“最強”のさらに上をいくゲーミングノートPC「NEXTGEAR-NOTE i970」を駆るまさにモンスター級!!(2/2 ページ)

» 2012年08月13日 21時21分 公開
[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]
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圧倒的なグラフィックス性能

GeForce GTX 680M搭載モデルとGeForce GTX 675M搭載モデルを比較

 ここで取り上げたNEXTGEAR-NOTE i970GA1のスペックをおさらいすると、CPUにクアッドコアのCore i7-3920XM Extreme Edition(2.9GHz/最大3.8GHz)、GPUにGeForce GTX 680Mを採用し、メモリが16Gバイト(PC3-12800)、ストレージが128GバイトSSD+1TバイトHDD、 光学ドライブにDVDスーパーマルチという構成になる。さらに上を見れば、1TバイトSSD(512GバイトSSD×2のRAID 0)や32Gバイトメモリ、Blu-ray Discドライブなど、「金に糸目はつけないモデル」も用意されているが、i970GA1は基本システムをハイエンドで固めつつも、ストレージや光学ドライブはコストパフォーマンス寄りの構成にすることで、27万9930円と比較的(それでも高価だが)手が届きやすい価格に抑えている。

 今回はこのNEXTGEAR-NOTE i970GA1と、GeForce GTX 675Mを搭載するNEXTGEAR-NOTE i960GA4を比較して、グラフィックス性能の差をチェックしていく。スペックの比較は以下の表を参照してほしい。

モバイル向けCPUの最上位「Core i7-3920XM Extreme Edition」は、Hyper-Threadingで8スレッド動作をサポート。TurboBoost 2.0により動作クロックが最大3.8GHz(4コアアクティブ時で最大3.6GHz)に引き上げられる(写真=左)。Kepler世代の「GeForce GTX 680M」を採用。CUDAコアの数は1344、コアクロックは719MHz(写真=中央)。本体底面のカバーを外すとCPUやGPU、メモリ、ストレージなど主要コンポーネントにアクセスできる。グラフィックスに負荷をかけるとファンが回りやすく、右側面奥(写真では左側のファン)から温かい空気が排出されやすい(写真=右)

製品名 NEXTGEAR-NOTE i970GA1 NEXTGEAR-NOTE i960GA4
CPU Core i7-3920XM Extreme Edition(2.9GHz/最大3.8GHz) Core i7-3920XM Extreme Edition(2.9GHz/最大3.8GHz)
メモリ 16GB(PC3-12800) 16GB(PC3-12800)
HDD 128GB SSD+1TB HDD 128GB SSD+1TB HDD
グラフィックス GeForce GTX 680(4GB) GeForce GTX 675(2GB)
光学ドライブ DVDスーパーマルチ Blu-ray Discドライブ
ディスプレイ 17.3型ワイド(1920×1080ドット) 17.3型ワイド(1920×1080ドット)
価格 27万9930円 25万9980円

 まず、総合的なPC操作をシミュレートするPCMark7の総合スコアだが、i970GA1の4860に対して、i960GA4の4818と有意な差は見られなかった。PCMark Vantageも同様の傾向で、i970GA1の19981に対してi960GA4は18422と総合スコアで上回ってはいるものの、サブスコアを見るとほとんど差はない。いずれにしても非常に高い性能を示しており、デスクトップをリプレースするメインマシンとしても十分過ぎるほどの性能を持つことが分かる。実際にWindows 7を操作しても、動作はきびきびとしており、アプリケーションの起動や処理で待たされる場面は皆無といっていい。

PCMark Vantage(画面=左)とPCMark 7(画面=右)

 一方、気になるグラフィックス系ベンチマークは、GTX 680M(グラフィックスメモリは4Gバイト)を搭載するi970GA1と、GTX 675M(グラフィックスメモリは2Gバイト)を搭載するi960GA4で、はっきりと差がついた。特に負荷の高い処理で差が大きく開き、3DMark Vantageでは、Performanceで約137%、Highで約145%、3DMark11ではPerformanceで約158%、Xtremeで約170%と、GTX 680MがGTX 675Mを大幅に上回っている。両モデルともに、最新のゲームタイトルを快適にプレイできる性能を備えていることは間違いないが、高解像度かつ高品質なグラフィックスで遊びたいなら、GTX 680Mを搭載するi970GA1に圧倒的な魅力がある。なお、ストリートファイターIVベンチマークやモンスターハンターフロンティア ベンチマーク【絆】も同様に、GTX 680MがGTX 675Mを大きく上回る結果となった。

3DMark Vantage(画面=左)、3DMark11(画面=右)

ストリートファイターIVベンチマーク(画面=左)、モンスターハンターフロンティア ベンチマーク【絆】(画面=右)

 なお、システムに負荷をかけ続けると、背面の排気スリットからファンの回転音がもれ始める。特にグラフィックス系のベンチマーク実行時は、背面右側のファンがうなり、かなり気になった。深夜の静かな部屋でゲームをする際はヘッドフォンをつけたほうがいいかもしれない。


 17.3型ボディにモバイル向けIvy Bridgeの最上位である「Core i7-3920XM Extreme Edition」と、NVIDIAのモバイル向け“最強”GPUである「GTX 680M」を搭載したNEXTGEAR NOTE-i970GA1は、まさにゲーミングノートPCの最高峰といっていい。

 価格は27万9930円とかなり高額な部類だが、今回比較したNEXTGEAR-NOTE i960GA4に2万円上乗せするだけで、圧倒的なグラフィックス性能を手に入れられると思えば、コストパフォーマンスも悪くはない。派手に光るイルミネーションキーボードなど、いかにもゲーマーが好みそうな特徴もきちんと引き継いでいる。もちろんゲームだけでなく、さまざまなクリエイティブ用途にもその性能を発揮してくれるはずだ。最高スペックの、そして人とは違ったノートPCを欲しいと望むなら、NEXTGEAR NOTE-i970GA1はまず真っ先に検討したい1台である。

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