デジタルガジェットに見るマレー人とインド人と華人の関係山谷剛史の「アジアン・アイティー」(2/2 ページ)

» 2012年03月15日 16時00分 公開
[山谷剛史,ITmedia]
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いたってまじめなインド人

 実質ゲームセンターのようなインターネットカフェのほかに、アーケードゲームが並ぶ“本物”のゲームセンターもある。そこは、日本製のアーケードゲームと台湾製のアーケードゲームを備えているが、マレー人は日本のゲームを遊び、華人は日本のゲームと台湾のゲームで遊ぶ。そして、インド人をゲームセンターで見かけることはない。日本のキャラクターグッズを扱うおもちゃ屋もあるが、客は華人ばかりだ。

 マレー人とインド人、そして、華人と、それぞれが同じ空間に集まっているシーンは、インドの“ボリウッド”映画をマレー人が見に来るぐらいで、その交流はほとんどない。商業地にしても住宅地にしても、マレー人とインド人、そして華人の繋がりは薄い。

 ただ、学校では、人種に関係なく同じクラスでマレー人もインド人も華人も一緒に勉強しているわけで、華人に聞いてみると仲良くやっているという。マレーシアの華人向け掲示板では、インド人やマレー人について非難するトピックは少なく、インド人やマレー人を悪くいう文章が出現すると、必ず「悪いこというなよ、仲良くしようぜ」といったフォローが入る。それは、中国で日本を非難するニュースにコメントするスレッドでよく見かける光景に似ていた。

テレビ売り場で中国映画に見入るマレー人(写真=左)。肌の露出も人種でまったく異なる(写真=右)

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