14型ワイド液晶ディスプレイは前述の通り狭額縁で、画面とフレームがシームレスにつながるフルフラットパネルとなっており、見栄えがよい。店頭モデルの液晶は光沢仕様で、画面の表示解像度は1366×768ドットと標準的だ。
前述したようにカスタムメイドモデルでは非光沢パネルも選べるが、高解像度のオプションは用意されていない。狭額縁の液晶パネルを使っているので代替は難しいかもしれないが、せっかく他のUltrabookよりもひと回り大きなディスプレイを搭載しているのだから、1600×900ドットやそれ以上の高解像度も用意してほしかったところだ。
表示品質は良好な部類に入る。明るく鮮やかな表示で、色味も特別にクセは感じられない。輝度が高い状態では、室内の蛍光灯の映り込み程度ならば、それほど気にならない。視野角は広くないが、液晶ディスプレイは約155度まで開くので見やすい角度に調整できる。非光沢パネルは映り込みにくい一方、光沢パネルの表示に慣れていると、暗いシーンや低輝度時に表面のザラつきが少し気になるかもしれない。
キーボードはキートップの間隔を離したアイソレーションタイプだ。キートップの側面は天面のカラーに合わせて着色されており、デザイン面で効果的なアクセントとなっているほか、キーの視認性を高める意図もあるという。フラットなキーボードながら指がフィットしやすいように、キートップを緩やかにくぼませた「球面シリンドリカル」構造も採用している。
標準的な6段配列キーボードで、レイアウトは自然だ。キーピッチはほとんどのキーで約19×19ミリを確保するほか、EnterキーやBackSpaceキーが大きく、カーソルキーも半段下げた位置に置かれるなど、ボディ全体を使ったゆったりとしたキー配置となっている。
一方、キーストロークは約1ミリと浅いが、薄型ボディでキーストロークが削られるのは他社にもよく見られる傾向だ。薄さを追求すると、キーボードがたわみがちにもなるが、前述の超圧縮クロスグリッド構造でこれを抑えている。強めにタイプしてもたわみなどがなく、スイッチの感触も良好だ。
キーボード手前には、タッチパッドと2ボタンを一体化したクリックパッドを備える。タッチパッドの広さは97(横)×59(縦)と十分で、指の滑りは上々。シナプティックス製のドライバでマルチタッチジェスチャー操作が行えるほか、パームレスト右端にある指紋センサーでもスクロール操作が可能だ。なお、富士通のノートPCはスクロール専用の円形タッチパッド「スクロールパッド」を搭載する製品が多いが、FMV LIFEBOOK UHでは省かれている。
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