同じように、バッテリー駆動時間の測定も、BBench 1.01(海人氏・作)で条件「60秒間隔でのWeb巡回」「10秒間隔でのキーストローク」「電源プランはバランス」「液晶ディスプレイ輝度は20レベル中、下からレベル10」で測定したところ、起動から8時間19分でバッテリー残量5パーセントになった。
なお、Let'snote AX2は、バッテリーを2基搭載しており、1基は本体に内蔵して取り外しができないタイプで容量は8.3ボルト14.7ワットアワー。もう1基は取り外しが可能なタイプで、容量は8.3ボルト29.5ワットアワーになる(どちらも、オンラインユーティリティソフト「ybinfo」で確認した実測による概算値)。Core i7-3517U搭載モデルのバッテリー駆動時間は、公称値で約9時間となっているが、バッテリー駆動をしたままでも取り外し可能のバッテリーを交換できるため、充電済みの取り外し可能バッテリーを用意できる限りバッテリー駆動を続けることができる。
店頭モデルでは、標準構成で取り外し可能バッテリーを2個とUSB 3.0に接続するバッテリーチャージャーが付属する。このチャージャーは5ボルト1.5アンペアアワーで充電できるので、29.5ワットアワーのバッテリーは約4時間強で充電できることになる。5ボルト1.5アンペア出力対応のモバイルバッテリーが調達できれば、その容量だけバッテリー駆動時間を延ばすことも可能だ。
早期試作機を用いた緊急レビューゆえ、画面回転機能や性能評価など、制限付きの検証となったが、本体のサイズや重さ、そして、クラムシェルからスレートへの形状変換の容易さとスレート形状におけるタブレットPCでの実用的な使い勝手など、これまでにはない、実用的なコンバーチブルノートPCとなっている。
店頭モデルの実売予想価格が16万円から22万5000円前後とUltrabookとしては高めの設定であるのと、タブレットPCとしての使い勝手がWindows 8のタッチ操作の完成度に依存するという“懸案事項”はあるものの、ハードウェアとしては、クラムシェルタイプのノートPCとしてもスレートタイプのタブレットPCとしても、不満のない性能とバッテリー駆動時間、そしてインタフェースをはじめとする機能を有する。
ビジネス利用であっても個人利用であっても、あらゆる利用場面で使える携帯利用重視のノートPCを購入するユーザーには、Let'snote AX2を検討候補に加えることを強く勧めたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.