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» 2012年06月07日 15時51分 UPDATE

5分で分かった気になるアキバ事情:ハイエンドが攻めた5月のアキバ (1/2)

Ivy Bridgeが一瞬で定番となった5月のアキバ。GeForce GTX 690やGTX 670といった、ハイエンド系GPUの話題作も多数デビューしており、4月以前と売れ筋の顔ぶれが大きく変わっている。

[古田雄介(ぜせ),ITmedia]

早速定番化したIvy Bridge――Xeonモデルもデビュー!

og_akibam_001.jpg 大型連休明けに撮影した、ツートップ秋葉原本店のCPU価格表

 4月末に登場した、「Ivy Bridge」ことインテルの第3世代Core iシリーズは、瞬く間にCPUの売れ筋となった。低消費電力モデルの品薄傾向は長く続いたが、最上位の「Core i7-3770K」を中心に安定したヒットを続けており、同世代のZ77やH77チップセットを搭載したマザーとの組み合わせが鉄板となっている。

 ソフマップ秋葉原リユース総合館は「最上位が1番人気なのはSandy Bridgeと同じです。ただ、全体的に消費電力が下がっていて、割高感もないので、どのモデルも売れ行きは悪くないですね」と話していた。

 メインストリームで順調な結果を残す影で、5月中旬にはサーバ/ワークステーション向けのXeonにもIvy Bridge世代のラインアップが登場した。LGA 1155に対応する「Xeon E3 v2」シリーズ11種類で、多くのモデルがCPUクーラー同梱のリテールボックスで出回っている。ただし、最上位の「Xeon E3-1290 v2」(8万円前後)や、TDP 17ワットと最も消費電力が低い「Xeon E3-1225L v2」(1万8000円前後)はセット販売のバルク品のみが店頭に並んでいた。

 Sandy Bridge世代からXeonを利用する人は増えているとのことで、パソコンハウス東映は「マザー側の対応を確認する必要はありますが、よりハイスペックだったり低消費だったりするラインを求めるなら、Xeonを使うのも現実的になっていますよ。GPUを内蔵しないモデルもありますし、構成を突き詰めるなら要チェックです」と話していた。

 実際、Xeon E3 v2シリーズ登場と同時に、独自に各種マザーボードの動作確認をとるショップがいくつかみられた。そのうちの1つ、PC DIY SHOP FreeTは「試した範囲では、BIOSを最新バージョンにすればZ77マザーなら大抵動く感じです。ただ、ASRockだけは出荷状態のBIOSから何もしなくても動作するので、今回かなりがんばっている印象です」と話していた。ちなみに、Z68マザーとの組み合わせではBIOSアップデート後も動かない場合が多かったという。

og_akibam_002.jpgog_akibam_003.jpgog_akibam_004.jpg インテル「Xeon E3-1265L v2」(画面=左)。PC DIY SHOP FreeTのXeon E3 v2価格表(画面=中央)。FreeTの1階に張られているXeon E3の動作検証リポート(画面=右)

4Gバイトメモリ搭載のGTX 680カード&最強のGTX 690カードが登場

og_akibam_005.jpg GAINWARDの4Gバイトメモリ搭載カード「GW GTX680 4GBD5 PHANTOM」

 ハイエンドクラスのグラフィックスカードの話題は、1カ月間GeForceがほぼ独占していた。まず、大型連休中に注目を集めたのは、4GバイトのGDDR5メモリを搭載したGeForce GTX 680カードだ。7万円弱のGAINWARD「GW GTX680 4GBD5 PHANTOM」と、6万1000円前後のPalit「GeForce GTX 680 JETSTREAM 4096M」が出回り、瞬く間に品薄となった。

 PC DIY SHOP FreeTは「標準の2Gバイトでも十分ですが、スカイリムで環境MODを入れると青天井でメモリを食うらしいので、最強のゲーム環境を求める人に注目されています」と話していた。

 続いて登場したのは、2GPU構成の「GeForce GTX 690」カードだ。Palitやギガバイト、ZOTAC、MSIなど複数社の製品が月半ばに10万円弱から12万円弱で一斉にデビューしている。GTX 690のクロック数はコア915MHz/メモリ6008MHzで、GTX 680に近い。過去に登場した2GPU構成のグラフィックスカードの中でも評価が高く、各ショップで好調に売れていた。

 ドスパラ パーツ館は「GTX 680と比べてもコアクロックが若干抑えられてるくらいで、シェーダーはそのまま。その2チップが1枚のカードに収まって、ピーク時の消費電力がGTX 680の2倍の390ワットまでいかず、300ワットに抑えられているなど、2GPU構成のメリットが目立つ仕様になっていますね」とほめちぎる。

 なお、GTX 680モデルでは、月後半にASUSTeKから独自クーラーを搭載したオーバークロックモデル「GTX680-DC2T-2GD5」も6万4000円前後で登場し、高い人気からすぐに入手困難になっている。標準の1006MHz/ブースト時1058MHzのコアクロックを1137MHz/1201MHzまで引き上げており、「OCツールの充実度とハードの信頼性の高さも手伝って、人気の面でもGTX 680最強のモデルだったと思います」(パソコンショップ・アーク)と、スタッフにも好評だった。

og_akibam_006.jpgog_akibam_007.jpgog_akibam_008.jpg GTX 690カードの入荷を知らせる、ツートップ秋葉原本店のPOP(写真=左)。ZOTACのGTX 690カード「ZT-60701-10P」(写真=中央)。売り切れ後、パソコンショップ・アークに残った「GTX680-DC2T-2GD5」の値札(写真=右)

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