真夏に向けて、冷却パーツの新製品も目立つようになっている。先週複数のショップで注目されていたのは、サーマルティクの水冷キット「Water 2.0」シリーズだ。最上位の「Water 2.0 Extreme」と、中位の「Water 2.0 Pro」、下位の「Water 2.0 Performaer」の3モデルで、価格は順に1万3000円弱と9000円弱、7000円弱となる。在庫は潤沢だ。
Water 2.0 Extremeは12センチファンを2基連結した長辺24センチの大型ラジエーターを備え、TDP 270ワットまで対応できるという。下位の対応TDPは、ラジエーターの前後に12センチファンを備えるWater 2.0 Proが250ワットまで、12センチファン1基のみのWater 2.0 Performaerが230ワットまでとなる。3モデルともメンテナンスフリーで、チューブ長は326ミリとなる。装着できるCPUソケットは、LGA2011/1155/1156/1366/775と、Socket FM1/AM3/AMM2+/AM2だ。
入荷したTSUKUMO eX.は「Sandy Bridge以降、水冷キットを使いたいという人は順調に増えているので、暑い季節も手伝って売れてくれればと期待しています。ハイスペック志向の人向けのクーラーだけに、とくにヒットしそうなのはWater 2.0 Extremeですね」と話していた。
ただし、CPUクーラーでブレイクするには定番ブランドの壁を乗り越える必要があるとの声もある。某ショップは「空冷ならサイズとサーマルライト、ザルマン、水冷ならコルセアが定番の位置にいます。サーマルティク製品も冷却性能はかなり良いのに、これまではいまいち決定打がない感じでした。まあ、水冷キットは上昇中のジャンルなので仕掛けやすいのはコチラでしょう。これから他社製品もいろいろ出てきますから、下克上(げこくじょう)が起きたら面白そうですね」と話していた。
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