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» 2012年05月24日 10時00分 UPDATE

野村ケンジのぶらんにゅ〜PCオーディオ コラム:歴代iPodで特に音がよい=「第5世代iPod」? AIFFとWAVどちらが音がよい?──PCオーディオ「?」話あれこれ (1/2)

音楽は“いい音”で聞きたい──。それならば、自作に続くオトナのPC遊び「PCオーディオ」に挑戦してはいかがだろう。今回は、WAVとAIFFで音が違う? キーボードを変えると音も変わる? などPCオーディオ関連の小話を。軽く受け流していただければ幸いだ。

[野村ケンジ,ITmedia]

オーディオオカルト話あれこれ 「WAVとAIFF」どちらが良音質?

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 オーディオ専用PC「acroama」をはじめ、高品位志向のオーディオ機器を取り扱うエミライのショウルーム(超こだわりの音響システムが構築されている)で、オーディオにまつわるフシギ話、デジタル絶対主義の人が「オカルト」「プラシーボ」と判を押したように反応を返すであろうことをいくつか経験したので、ここで紹介しよう。

 オーディオは、ちょっとした変更で音が変わる。それは筆者も経験側として学んできたことだし、その要因を解明しようと半信半疑で躍起になったことも少なからずある。デジタル系であっても、USBやLANのようにエラー訂正の有無によって生じるクオリティ差ならまだしも、サーバ向けNASとコンシューマー向けNASでは音質にも差が出てくる傾向があること、極端な話ではLANケーブルの質でも微妙に音が変わって聞こえるからおもしろい。当然、こういったフシギは単なる思い込みなのかもしれないし、原因追求のさらなる探求が必要である。

 「そういった追求、疑問はこれまでもいくつか受けた」というエミライの島幸太郎氏が紹介してくれた話の中で、特に不可解と思え、でも顕著な違いが表れたのが「WAVとAIFFの差」だ。

 非圧縮フォーマットのWAVと圧縮フォーマットのMP3の違いであれば納得する人は多いと思うが、こちらはそれぞれWAVは主にWindows、AIFFは主にMacで使われることが多い非圧縮サウンドフォーマット。実は対MP3より大きな差が表れることがある。

 試聴した曲はWAVでリッピングしたものをAIFFに変換しただけのもので、根本的には同じもの──と位置付けられるものだったりする。ただ、確かに音が違って聞こえる。もちろん同じオーディオシステムでブラインドテストしたものだが、筆者が「こちらのほうが好ましい」と思えた必ずAIFFだった。これは、島氏が講師を務める「OTOTY(オトトイ)/オトトイの学校」の講座でテストした時も同じ結果となったようで、どちらが本当に高音質かは別にして、参加者は必ず両者の違いを聞き分けたいう。

 これに近いことは以前も感じたことがある。アップルの音楽プレーヤー「iPod」のことだ。歴代iPodシリーズの中で、2005年発売の「第5世代iPod」が特に音がよいとされている。

 以前試聴用に使っていた第5世代iPodには同じ曲のWAVとAIFFを入れていて、都度聞き比べを日課としていたのだが、そのときはAIFFよりもWAVの方がダイナミックレンジが広く「筆者好み」の音を聞かせてくれた。当時はプレーヤーに搭載された再生アプリのクセなのだろうかとなどと推測していたが、まさかPCオーディオでも同じ現象が起きるとは思わなかった。こちらも再生ソフト(試聴ではPreSonus「Studio One」を使用)に起因する現象である可能性はあるものの、単にファイルフォーマットが違うだけで、中身の音声信号は基本的には同じもの──の音が違って聞こえるのは、本当にフシギだ。

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