担当者がまず紹介したのは、「Sky Gambler: Air Supremacy」だ。すでに発売中のゲームなので、一瞬「何を今さら……」と思ったが、その後にサプライズが待っていた。
担当者の1人は、iPadでゲームを開始すると同時に、AirPlay機能を使って大型テレビにつないだApple TVに接続し、テレビに大写しになった山あいに霧がかかったリアルな風景の上を飛行してみせた。ここまでなら2011年12月にフィル・シラー上級副社長が来日したときも披露していた。ただし、当時は画面がミラーリング表示で、iPadにもまったく同じ情景が映っていたが、最新版ではiPad側の画面がレーダーのような表示になっている。
そしてここからがこのデモの真骨頂だ。担当者は続いて、1〜2カ月後にアップグレードで追加される予定の「Party Play」モードだと紹介し、ほかのアップル社員2人を呼び寄せて、それぞれに同じゲームが入ったiPhoneとiPod touchを手渡した。
すると、テレビの画面が2分割、3分割され、それぞれの飛行機が映し出された。なんとリビングルームの大画面テレビかつ専用ゲーム機に負けないハイビジョン画質で、マルチプレイヤーのゲームが楽しめてしまうのだ。しかも、そのゲームの価格はたったの450円なのだから驚かされる。
2つ目に紹介したのは「Infinity Blade Dungeon」だ。2012年3月に新しいiPadの発表会で紹介され、話題となったゲームとして覚えている人も多いだろう。
世界的に大ヒットとなったこのシリーズの第1作および第2作は、1人敵を倒すと次のシーンへ勝手に移動するという、シーン単位でプレイするゲームだったが、この最新作ではRPGのように、迷路の中を自由自在に歩き回って敵と戦うことができる。
気になるリリース時期だが、現在、iPhone、iPod touchにも対応したユニバーサルアプリケーション化や世界同時リリースに向けて開発を進めているようで、時期は夏後半になるようだ。なお、前回は新しいiPadのRetina Display上でデモを行っていたが、iPhone 4SのRetinaディスプレイでもかなり高精細で、軽快に動いていた。
3つ目は「Lost Winds 2:Winter of Melodias」。ここまでの2タイトルは、敵との戦闘という真剣なプレイが求められるリアルタイムのアクションゲームだが、実はiOS機器は、隙間時間を使って気軽に楽しめ、それでいてハマってしまうようなライトなゲームも充実している。
そうしたライトなゲームとして目を引くのが「Lost Winds 2」だ。かわいらしいキャラクターと音楽や風の精霊の力を借りて空を飛んだり、敵と戦ったりといった設定が子どもにもすすめやすい。
こうしたアクションパズルゲームや、最近iOSで流行っている「モジパズル」や「もじとも」、「Words with Friends」といった文字遊び系ゲームは、夏場、子どもたちを連れてキャンプなどに出かけるときにもきっと役立つはずだ、と担当者は語っている。
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