動画マニア向けの注目ポイント――進化した映像エンジン+高速応答で差異化RDT272WX(BK)の魅力に迫る(3)

» 2012年06月11日 10時00分 公開
[ITmedia]
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ネット動画からBlu-rayまで高画質化する「ギガクリア・エンジンII」

 三菱電機のマルチメディア液晶ディスプレイは、先進的な動画の高画質化技術に定評があるが、新型の27型モデル「RDT272WX(BK)」もその特長をしっかり継承している。

三菱電機のマルチメディア液晶ディスプレイが追求してきた動画表示のこだわりは27型モデル「RDT272WX(BK)」でも健在だ

 動画の表示性能において、核となるのが映像エンジンの「ギガクリア・エンジンII」だ。三菱電機が独自に開発した専用の画像処理LSIにより、入力した映像の解像度を自動判別し、低解像度のネット動画からHD映像までコンテンツに適した高画質化処理が行える。映像の解像度に応じて、超解像、ブロックノイズリダクション、エリアコントラスト、肌色検出といった高画質化技術を適切に効かせるため、ユーザーは難しいことを考えなくても、美しい動画表示が得られるというわけだ。

超解像をはじめとする多彩な高画質化技術の核となる三菱独自の映像エンジン「ギガクリア・エンジンII」

 RDT272WX(BK)は三菱電機のマルチメディア液晶ディスプレイ製品群でスタンダードモデルに位置付けられるが、スタンダードモデルで従来は省かれていた「エリアコントラスト」機能が使えるようになっているのは見逃せない。画面全体のコントラストを判別し、表示エリアごとに適したコントラスト調整を行うことで、黒つぶれや白飛びを抑えつつ、コントラスト感のある表示を実現しているのだ。映画からネット動画、ゲームまで幅広いコンテンツでその恩恵を受けられるだろう。

 マウス操作で任意のエリアだけに超解像などの高画質化技術を適用できるWindows用ソフトウェア「ギガクリア・ウインドウ」にも対応しており、ながら視聴しているネット動画の表示領域だけに超解像やブロックノイズリダクションを効かせることが可能だ。

 また、ギガクリア・エンジンIIには含まれていないが、480iや1080iのインターレース信号をプログレッシブ変換する「3次元IP変換」も搭載。インターレース映像を従来よりちらつきの少ない画質で表示できるようになり、従来機の弱みを1つ1つ着実に克服している。

マウスで範囲指定した領域に超解像などの高画質化処理をかけられるWindows用ソフトウェア「ギガクリア・ウィンドウ」(写真=左)。高画質化技術の各種パラメータを調整することも可能だ(写真=右)

画質モードはスマートフォン対応とシーン自動判別を追加

 ギガクリア・エンジンIIの映像技術をベースとして製品の画作りがきめ細やかに行われているが、用途別の画質モード「DV MODE」が「アドバンスDV MODE」に進化しているのもポイントだ。詳しくは「スマートフォンユーザー向けの注目ポイント」で触れているが、モバイル機器の映像を想定した4つの画質モードを新たに加えている。

 これにより、4つの静止画モード(スタンダード、IVテキスト、フォト、sRGB)、4つの動画モード(ネット、ゲーム、シネマ、テレビ)、4つのモバイル向けモード(テキスト、フォト、動画 高解像度、動画 低解像度)と、計12もの画質モードがプリセットされたわけだが、ユーザーの手を煩わせないように、動画の自動判別モードも用意している点に注目だ。入力された映像のヒストグラムの傾向から、テレビ、シネマ、ゲームの3つの動画モードを自動で切り替えてくれるため、わざわざ表示するコンテンツに応じて動画モードを手動で変更せずに済む。

 リモコンには、アドバンスDV MODE用に「静止画」「動画」「動画(自動)」「モバイル」の4つの独立したボタンが設けられており、画質モードの切り替えは楽に行える。また、同じボタンを押す度に、同じカテゴリの4つのモードが順次切り替わる(例えば、動画ボタンを押す度に、ネット→ゲーム→シネマ→テレビと切り替わる)ため、画質モードの数は12と多いが、目的の設定にすぐたどり着ける。おまけに、普段使わないモードをリモコン操作でスキップできる設定もあり、好みに合わせたカスタマイズが可能だ。多機能化しながら、利便性に配慮した設計には感心させられる。

入力された映像のヒストグラムの傾向から、テレビ、シネマ、ゲームの3つの動画モードを自動で切り替えてくれる「動画(自動)」モードも用意(写真=左)。スマートフォン向けには4つの画質モードが追加された(写真=右)

液晶パネルも高速応答+高透過率に進化

 映像エンジンとともに画質に大きな影響を与える液晶パネルも進化した。RDT272WX(BK)が搭載するIPS方式液晶パネルは広視野角とともに、オーバードライブ回路により、業界最速※1となる3.5msの応答速度を達成。数々の高画質化技術と組み合わされることで、ブレの少ない鮮明な動画表示を実現している。

※1 国内販売のPC用IPS方式液晶パネル採用ディスプレイ(スタンドアロンタイプ)において。2012年5月31日現在、三菱電機調べ。

オーバードライブ回路により、最速設定の「モード2」では3.5msの応答速度を実現。オフ時(11ms/GTG)に比べると、全体的に応答速度が大きく向上しているのが分かる

 なお、このIPS方式液晶パネルはバックライト光を通常より多く通す高透過率タイプなので、輝度とコントラストを高く保ちつつ、従来より消費電力を大幅に低減しているのもありがたい。前モデルのRDT271WV(BK)に比べて、約29%※2も標準時の消費電力を抑えているのだから、長期の運用では節電効果も期待できるだろう。

※2 RDT272WX(BK)の消費電力39ワットと同社従来品RDT271WV(BK)の消費電力55ワットを比較した場合、16ワットの消費電力を低減。RDT271WV(BK)の消費電力に対して約29%低減。

 RDT272WX(BK)は上位機種が備える倍速補間や3D立体視といった機能こそないが、フル機能が利用できるギガクリア・エンジンIIに、スマートフォン対応や自動シーン判別まで盛り込んだアドバンスDV MODE、そして最新の高透過率IPS方式液晶パネルまで盛り込んでおり、スタンダードモデルというにはゼイタクな仕上がりだ。迫力ある27型の大画面も加味され、幅広い動画コンテンツの魅力を存分に引き出せる。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年6月30日