“3波ぱっと観テレビ”に対応した新ボディの液晶一体型PC――「VALUESTAR W」2012年PC夏モデル

» 2012年05月08日 11時00分 公開
[ITmedia]

デザインとAV機能をさらに追求したVALUESTARのフラッグシップ

「VALUESTAR W」の最上位モデル「VW970/HS」。カラーは「ファインブラック」のみ

 NECは5月8日、液晶一体型PC「VALUESTAR W」の2012年夏モデルを発表した。ラインアップを春モデルより1モデル増やしており、偏光板方式による3D立体視が可能なCore i7搭載のハイエンド機「VW970/HS」、VW970/HSから3D立体視を省いたミドルレンジ機「VW770/HS」、Core i5搭載のエントリー機「VW570/HS」を5月下旬に発売する予定だ。予想実売価格はVW970/HSが25万円前後、VW770/HSが23万円前後、VW570/HSが20万5000円前後。

 VALUESTAR Wは、テレビをはじめとするAV機能に注力した23型フルHDディスプレイ搭載の液晶一体型デスクトップPC。夏モデルでは、平らでシンプルな狭額縁の液晶ディスプレイ部にラウンドフォルムのスピーカーバーを合体させた「フラット & ブロック」デザインを新たに採用した。前面にUSBとSDHC対応SDメモリーカードスロットを配置し、キーボード収納エリアを設けるなど、使い勝手の向上にも配慮している。

 スタンド部は上20度のチルト、左右30度のスイベル、5センチの無段階高さ調整が可能だ。本体サイズは560(幅)×237(奥行き)×447(高さ)ミリ、重量はVW970/HSが約15.8キロ、VW770/HSとVW570/HSが約15.5キロ。

 テレビ機能では、「ぱっと観テレビ」と呼ぶ新機能が追加された。PC部から独立したテレビチューナーを1基備え、リモコンや本体の「テレビ」ボタンを押すと、約2秒で3波デジタル放送(地上、BS、110度CS)の視聴が行える機能だ。

 ぱっと観テレビは視聴専用のモードだが、電子番組表を通じた予約録画(Windows起動後のテレビ視聴・録画ソフト「SmartVision」を利用)や、バックグラウンドでPCを起動してPCのテレビ視聴・録画ソフトと切り替えて利用できる機能も用意する。PCでダブル録画中に別チャンネルを視聴することも可能だ。

 PCのテレビ機能は従来同様、3波デジタル放送(地上、BS、110度CS)に対応したダブルチューナー、最大16倍のダブル長時間(AVC)録画、DTCP-IPをサポートしたDNLAによる録画番組のネットワーク共有・配信といった機能を備える。録画番組の簡易編集、シーン判別+CM/本編カット機能、Blu-ray Discへの書き出し、Twitter連携の話題共有兼シーンジャンプ/録画予約機能(つぶやきプラス)、スマートフォンやタブレットへの配信といった機能も持つ。

 高画質回路については、IP変換(2:3プルダウン、動き適応型IP変換、動き適応型ノイズ低減、斜め線補正)や映像補正(動画領域のみ補正するウィンドウ制御、適応型ガンマ補正、6軸の記憶色補正)の機能に対応した「彩りプラスex」を搭載している。

「VW770/HS」と「VW570/HS」は3色のカラーバリエーションを用意。左が「クランベリーレッド」、中央が「ファインホワイト」、右が「ファインブラック」のカラーだ。ボディデザインは3モデルで共通化されている

 VW970/HSとVW770/HSの基本スペックは、4コアCPUの第2世代Core i7-2670QM(2.2GHz/最大3.1GHz)、Intel HM77 Expressチップセット、Intel HD Graphics 3000(CPUに統合)、8Gバイトメモリ(PC3-10600)、3TバイトHDD(7200rpm)、BDXL対応Blu-ray Discドライブを装備する。

 VW570/HSは、デュアルコアCPUの第2世代Core i5-2450M(2.5GHz/最大3.1GHz)、Intel HM77 Expressチップセット、Intel HD Graphics 3000(CPUに統合)、4Gバイトメモリ(PC3-10600)、2TバイトHDD(5400rpm)、BDXL対応Blu-ray Discドライブを採用する。

 いずれもフルHD(1920×1080ドット)対応の23型ワイドIPS液晶ディスプレイ(VW970/HSのみ偏光板方式の3D立体視が可能)、出力4ワット+4ワットのスピーカーに8ワットのウーファーを組み合わせたYAMAHAサウンドシステム、外部機器接続用HDMI×2/D4入力およびHDMI出力、IEEE802.11a/b/g/n準拠の2.4G/5GHz帯デュアルバンド無線LANなどを搭載。付属のワイヤレスキーボードは、表面に印字を保護するクリア層を重ねたクリスタライズキー仕様となった。

 プリインストールOSは64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)、オフィススイートはOffice Home and Business 2010を採用する。

CPUやストレージを強化できる直販モデル

 なお、同社直販サイト「NEC Direct」にて取り扱うモデル「VALUESTAR G タイプW」では、Core i7-2760QM(2.4GHz/最大3.5GHz)や128GバイトSSD+HDDのハイブリット構成、抗菌クリスタライズキーのキーボードを選択できる。

VALUESTAR Wシリーズ店頭モデルの概要(その1)
シリーズ名 モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD/SSD OS 実売価格
VALUESTAR W VW970/HS 3D液晶一体型 新デザイン、基本性能強化 Core i7-2670QM (2.2GHz/最大3.1GHz) 8GB (DDR3) 3TB 64ビット版7 Home Premium (SP1) 25万円前後
VW770/HS (3色) 液晶一体型 新デザイン、基本性能強化 Core i7-2670QM (2.2GHz/最大3.1GHz) 8GB (DDR3) 3TB 64ビット版7 Home Premium (SP1) 23万円前後
VW570/HS (3色) 液晶一体型 新デザイン、基本性能強化 Core i5-2450M (2.5GHz/最大3.1GHz) 4GB (DDR3) 3TB 64ビット版7 Home Premium (SP1) 20万5000円前後
VALUESTAR Wシリーズ店頭モデルの概要(その2)
シリーズ名 モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV/オフィス 重量
VALUESTAR W VW970/HS 3D対応23型ワイド 1920×1080 Intel HM77 BDXL対応Blu-ray Disc CPU統合 3波Wデジ + 3波ぱっと観 / Office Home and Business 2010 約15.8キロ
VW770/HS (3色) 23型ワイド 1920×1080 Intel HM77 BDXL対応Blu-ray Disc CPU統合 3波Wデジ + 3波ぱっと観 / Office Home and Business 2010 約15.5キロ
VW570/HS (3色) 23型ワイド 1920×1080 Intel HM77 BDXL対応Blu-ray Disc CPU統合 3波Wデジ + 3波ぱっと観 / Office Home and Business 2010 約15.5キロ

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