グラフィックスカードは、元のZOTAC製GeForce GT 640カード「ZTGT640-2GD3R001」で固定。「GT 640カードならコレが一番お得です。メモリを2Gバイト積んでいますし、1スロットの厚みしかないので、増設しやすいです。補助電源なしで使えるうえ、最新世代のチップという点も見逃せません」と説明する。ただしこれは、「グラフィックスカードを挿すなら」という条件下の最善策。「ゲームをプレイしないなら、グラフィックスカードなしでIvy Bridge内蔵GPUを利用するのも十分ありです。マルチモニターもいけますし」とのことだ。
マザーボードも現状維持でATXサイズのMSI製Z77マザー「Z77A-GD55」としているが、ここも悩んだ。「拡張性をそれほど確保しなくていいなら、micro ATXマザーに変えたほうがお得です。マザー自体の単価が下がるだけでなく、PCケースも割安なmicro ATXタイプが選べますから」と森田氏。
それでもZ77A-GD55にしたのは、無駄な発熱を抑える「Dr.MOS II」や「APS」といった、MSIならではの付加機能を実装しているところが大きい。同社のZ77搭載micro ATXマザー「Z77MA-G45」は非搭載なのだ。「長く使ううえで、マザーボードの熱がこもらないというのは大きなアドバンテージになります。実際、Dr.MOS IIの効果は絶大なので、これを実装しているマザーを優先しました。micro ATXサイズのほかのマザーにして予算を抑える手もありますけど、あえて」と語る。
Z77A-GD55を選んだことで、PCケースはATXタイプとなる。森田氏は元のクーラーマスター「Centurion 5 II」でも悪くないとしつつも、Antecの「SOLO II」を選んだ。価格は1万300円だ。「5年使うということで、ホコリが目立ちにくい密閉タイプのケースを選びました。右側面側のスペースが薄くて裏配線にこだわるのは厳しいかもしれませんが、初代『SOLO』よりも長い拡張カードが挿せるようになっていて、全体的にバランスがとれているのがいいですね」と語る。
ちなみに、micro ATXケースの場合は、シルバーストーンの「SST-TJ08B-E」がベストチョイスだったという。価格は8150円。
ラストは電源ユニット。「長く使うなら、マザーと電源の予算は削らないほうがいいですね。安易に安いモデルを選ぶと、使っている間に前ぶれなくどちらかが壊れてしまう可能性はけっこうありますから」とのことで、森田氏は高価な電源を選ぶために1万円以上の予算を残してきた。選んだのは、オウルテックのAURUMシリーズ「AU-500」だ。定格500ワットのATX電源で、80 PLUS GOLD認証を取得している。価格は9980円。
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