AMD関連ではCPU/APUもまずまずの反響があったが、それ以上に評価されているのはRadeonだ。1月に登場したRadeon HD 7900シリーズ、2月のHD 7700シリーズに続いて、3月中旬にはRadeon HD 7800シリーズを搭載したグラフィックスカードが複数のメーカーから一斉に売り出された。
GPUのラインアップは上位の「HD 7870」と下位の「HD 7850」の2種類で、初回からオリジナルクーラーを採用したモデルやオーバークロックを施したモデルが店頭に並んでいた。おおよその価格はHD 7870カードが3万円台後半から4万円台前半、HD 7850カードが2万円台半ばから3万円台前半となる。
どちらも初回から順調にヒットを飛ばしていたが、特に下位のHD 7850をプッシュする声は少なくなかった。PC DIY SHOP FreeTは「HD 7850は消費電力が少なくて、性能はHD 6970やGeForce GTX 570並みときています。価格は初回から3万円前後で、ボードが短いからケースを選ばない。すべてにおいて優れているんですよ。HD 7000ファミリー全体でも、数カ月スパンでみたらHD 7850とHD 7750が図抜けてヒットするんじゃないかと思いますね」と話していた。
もう1つのロングヒット候補に挙げられたHD 7750は、「補助電源なしで最高クラスの性能が期待できます」(ツートップ秋葉原本店)と評価されている。さらに月末には、ファンレス仕様となった「ULTIMATE HD7750 1G GDDR5 PCI-E HDMI/DVI-I/DP」もデビュー。1万6000円前後で、「ファンレス最強」という評価もものにしている。
入荷したTSUKUMO eX.は「スペースは拡張スロット3段分と多くとりますが、スペックは標準仕様から一切下げていないので、性能と静音性をどちらも妥協せずに使いたいという人にうってつけでしょう。かなりニーズがあると思いますよ」と語っている。
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