LaVie Zは、13.3型サイズながら1600×900ドットの高解像度ディスプレイを採用する。徹底した軽さ、薄さとともに、こちらもモバイルPC利用者やビジネスユーザーにかなり響くであろう訴求ポイントだ。
Windows 7搭載のコンシューマー向けノートPCとしては1366×768ドットが標準ではあるが、PC中上級者やビジネスシーンにはやはり高解像度が徹底して望まれる。このサイズと軽さでこの解像度も利用できる点は、Ultrabookのライバル機に対する本製品の大きなアドバンテージといえる(もちろん、それ以上の解像度を──という声もあるのだが)。
ディスプレイの表面は光沢(グレア)仕上げで、(評価機においては)最近のノートPCとしては最大輝度がやや低めの印象を受け、光が強く差し込む外部環境ではその映り込みが少し気になった。とはいえ、実用上問題があるレベルではない。視野角はTNパネルとしてもやや狭い部類に入ると思うが、ディスプレイはやや浅いながら約135度まで開くので、一般的な利用法なら見やすい角度に調整できるだろう。
キーボードはキー1つ1つが分離したアイソレーションタイプで、標準的な6段配列を採用する。キーピッチは公称値で約18ミリ、キーストロークは約1.2ミリとなっているが、実測値では主要キーは約18.5ミリの正方ピッチと公称値よりわずかに余裕があった。半角/全角/漢字キーや、カーソル上下キーを含む最下段のキーなど、キーピッチ約13.5ミリと縮小されたキーはいくつかあるが、全体的に窮屈な印象はない。ただ、キータッチはやや軽めで、ストロークはやはり浅い。こちらは好みこそ分かれそうだが、ストロークに合わせて軽い力でタイプするのに慣れればそれほど気にならなくなると思われる。
キーボード手前には、タッチパッドと2ボタンを一体化したクリックパッド「NXパッド」を備える。Synaptics製のドライバが導入されており、パッドの端あるいは2本指でのスクロールや、複数本指でのつまみズーム、回転などのジェスチャー機能が利用できる。そのままでも誤操作は起こりにくいが、Fn+スペースキーでタッチパッド機能をサッと無効にもできる。
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