ディスプレイは13.3型ワイドで解像度は1366×768ドット。表面はノングレア(非光沢)タイプだ。こちらは今や少数派となったが、ノングレア表面は屋外、あるいは天井に光源のある屋内で周囲や光源が映り込まず、指紋や皮脂の付着が目立ちにくいメリットがあり、特に業務・ビジネスシーンでバリバリ利用する層に一定の支持者が存在する。見た目やコスト対策も大切だが、本シリーズでは今後もこの仕様を維持してほしいものだ。
キーボードも従来より基本的には変わっていない。ストロークは浅め(1.2ミリ)だがタイプ感をほどよく堅めに調整し、ぐらつきなどもないカッチリとした感覚、そして大きめのEnterキー、BackSpaceキー、1段下げたカーソルキーなど、使い勝手に大きな不満はない。
搭載インタフェースも基本的には前モデルのR631と変わらない。前面は底部にステレオスピーカーと情報表示インジケータ、後面に有線LAN(1000BASE-T準拠)、排熱口、USB 2.0×2、HDMI出力、DC入力、アナログRGB出力が備わる。
薄型を追求するUltrabookとして、もはや“大きすぎる”と設計の足かせになるであろう有線LANとアナログRGB出力端子。ただ、実利用において──特にビジネスシーン(会議におけるプロジェクター接続など)で必要なシーンはまだ多い。もちろん、どうせ使用頻度が低いなら──ということで、(他モデルにもあるように)ポートリプリケータなどで対応する手段もあるだろうが、本シリーズではビジネスシーンでの利便性向上のため内蔵としたわけだ。こちらは前モデルの製品テーマを継承している。
本体側面のインタフェースは、手前にキーボードやバッテリー、奥に基板を配置するため、同じく奥に集中している。左側面はマイク入力/ヘッドフォン出力(それぞれ3.5ミリミニ)、SDメモリーカードスロット、右側面はUSB 3.0×1、盗難防止(ケンジントンロック)ポートが備わる。
ACアダプタは、前モデルのそれより若干小型軽量(体積約30%減)になった。さらに、(評価機にはなかったが)ウォールマウントプラグも新たに用意するようだ。こちら、出張や外出時などACアダプタも携帯する人にとって、利便性+モビリティ性が向上するうれしい施策だ。
なお、前モデルと同様に直販サイト「東芝ダイレクト」のカスタマイズ対応モデルが登場することも期待したい。“よりハイスペック”を望む層に、Core i7-3517Uあたりの選択肢、およびOfficeなしモデルなどの選択肢を用意してほしいところだ。
(続く)
第3世代Core i5+高速SSD搭載のR632のパフォーマンスチェックは後日掲載する予定です。
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