8CPは、全部で10万件以上の変更を加えたという。また、W8CPでは、これまでの英語に加え、ドイツ語、フランス語、中国語(簡体字)、そして日本語の5言語対応となった(写真=右)

W8CPで向上したOSとしての操作環境

 機能面の強化が目立つW8CPだが、細かいユーザーインタフェースもブラッシュアップしている。例えば、「スタートボタン」を廃止して、スタートボタンのあった位置にカーソルを移動すると「スタート画面」のサムネイルを表示して、移動先が明示できるようになった。また、キーボード+マウス操作とタッチ操作で2種類の形状があった「Charm」メニューを1つに統一し、マウス操作でも右側からメニューを出現するようになった。(マウスカーソルを右上に移動する)。Charmに表示する「スタートボタン」の形状も変化しており、従来の4色配列のWindowsマークではなく、シンプルな「田」のマークになっている。

W8CPのスタート画面。アプリの種類が増えた。背景がシンプルのものから、パターンがついてカスタマイズできるようになった(写真=左)。Internet Explorer 10 Platform Preview 5(Metroスタイル版)を起動したところ。画面右端のCharmの部分に注目したい。「スタートボタン」が従来の4色配列からシンプルな「田」の形状になっている(写真=右)

Windows Phoneで採用する「People Hub」も導入した。複数のメールやソーシャルメディアを統合したコンタクトリストとして機能する(写真=左)。Messagingアプリのチャット画面(写真=右)

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月19日 更新
  1. バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を (2024年04月17日)
  2. ノートPCに外付けキーボードを“載せて”使える「タイプスティックス/打ち箸」に新色 (2024年04月18日)
  3. さらなる高速化を実現! PCI Express 5.0接続SSDの新モデル「Crucial T705」を試して分かったこと (2024年04月18日)
  4. ついに8K対応した「Insta360 X4」の画質をX3と1インチ360度版で比較 今買うべき全天球カメラだと確信した (2024年04月16日)
  5. SwitchBotのミニプラグに不具合 「断続的にオン/オフを繰り返す、異音」などで該当製品の交換を呼びかけ (2024年04月17日)
  6. アイロボットが4万円切りの「水拭き対応ロボット掃除機」を投入 “一家に1台”を目指す (2024年04月17日)
  7. 「JBL GO 4」でBluetoothスピーカーデビュー! 累計出荷台数5700万台を突破した人気製品の最新モデルを試す (2024年04月17日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. 無線LANルーター「Aterm」シリーズの一部に複数の脆弱性 設定変更や買い替えをアナウンス (2024年04月11日)
  10. NVIDIA、Ampereアーキテクチャを採用したシングルスロット設計のデスクトップ向けGPU「NVIDIA RTX A400/A1000」を発表 (2024年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー