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» 2012年07月30日 14時00分 UPDATE

GTX 680 SLIをぶん回せ:ゲームがしたいから「NEXTGEAR i830PA3」を選ぶ? なんという冷静で的確な判断力なんだ! (1/2)

マウスコンピューターのゲーミングPC「G-Tune」の中で、比較的手の届きやすい価格ながら、GeForce GTX 680のSLI構成で圧倒的な3D性能を実現したのが「NEXTGEAR i830PA3」だ。夏休みはゲームしよう!!

[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]

工夫を凝らした新デザインのケース

og_830i_001.jpg G-Tuneブランドの「NEXTGEAR i830PA3」(プラチナモデル)

 マウスコンピューターの「NEXTGEAR」シリーズは、3Dゲームを快適に楽しめる高性能なパーツを盛り込みつつ、比較的手が届きやすい価格帯に抑えたスタンダードなゲーミングモデルだ。Abeeと共同開発したケースを採用する上位機「MASTERPIECE」シリーズは、最小構成でも13万9860円(Intel X79 Expressベース)と、いかにもフラッグシップモデルらしい価格だが、今回紹介する「NEXTGEAR 830i」シリーズは、10万円を切る9万9750円(Intel X79 Expressベース)から購入できる。「最新タイトルを思う存分楽しみたいけれどコストパフォーマンスも気になる」という人にはうってつけの製品といえる。

 もっとも、ゲーミングPCだけあって、BTOによるカスタマイズ次第では“超”がつくハイエンド構成も選択できる。ここで取り上げた「NEXTGEAR i830PA3」(プラチナモデル)は、NVIDIAのハイエンドGPUであるGeForce GTX 680を2枚搭載する、まさにゲームのためのゲーミングマシンだ。早速レビューしていこう。

og_830i_002.jpg 精悍なフロントマスクから青色LEDがのぞく。思わず「ゲゲェ、ゲーミングPCの超人!!」などと口走ってしまいそう

 新しいNEXTGEARシリーズは、2012年夏モデルに切り替わるタイミングで、新デザインのケースに生まれ変わった。ブラックを基調とするカラーリングを従来モデルから継承しつつ、光沢仕上げのフロントマスクに鋭角を取り入れて精悍さを強調、さらにシルバーパーツとブルーLEDをあしらうことでアクセントにしている。まるで甲冑から鋭い眼光がのぞいているようなデザインで、思わず“正義超人”的な何かを連想してしまう。

 もちろん、外観だけでなく、ケースの各所にさまざまな工夫が盛り込まれているのもポイントだ。フロント部の両脇には広く吸気スリットが設けられており、前面と背面に搭載された大型ファン(120センチ角)による強力なエアフローに貢献しているほか、フロントパネルを外すと防じんフィルタ付きのメッシュパネルも組み込まれている。このメッシュパネルは、指先で軽く押すだけで外すことができ、フィルタ部分も簡単に取り外せるので、ちょっとした空き時間でホコリの清掃が行える。また、部屋の明かりを消して映画などを視聴する際に、ブルーLEDがうるさいと感じたら、メッシュパネルの奥にあるLEDコネクタを外してLEDを消灯することもできる。

og_830i_003.jpgog_830i_004.jpgog_830i_005.jpg 本体サイズは190(幅)×543(奥行き)×450(高さ)ミリ。強力なGPUのSLI構成を採用する本機は、80PLUS認証の1200ワット電源を搭載していた。前面と背面に12センチファンを搭載する。ちなみに、サイドパネルを外すと分かるが、外装だけでなく、シャシー内部もブラックで塗られている。見えない部分にまできちんと統一感を持たせているのはさすがだ

 ケース内部は、電源ユニットを背面側の下部に置いたやや特殊なレイアウトとなっている。本体前面側からPCI Express x16スロットまでのラインに大きくスペースを設けることで、カード長の長い大型のグラフィックスカードも余裕を持って搭載できるうえ、前面から吸い込んだ空気が自然にGPUを冷却する。また、左側面のサイドパネルは、グラフィックスカードが並ぶ位置に大きくパンチ穴を並べ、サイドからの吸気も行う構造だ。GPU Boostが導入されたKepler世代のGPUでは冷却効率も性能に影響を及ぼすので、このあたりの配慮はうれしい。

og_830i_006.jpg 床置きでの使用を想定して、着脱頻度の高いポートが本体上部の前方に並んでいる。よく見るとこの部分の周囲はしぼ加工になっており、USBなどのコネクタ部分がぶつかってもキズがつきにくい。こうした細かい工夫を見ると、ユーザーの利用シーンを具体的に想定してこのケースを開発したことがよく分かる

 一方、全面側のHDDゲージが大きくカットされたことで、拡張ベイの数が気になるが、2基の5インチベイと5基の3.5インチベイ(オープン×1、シャドウ×4)が用意されており、拡張性も十分だ。HDDベイはドライバなしで着脱できるマウンタが付属し、将来的なストレージの増設も簡単に行える(ただし、もとから装着されているHDDはネジで固定されており、増設ではなく換装をするときはやや面倒)。

 各種コネクタ類のレイアウトも新ケースで大きく改善された部分で、メディアカードリーダーやヘッドフォン/マイク、2基のUSB 3.0と2基のUSB 3.0と、着脱頻度の高いポートが本体上部に並ぶ。実は従来モデルの前面ポートは、フロントマスクの下部に並んでいたのだが、このクラスのケースは机上ではなく床に置くケースが多く、各種デバイスを接続するために、場合によってはイスから降りてかがみ込まなければならなかった。その点、新型ケースなら床置きでも手を伸ばせば届く位置にポートがあるのでストレスがない。

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