グラフィックスカードコーナーには、GeForce 600ファミリーのローエンドGPU「GT 630/620/610」を搭載した各社のカードが一斉に並べられていた。価格は4000円前後から7000円前後。
GeForce GT 630/620/610は、すでに出回っているハイエンドの「GTX 690/680/670」などと同じ600ファミリーに属するローエンドモデル。ただし、アークテクチャは従来から変わらず、サポートはPCI Express 2.0/DirectX 11までに留まる。パソコンショップ・アークは「GeForce 400世代からのリネームという感じです。GT 440がGT 630に、GT 430がGT 620になったと考えれば」と語る。
このため、前世代からの目立った性能向上はみられないが、ローエンド市場のカンフル剤になると見込む声をいくつか聞いた。ドスパラ パーツ館は「前の世代のラインアップの在庫に穴が多数あって、GDDR5タイプを探していてもなかったりと、モデルの選びようがなかったところがありました。そこで今回新モデルが登場したことで、選択肢が一気に充実したのは大きいです」と話していた。
なかでもヒットを期待するのは、GT 630搭載モデルとか。「最近はCPU内蔵GPUがかなり優秀になっていますが、それでもゲームをやるからちょっといいGPUがほしいというニーズはあります。そのニーズを考えると、ローエンドの中でも上位に人気が集まるのではとみています」(同)とのことだ。
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