前述のコメント通り、先週はほかにも目立つ新製品が複数登場しており、「目玉が多すぎてもったいないような、うれしいような」といった声も聞かれる。その中でも特に目立っていたのは、“ロクハチ”こと、「GeForce GTX 680」だ。NVIDIAの次世代ハイエンドGPUで、搭載カードが複数のメーカーから一斉に登場している。価格は6万円弱だ。
GeForce GTX 680は28ナノメートルで製造されたGPUで、PCI Express 3.0やDirectX 11をサポートしている。コアクロックは1006MHzだが、負荷や温度などの状況によって自動でクロックアップする「GPU Boost」機能を搭載しており、最大1058MHzまで引き上げられる。
現在出回っている標準デザインのカードには、GDDR5メモリを2Gバイト積んでおり、ピーク時の省電力は195ワットとなる。補助電源は6ピン×2だ。ちなみに、前世代のハイエンド「GTX 580」カードは、ピーク電力が244ワットで、補助電源は8ピンと6ピンの各1基という構成だった。
各ショップの反響は上々だ。PC DIY SHOP FreeTは「初動でいえば、Radeon HD 7970カードよりも売れています。前世代からの進化が大きいのもあるのでしょう」と分析する。フェイス秋葉原本店も「前世代から性能が上がっているのに消費電力は下がっていて、従来の『爆熱爆音』は見事に解消されています。それでいて、GPUの自動オーバークロック機能も備えているので、今後のオリジナルクーラーモデルも含めて面白い存在になると思いますよ。一定の性能にして消費電力を抑える設定にもできますし、かなり優秀なGPUであることは間違いないでしょう」と高く評価していた。
なお、ハイエンドながら6万円切りという割安感のある価格で登場したのもポイントだが、価格については「発売直前までは6万5000円前後の予価がついていたモデルが複数ありましたが、NVIDIAから6万円切りにするようにお達しがあったみたいです」(某ショップ)といった話もあった。
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