な、何だこの軽さはっ! 13.3型で875グラムの“超”軽量Ultrabook──「LaVie Z」徹底チェックこの劇的な軽さ、まさに無双(4/6 ページ)

» 2012年07月03日 11時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

1600×900ドット表示対応の13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載

photo 1600×900ドット表示対応の13.3型ワイド液晶ディスプレイを実装する(※製品版では、ディスプレイベゼル左右にクッションが追加される)

 LaVie Zは、13.3型サイズながら1600×900ドットの高解像度ディスプレイを採用する。徹底した軽さ、薄さとともに、こちらもモバイルPC利用者やビジネスユーザーにかなり響くであろう訴求ポイントだ。

 Windows 7搭載のコンシューマー向けノートPCとしては1366×768ドットが標準ではあるが、PC中上級者やビジネスシーンにはやはり高解像度が徹底して望まれる。このサイズと軽さでこの解像度も利用できる点は、Ultrabookのライバル機に対する本製品の大きなアドバンテージといえる(もちろん、それ以上の解像度を──という声もあるのだが)。

 ディスプレイの表面は光沢(グレア)仕上げで、(評価機においては)最近のノートPCとしては最大輝度がやや低めの印象を受け、光が強く差し込む外部環境ではその映り込みが少し気になった。とはいえ、実用上問題があるレベルではない。視野角はTNパネルとしてもやや狭い部類に入ると思うが、ディスプレイはやや浅いながら約135度まで開くので、一般的な利用法なら見やすい角度に調整できるだろう。


photophoto 13.3型ワイド/1366×768ドット表示の「dynabook R631」(写真=左)、13.1型ワイド/1920×1080ドット表示の「VAIO Z」(写真=右)と、同じWebサイトを幅約1024ドットで表示したイメージを比較。dynabook R631とは、横幅の差はもちろんだが、縦方向の表示域の差も意外に大きい。また、ヒンジ形状の違いから画面の位置も少し違う。一方、VAIO Zには表示領域の広さにおいて劣るのだが、表示文字は相対的に非常に小さくなる

 キーボードはキー1つ1つが分離したアイソレーションタイプで、標準的な6段配列を採用する。キーピッチは公称値で約18ミリ、キーストロークは約1.2ミリとなっているが、実測値では主要キーは約18.5ミリの正方ピッチと公称値よりわずかに余裕があった。半角/全角/漢字キーや、カーソル上下キーを含む最下段のキーなど、キーピッチ約13.5ミリと縮小されたキーはいくつかあるが、全体的に窮屈な印象はない。ただ、キータッチはやや軽めで、ストロークはやはり浅い。こちらは好みこそ分かれそうだが、ストロークに合わせて軽い力でタイプするのに慣れればそれほど気にならなくなると思われる。

 キーボード手前には、タッチパッドと2ボタンを一体化したクリックパッド「NXパッド」を備える。Synaptics製のドライバが導入されており、パッドの端あるいは2本指でのスクロールや、複数本指でのつまみズーム、回転などのジェスチャー機能が利用できる。そのままでも誤操作は起こりにくいが、Fn+スペースキーでタッチパッド機能をサッと無効にもできる。

photophoto アイソレーションタイプのキーボードを採用する。一部縮小キーは存在するが、比較的素直な配列だ。タッチパッドも大きめで扱いやすい。タッチパッドにはSynaptics製ドライバが導入されており、2本指でのスクロール機能やつまみズーム、回転、3本指ではじく(写真/ページ送り)といった機能が利用できる(※製品版では、キーボード左右の穴は削除される)
photophotophoto ディスプレイを開くと起動/復帰する「パネルオープンパワーオン」機能を実装する。このほか、ピークシフト期間、ピークシフト時間、バッテリー充電を開始するバッテリ残量などを設定して自動的にピークシフト動作させる「ピークシフト設定ユーティリティ」や消費電力を抑えて動作する「ECOモード」など、節電系ツールも実装する
photophoto 同じ13型クラスのdynabook R631(13.3型ワイド 写真=左)とVAIO Z(13.1型ワイド 写真=右)でサイズ感を比較 キーボード面を比べると、同じ13.3型のdynabook R631よりフットプリントがかなり小さいことが分かる
photophoto 同じく、ディスプレイを開いて左側面。LaVie ZはVAIO Zに似たヒンジ構造だが、ディスプレイを全開しても底面は浮き上がらない
photophoto 同じく、ディスプレイを閉じて左側面

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