第二世代COREFIDOは“メンテナンス品5年間無償提供”――業務効率を大幅改善する小型A3カラーLEDプリンタ「COREFIDO C811dn」モニターインタビューホテル、都市デザイン、アプリ開発の活用事例(2/3 ページ)

» 2012年03月08日 10時00分 公開
[ITmedia]
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(2)都市デザインでの導入例――都市プランナー 府川充氏に聞く

都市プランナーの府川充氏

 府川充氏は東京都渋谷区で都市デザイナーを営んでいる。以前は海外での農村設計から、最近ではさいたま新都心の開発まで、さまざまな都市のデザインに携わってきた。現在は某政令指定都市のプロジェクトを手がけているとのことだ。府川氏が主に手がけるのは粗設計の一歩手前のレベルで、全体的なプランニングやさまざまな業種を取りまとめるプロデュース業となる。

 都市デザインといっても、CADデータを作って印刷する用途ではなく、図面などはA1のような巨大なサイズになるため、基本的に外注するという。事務所でプリントするのは、プロジェクトを進めていく中で必要となる打ち合わせ資料や中間報告書が主体だ。最終的には印刷用データとともに印刷物を製本して納品する。

 これまで府川氏の事務所ではA4カラーレーザープリンタを常用し、外注の大判プリントと使い分けてきたが、自らA3カラー印刷をすることが必要になる場合も定期的にあったという。

 「例えば、プロジェクトの進捗を確認するために比較表を用いますが、これは横長の表になります。しかし、A4ヨコで出力すると、製本した場合に文字が小さく、ほかのページと向きが変わってしまうこともあり、読みにくくなってしまう。A3に出力したものを折り込むのが、読みやすさや一覧性の点でベストです。A3カラーの出力頻度はA4に比べれば低いのですが、こうしたシーンは結構あります。A4の厚い冊子を作る場合、表紙と裏表紙用としてA3より少し大きな長尺印刷が手軽に行えるのもポイントですね」と府川氏は説明する。

 そこで府川氏は、A3カラー印刷を行う場合、事務所でA4サイズに印刷し、それを近所のコンビニエンスストアで拡大コピーするという方法を採っていたという。この方法は行き来の手間がかかるのはもちろん、ランニングコストも割高になる。しかも、部数が増えれば出力時間も長くなるため、店員やほかの利用客に迷惑をかけないよう、深夜や明け方などの時間帯に作業していたそうだ。

 このようにA3カラー印刷で試行錯誤をしてきた府川氏だが、COREFIDO C811dnの導入によってプリンティング環境は大幅に改善されたという。

 「やはり、A3サイズの出力に要していた手間が一気に解消されたのはありがたいです。これまでは印刷の手間だけではなく、データの作成段階でもA3サイズになることを極力避けて、A4に収まるように小さくまとめることへ時間を割いていました。いってみれば意味のない労力で、作業の効率化を妨げることにもなっていたのです。そうした省力化も合わせると、非常に快適になりました」と、府川氏はその効果を語る。

 これまで府川氏がA3ページプリンタの導入をちゅうちょしていたのは、ボディサイズによるところが大きかったそうだが、実際にCOREFIDO C811dnを設置してみた率直な感想は「A3対応で自動両面印刷を備えているにしては、驚くほど小さいといえるのではないか」と好印象だ。現状では仕事が忙しく、きちんとした設置場所を確保できなかったが、補助デスクの下の広くないスペースに置けるサイズだったので助かったとのこと。業務に余裕ができたら、作業しやすいレイアウトに変える予定だそうだ。

補助デスクの下に設置したCOREFIDO C811dn(写真=左)。A3対応としてはコンパクトなボディのため、こうした広くないスペースにも設置できる。足元に設置しているわけだが、動作音は「予想より静かでこれなら問題ない」という。カラーの図版が入った冊子にとじ込む表や表紙の印刷に、A3カラー印刷は欠かせない(写真=右)

 さらに、印刷速度については予想以上に速かったとのこと。「以前に使用していたA4カラーレーザープリンタは公称値がカラー28ページ/分(A4片面ヨコ送り)だったので、COREFIDO C811dnのカラー/モノクロとも35ページ/分(A4片面ヨコ送り)という印刷速度は楽しみでした。実際に新旧2台のプリンタで同一のデータを使って速度比較したところ、A4カラーレーザーで12分かかっていた印刷時間が、COREFIDO C811dnでは5分程度まで短縮できました。こんなに大きな差が出たのは驚きです」と、府川氏は実際に印刷テストまで実施してその速さを確認したそうだ。

 現在府川氏が携わっているプロジェクトでは、百数十部(1部あたり数十ページ)の資料を印刷して準備するのに1日近くかかってしまうこともあったが、COREFIDO C811dnの導入により、これを半日程度まで短縮することも不可能ではなくなったという。「浮いた時間を別の仕事に回せるわけですから、メリットは大きいです。さらなる高速化のためにメモリの増設も考えています」と府川氏。

 従来のA4カラーレーザープリンタと大きな速度差が生じたのは、メモリ容量やASICの進化など処理時間の高速化もあるが、府川氏の場合は両面印刷の速さもこれに貢献していると考えられる。何しろ、COREFIDO C811dnの自動両面印刷はカラー/モノクロとも27ページ/分(A4両面ヨコ送り)とかなり高速なのだ。

今後の大量印刷に備えて、早くも交換用の大容量トナー4色を購入したという

 また、LEDプリンタならではのシンプルな設計によるメンテナンスのしやすさも好印象という。「メンテナンスに手がかからないのは非常にありがたいです。導入して長期間使ったわけではないですが、特にトラブルはありません。初期導入時に内部をのぞいたところ、トナーの入れ替えは簡単で、紙詰まりの対処も楽にできます。メンテナンス品の5年間無償提供というのも面白い試みで、プリンタはあまり頻繁に機種を変更したくないので、長期使用では大幅なコストダウン効果に加えて安心感もありますね。業務の停滞は場合によって致命的になるので、正直なところサービスマンを派遣されるよりもセルフメンテナンスでできるほうが個人的に便利です」と、ここでも府川氏のこだわりが垣間見られる。

 印刷品質については、以前に使用していたのがA4カラーレーザーだったため、大きな違いは感じられないのではないかと思いきや、意外な答えが返ってきた。

 「一時納品としてCOREFIDO C811dnで作成した資料をクライアントに持っていったのですが、先方が『立派ですね。印刷会社で出したのですか?』と驚いてました(笑)。だから、印刷品質も相当によいと思います。提出する報告書には、小さな表や文字の小さい付記なども存在するため、細部の描写力が必要になるのですが、そうした細かいところまでしっかりと描画してくれるのはうれしいですね」(府川氏)


 このように都市デザインの現場では、案件ごとに大量の印刷を行い、印刷品質も標準以上を求められるが、COREFIDO C811dnはこうしたヘビーな出力環境でも快適に運用できる性能、機能、サポートが備わっているとの感想だった。聞けば、3月にかけての作業予定の1つとして、100ページ180部の報告書印刷(くるみ製本)、8ページ180部のリーフレット印刷(中とじ製本)が控えているとのこと。COREFIDO C811dnには獅子奮迅(ししふんじん)の活躍を期待したい。

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