レノボのIvy Bridge搭載Ultrabook「IdeaPad U310」を速攻で試した本日発表!(1/2 ページ)

» 2012年06月05日 16時00分 公開
[林.佑樹(撮影:矢野渉),ITmedia]

2年目に突入したUltrabookはどう?

photo レノボのIvy Bridge搭載Ultrabook「IdeaPad U310」

 COMPUTEX TAIPEI 2011でインテルが提唱したノートPCの新カテゴリ“Ultrabook”は、本記事掲載付近でちょうど2年目を迎える。おさらいすると、第2世代以降のCoreプロセッサー・ファミリーを搭載し、厚さは18ミリ以下(14型以上の場合は21ミリ以下)、バッテリー駆動時間は5時間以上、休止状態から7秒以内の復帰、Ivy Bridge以降はUSB 3.0への対応、Intel Smart Connect Technologyを搭載……以上の条件を満たすノートPCを“Ultrabook”と呼称する。

 さて、今回はCOMPUTEX TAIPEI 2012開催初日に発表された、レノボのIvy Bridge搭載Ultrabook「IdeaPad U310」を紹介する。ビジネス向きのThinkPadシリーズとは異なり、カジュアルな用途に訴求しつつ、ThinkPadシリーズのよいところも持ち合わせている。なお、本機は評価機でありベンチマークを実施できないとのことで、外観を中心にチェックしていく。

シックな雰囲気と細かい配慮がステキ

 評価機のカラーはグラファイトグレーで、おとなしく上品な雰囲気だと感じた。PCというよりは家電のイメージに通じる色合いだ。カラーバリエーションは、このほかアクアブルーとチェリープロッサムピンクを用意する。シックではなくさわやかな色合いで、実機を見るとカラバリごとに印象が異なると気がつくだろう。

 ボディのエッジは丸みを帯びており、持ちやすさを重視している。本体サイズは333(幅)×225(奥行き)×18(厚さ)ミリで、重さ約1.68キロ。13型ワイドディスプレイを搭載するUltrabookの中では重い部類に入るが、ハードなビジネスワーク用ではなく、自宅の中で持ち運んだり、たまに外に持ち出したりする程度であれば、気にならないレベルだ。

photophotophoto 評価機のカラーはグラファイトグレー。おとなしく上品な印象を受ける(写真=左)。このほか、カラーバリエーションはアクアブルーとチェリーブロッサムピンクを用意する(写真=中央)。側面など本体のエッジは全体的に丸みを帯びている(写真=右)

 天板部はUltrabookでよく見かけるヘアライン加工ではなく、マット処理が施されている。ヘアライン加工は見た目がきれいで、ビジネス用途や雑然とした部屋の中に置くと目立つ。本機のようなマット処理の場合は、部屋の風景に溶け込みやすく、用があるときだけPCを使用するユーザーにはちょうどいい見栄えだろう。なお、これは評価機のグラファイトグレーでの話で、アクアブルーとチェリープロッサムピンクの場合はほどよく目立つ……というよりも小物的な雰囲気になると思われる。

photo 側面は平らではなく、中央がわずかにくぼんでいる

 側面を見てみると、MacBook Airのようなくさび形ではなく、四角い形状になっている。各種コネクタの取り回しが容易であり、本体の剛性を高める狙いがあるのだろう。また側面は平らではなく、緩いカーブを描いて中央がくぼんでいる。背面以外の3面ともにくぼんでおり、天板のほうがわずかに大きい。そのため、どこからでも指が引っかかりやすく、楽にノートPCを開ける。

 底部の脚は、本体正面側は短く、背面側は長めになっている。傾斜がつきキーボード入力を行いやすくなるだけかと思っていたが、エッジの丸みを利用し、PCの設置場所をから持ち上げやすくする狙いもあると気付いた。この手の細かい気遣いはThinkPad/IdeaPadシリーズならではだ。

 インタフェースを見てみよう。USB 2.0×1とUSB 3.0×2、HDMI出力、100BASE-TX対応有線LAN、音声入出力、720p対応Webカメラ、内蔵マイク、メディアカードリーダーを備える。また、左側面にある排気スリットの脇には独自機能ボタンとして「One-Key Rescue System」ボタンがある。ボタンを押すとOne-Key Recovery 7.0が起動し、システムバックアップとシステムリカバリ、リカバリディスクが作成できる。ひんぱんに利用する機能ではないためか、目立たない場所に配置してあり、購入してもしばらく気付かないという人もいそうだ。

photophoto 厚さは18ミリと薄い。正面にはSDメモリーカードスロットを備える(写真=左)。背面にインタフェースはない(写真=右)
photophoto インタフェースは左右側面に配置されている。左側面には有線LANポートとHDMI出力、USB 3.0を2基を備える。排気スリットの左にシステムバックアップやリカバリを行えるアプリケーション「One-Key Recovery 7.0」を起動させるボタンがある(写真=左)、右側面にはヘッドフォンジャックとUSB 2.0を1基備える(写真=右)。本体正面側と背面側の足の長さが異なり、傾斜がついている

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