“3000”から“4000”へ進化した新世代Intel HD Graphicsの秘密!なるほど、こういうことか!(2/3 ページ)

» 2012年05月15日 10時00分 公開
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Media Converter 7.5で感じる“変換プロファイル”の進化

 同様に、Quick Sync Video 2.0に最適化したArcSoftの「Media Converter 7.5」でも検証したのが下のグラフだ。こちらも、比較対象として従来製品の「Media Converter 7.0」でも同様のテストを行なった。この検証では、Quick Sync Videoを有効にした場合、Media Converter 7.5のパフォーマンスが、従来バージョンよりも1秒劣るという結果が出た。

 ArcSoftは、MediaConverter 7.5で動画変換出力ビデオの“高品質化”を図ったと説明しており、そのことによる演算処理の増加が従来バージョンとのパフォーマンスの差となった可能性もある(ただ、現時点でそのことを裏付ける確証は得ていない)。ただ、Quick Sync Videoを無効にしたときのパフォーマンスは、Media Espressoの新旧バージョン比較と同様に、最新版で性能が大きく向上することから考えると、変換プロファイルの変更が、性能の違いになって表われたと考えるべきだろう。

ArcSoftのMediaConverter 7.5もQuick Video Sync 2.0に最適化している。この最適化によって、MediaConverter 7.5の変換画面では、Quick Sync Videoの有効と無効を切り替えるメニューを用意した

Arc Media Converter 7.5と同 7.0で行った動画変換処理時間の測定結果

性能向上と省電力向上はいまや必須条件!

 ここで、統合するグラフィックスコアの仕様で、改めて確認しておきたいことがある。それは、コアクロックの関係だ。

CPU 統合グラフィックスコア ベースコアロック Dynamic Clockにおける最大コアクロック
Core i7-3770K Intel HD Graphics 4000 650MHz 1050Hz
Core i7-2600K Intel HD Graphics 3000 850MHz 1350Hz

 このように、Core i7-3770Kに統合するグラフィックスコアの動作クロックが低いため、マルチフォーマットコーデックエンジンなどの固定機能を利用するだけであれば、このクロックの違いによる影響が出てしかるべきだ。しかし、検証で用いたいずれのアプリケーションでも、Core i7-3770KがIntel Core i7-2600Kより優れた結果を示していることは、グラフィックスアーキテクチャの改良によるところが大きいと見るべきだろう。

 さらに、今回行った各パフォーマンス測定における最大消費電力を見てみよう。Quick Sync Video 2.0に最適化したMedia Espresso 6.5やMedia Converter 7.5では、省電力性能も向上している。

性能評価作業における各条件で測定した最大消費電力

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提供:インテル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年6月30日

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