「タブレットでもノートPC並の性能を」――オンキヨー、第2世代Core i7搭載タブレットを発表同社初のUltrabookも(2/2 ページ)

» 2012年03月19日 20時30分 公開
[池田憲弘,ITmedia]
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タブレットでもハイスペックを追求

photo オンキヨーデジタルソリューションズ 代表取締役社長の菅正雄氏

 製品発表会では、オンキヨーデジタルソリューションズ 代表取締役社長の菅正雄氏が登壇し、新製品や事業戦略を説明した。

 菅氏はまず、一般消費者向けのPC市場は参入企業が多く価格競争が激しいため、タブレットという比較的新しい事業に注力することを示し、「デスクトップ、ノートブックももちろん重要だが、タブレットに全力投球していく」とアピールした。日本市場においては、タブレットは「2012年で250万台、2015年には1000万台に到達する」という。特に個人向けよりも法人向けの需要が伸びると考えており、法人向け製品に注力していくと述べた。

photophotophoto オンキヨーは競合の少ない市場を狙う(写真=左)。これからはタブレットにより注力していくという(写真=中央)。タブレットにおいては、これから法人向けの需要が伸びると予測する(写真=右)

 続いて菅氏は、タブレットをビジネスで利用する際にはWindows搭載のほうが有利だと説明した。Windowsに合わせて専用アプリケーションを作成している企業が多いことや、会社のサーバに接続する必要性がある場合、Windowsでないとセキュリティが確保しづらいことを理由に挙げた。

 オンキヨーは2010年にWindows搭載タブレットを発表して以降、タブレットについてさまざまな顧客の要望を聞いてきたという。その結果、ノートPC並みの性能、コストパフォーマンスの高さ、大画面であること、軽量・薄型であること、といった要素が求められていると菅氏は述べた。

photophotophoto ビジネス用タブレットのターゲットは広い(写真=左)。ビジネスシーンにおいてはWindows搭載マシンのほうが有利だという(写真=中央)。ビジネス用タブレットへのニーズ(写真=右)

 今回発表した製品は、Atomベースではなく、Celeronや第2世代Core iシリーズを搭載するなど高性能であることを重視したという。「現在、Windows搭載のタブレットはAtomベースがほとんどだが、市場のニーズを考えると、やはりスペックが足りない。最低でもCeleronくらいは……という要望が多かった。企業オリジナルのアプリがサクサク動くことを目標にしている」(菅氏)。

 質疑応答でWindows 8への対応を聞かれると、菅氏は「Windows 8で動作するか、現在プレビュー版を使って検証を行っている」と述べたあと、「みなさんもぜひ、Atomベースのマシンだけではなく、Core i7を搭載したマシンでWindows 8のConsumer Previewを試してほしい。サクサク動くことが分かるはず」とアピールした。Preview版の中にはバグも存在するため、利用時の注意事項などの情報を発信したいという。

photophotophoto インテル 技術本部の土岐英秋本部長がゲストとして招かれ、新製品に祝辞を述べた後、Ultrabookのコンセプトについて説明した。Ultrabookは「ノートPCの再定義だと思っている」という(写真=左)。2012年3月12日に発表したDJ向きノートPCのデモが行われた(写真=中央)。Windows 8 Consumer PreviewがインストールされたTW3A-A31C77Hが参考展示されていた(写真=右)
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