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» 2012年05月15日 13時01分 UPDATE

Aシリーズで“TDP 17ワット”が登場:AMD、“Triniry”世代のFusion APU Aシリーズ発表

AMDは、Fusion APUのAシリーズで第2世代となる新モデルを発表した。開発コード名「Trinity」と呼ばれていたコアで、ノートPC向けの5モデルが登場する。

[ITmedia]

CPUコアもグラフィックスコアも世代一新

kn_trinityrls_05.jpg “Trinity”世代のFusion APU Aシリーズのダイ画像

 “Trinity”は、Fusion APUで最もパフォーマンスが高い“Aシリーズ”の第2世代モデルだ。デスクトップPC向けとノートPC向けのそれぞれで開発が進んでいるが、今回登場するのはノートPC向けの「A10-4600M」「A8-4500M」「A8-4400M」「A10-4655M」「A6-4455M」の5モデルだ。

 “Llano”世代のAシリーズと比べて、“Trinity”世代のAシリーズでは、自動オーバークロック機能「Turbo CORE Technology」がVersion 3に進化したほか、CPUに統合するグラフィックスコアだけで、Eyefinity Technologyをサポート。ビデオ再生機能では、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせで高解像度高画質再生を行う新しいプロセッシング技術の「AMD HD Media Accelerator」を導入。映像出力インタフェースでは、DisplayPortがVersion 1.2に対応した。

“Trinity”世代のAシリーズの主な仕様
モデルナンバー 統合グラフィックスコア CPUパッケージ TDP CPUコア数 CPUコアクロック(最大/ベース) 2次キャッシュメモリ Radeon Core数 GPUクロック(最大/ベース) メモリ
A10-4600M HD 7660G FS1r2 35ワット 4 3.2GHz/2.3GHz 4Mバイト 384 686MHz/497MHz DDR3-1600、DDR3L-1600、DDR3U-1333
A8-4500M HD 7640G FS1r2 35ワット 4 2.8GHz/1.9GHz 4Mバイト 256 655MHz/497MHz DDR3-1600、DDR3L-1600、DDR3U-1333
A8-4400M HD 4520G FS1r2 35ワット 2 3.2GHz/2.7GHz 1Mバイト 196 686MHz/497MHz DDR3-1600、DDR3L-1600、DDR3U-1333
A8-4655M HD 7620G FP2 25ワット 4 2.8GHz/2.0GHz 4Mバイト 384 497MHz/360MHz DDR3-1333、DDR3L-1333、DDR3U-1066
A8-4455M HD 7500G FP2 17ワット 2 2.6GHz/2.1GHz 2Mバイト 256 424MHz/327MHz DDR3-1333、DDR3L-1333、DDR3U-1066

 AMDは、Trinity世代のAシリーズにおいて、CPU性能が25パーセント向上し、統合グラフィックスコアの性能では50パーセント上がったという。また、ワットあたりの性能がLlano世代の2倍に向上したと訴求する。

 ダイ面積はLlanoの228平方ミリメートルからTrinityでは246平方ミリメートルと多くなり、構成トランジスタ数もLlanoの11億7800万個から、Trinityでは13億300万個に増えた。また、Trinity世代のAシリーズにおけるTDPは、デスクトップPC向けは、Llano世代と同じ65ワットから100ワットで用意するが、ノートPC向けでは、17ワットから35ワットと、最小では17ワットのモデルが登場する。今回登場するモデルでは、A10-4600M、A8-4500M、A8-4400MがTDP 35ワットタイプで、A10-4655MがTDP 25ワット、A6-4455MがTDP 17ワットになる。

 TDP 35ワットモデルのパッケージはFS1r2、TDP 25ワットとTDP 17ワットモデルのパッケージは薄型のFP2を採用する。FS1r2は722ピンのuPGAでフットプリントは35×35ミリ、FP2は827ピンのuBGAでフットプリントは27×31ミリになる。

kn_trinityrls_01.jpgkn_trinityrls_02.jpg 従来の“Llano”世代から“Trinity”世代で追加した機能とダイサイズ、構成トランジスタ数などの変更点(写真=左)。Trinity世代のダイと内部レイアウト。North islands世代のグラフィックスコアが多くの面積を占める(写真=右)

 Trinity世代のAシリーズでは、CPUコアと統合するグラフィックスコアのそれぞれが、世代を新しくしている。CPUコアでは、従来の“Star”世代から最新の“Bulldozer”世代をベースにした“Piledriver”を採用し、グラフィックスコアは“Northen islands世代のRadeon HD 6000シリーズを統合する。なお、デュアルコアが基本単位のPiledriverを採用するTrinityは、クアッドコアモデルでPiledriverを2基実装することになる。

 さらに、デュアルチャネルのDDR3コントローラの統合や、マルチメディアハードウェアの実装、Unified Nerthbridgeの採用によるCPUコアとグラフィックスコアにおけるデータ転送効率の向上など、性能と機能を改善する変更が施された。

 今回登場するノートPC向けモデルでは、クアッドコアモデルを搭載するノートPCでも、薄型ボディが可能となり、AMDが示すデザインでは、7ミリ厚HDDと3.6ミリ厚の液晶ディスプレイパネル搭載のノートPCで、システム側が12ミリ、ディスプレイ側が5.5ミリ、全体で厚さ18ミリのフラットボディを紹介している。

 Trinityに対応するチップセットは、「A70M FCH」だ。TDPは2.7〜4.7ワット。サポートするインタフェースには、Serial ATA 6Gbpsが6基に、USB 3.0が4基、USB 2.0が10基に、USB 1.1が2基となる。Serial ATAでは、RAIDの0、1が構築可能だ。また、PCI Express x4対応の拡張スロット1基も接続できる。

kn_trinityrls_03.jpgkn_trinityrls_04.jpg Trinity世代のFusion APUでは、AシリーズでもTDP 17ワットのモデルが登場する。このことで、厚さ18ミリという薄型ボディのノートPCが可能になるとAMDは説明する(写真=左)。“Trinity”世代に対応するプラットフォームでは、チップセットにLlano世代と同じA70M FCHを採用する(写真=右)

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