さて第3回目である。これまで銚子電気鉄道(以下、銚子電鉄)の旅のお供に「dynabook R732/W5」を携えてきたわけだが、外出先でもパワフルなマシンを使えるからには、これまでできなかったこともいろいろと試してみたくなる。ということで、普段は家でやっている“重い”処理の1つである、RAWファイルの現像なんかも、外出先でできてしまう。
まずは撮影した写真を取り込む。まずはここで新世代高速通信インタフェースであるUSB 3.0が効いてくる。本気モードで撮った写真は、1枚あたりのファイルサイズが約25Mバイトとかなり大きい。しかもそれは100枚単位だ。これまでのUSB 2.0対応のCFリーダーではどうにも時間がかかって仕方なかったのである。
では、これまでのUSB 2.0接続対応リーダー(エレコム「MR-J001」)と、USB 3.0対応リーダー サンディスク「イメージメイト・オールインワン USB 3.0」でどれだけ速度が違うかを検証しよう。使用したCFは最大90Mバイト/秒をうたうサンディスク「Extreme Pro 32Gバイト」、撮影したデータは約200枚で合計5.17Gバイトである。
USB 3.0/USB 2.0データ転送速度 | 転送時間 | 平均転送速度 |
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ImageMate オールインワン(USB 3.0) | 1分11秒 | 約71.5Mバイト/秒(約572Mbps) |
MR-J001(USB 2.0) | 21分41秒 | 約3.9Mバイト/秒(約31.2Mbps) |
約5.17Gバイト/200個のデータで検証 |
は? なにこれ?
これまでは取り込むまでひとっ風呂ほど時間がかかっていたのに、プログレスバーがぐんぐん伸び、あっという間に転送が終わる。実に約18倍も高速になったとは驚きだ。CFを使う本気モードのカメラを所持する人は、ぜひUSB 3.0対応リーダー(あるいはカメラとUSB 3.0接続)で活用しなければソンである。
ちなみに、SDメモリーカード仕様のカメラであれば、本体内蔵のマルチメモリカードスロットで外付け機器なしに写真の取り込みが可能だ。R732は64GバイトまでのSDXCメモリカード、16GバイトまでのメモリースティックPROなどを利用できる。
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